竹下_(福岡市)とは? わかりやすく解説

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竹下 (福岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 03:26 UTC 版)

竹下一丁目から五丁目まで
竹下の地図
竹下一丁目から五丁目まで
竹下の地図
竹下一丁目から五丁目まで
竹下一丁目から五丁目まで (福岡県)
竹下一丁目から五丁目まで
竹下一丁目から五丁目まで (日本)
北緯33度34分12.3秒 東経130度25分52.5秒 / 北緯33.570083度 東経130.431250度 / 33.570083; 130.431250
日本
都道府県  福岡県
市町村 福岡市
博多区
面積
 • 合計 60.97[1] ha
人口
(2023年(令和5年)5月末現在)[2]
 • 合計 4,108人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
812-0895[3]
市外局番 092
ナンバープレート 福岡

竹下たけしたは、福岡県福岡市博多区町名。現行の行政地名竹下一丁目から五丁目まで(住居表示実施済)[4][5]。面積は60.97ヘクタール[1]。2023年5月末現在の人口は4,108人[2]郵便番号は812-0895[3]

地理

福岡市の「都心部」とされる中央区天神等の南東約4.0キロメートル、博多区の中部附近の南西端、那珂川下流の右岸に位置する。北西で美野島みのしまと、北で博多駅南と、北東で東光寺町とうこうじまちと、東で那珂なかと、南東で南区五十川ごじっかわと、南西で那珂川を介して南区塩原しおばる及び清水しみずと隣接する。

土地利用については、一丁目は那珂川とJR九州鹿児島本線とに挟まれた南北に細長い土地で、JR九州竹下駅の構内に博多運転区南福岡車両区の竹下車両派出を併設)があり、これら鉄道関係の敷地を合わせた面積は、一丁目全体の面積189,500平方メートル (18.95 ha)[1]の約3割を占めており、ほかには住宅などもある。二丁目は工場や事業所が多いが、住宅も混在し、また、私立学校もある。三丁目は、町域137,140平方メートル (13.71 ha)[1]のうち道路等を除く全域がビール醸造所である。四丁目は竹下駅の東口に商店街が形成されており、その周辺が住宅街となる。五丁目は概ね住宅街である。

河川

南西側に次の河川が横断している[6]

河川の水際については、1991年(平成3年)の「博多夢回廊」構想に基づく「那珂川ふるさとの川整備事業」により、遊歩道などを設置した親水護岸の整備が実施された[7]。また、国土交通省の支援を受ける「那珂川リバーサイド地区住宅市街地整備総合支援事業」の区域内にあり、JR竹下駅西口駅前広場と一体となった歩行者空間が整備された[8][9]

都市計画等

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[10]において定められた方針については次のとおりである。竹下の都市の拠点としての位置づけは、JR九州竹下駅の周辺が、日用品の店舗などの集積する「生活商業地」とされている。交通ネットワークに関しては、幹線道路である市道博多駅五十川線(竹下通り)及び市道上牟田清水2・3号線(きよみ通り)の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「沿道軸」に位置付けられている。環境資源に関しては、那珂川の河川沿いが散策・憩いの場となるとともに、緑と広がりのある景観が連続したゆとりと潤いのある水辺空間として「河川緑地軸」に位置付けられている。土地利用については、竹下一丁目、四丁目及び五丁目が、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられており、良好な住環境の保全・形成、緑化の推進、低層住宅と中層住宅の調和などがまちづくりの視点とされている。また、竹下二丁目及び三丁目が、工場、倉庫、事業所などと住宅が立地する「住工共存ゾーン」に位置付けられており、良好な市街地環境の保全、形成などがまちづくりの視点とされている。 現状としては、竹下四丁目及び五丁目の大部分が、太平洋戦争の後に進められた戦災復興都市計画による土地区画整理事業の施工地区から外れ、古くから市街地が形成されている地区であり、幅員4メートル未満の狭隘道路が多く、また建築後30年以上の木造住宅も多いため、災害時の安全性などが課題となっている。用途地域については次のとおりである[11]。主に竹下四丁目及び五丁目のうち竹下駅東口の周辺及び市道竹下駅前線の両側道路境界線から概ね30メートルの範囲並びに竹下一丁目のうち竹下駅西口駅前広場の南側が近隣商業地域に、上記を除く竹下一丁目、二丁目及び三丁目の大部分並びに五丁目の一部(JRの線路沿い)が準工業地域に、これら以外が第一種住居地域に指定されている。また、竹下駅西口で近隣商業地域に指定されている区域について次の地区計画が定められ、JR竹下駅西口駅前広場と一体となった歩行者空間の創出、土地の高度利用、良好な市街地環境の形成などを図るために、用途地域等の規制に加えて、さらに建築物等の用途、容積率の最高限度、建築物の敷地面積の最低限度、壁面の位置の制限などが加えられている[9]

  • 「竹下一丁目地区地区計画」(区域面積:約0.9ヘクタール、決定年月日:2003年3月6日、告示番号:市48号)

語源

地名の「竹下」は、古くはタケシタと書き、原義は高まりの地の下、JR竹下駅の東方にある「那珂台地」と呼ばれる低丘陵(岳)の麓(下)に築かれた事が由来とされる[12]

歴史

1889年の町村制施行以前は竹下村、町村制施行後は那珂郡那珂村大字竹下となった。1940年4月17日に町に昇格し那珂町となり、1955年4月5日に福岡市に編入。1972年4月1日に政令指定都市となり、博多区の一部となった。

町域の変遷

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各大字・町名ともその一部)
竹下一丁目から竹下二丁目 1971年昭和46年) 榊田町・清水・竹下・塩原・東光寺・那珂
竹下三丁目から竹下五丁目 1981年昭和56年)

人口

竹下一丁目から五丁目までまでについて人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[2]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

道路

主な幹線道路は次の通り。

県道

市道

市道のうち主な幹線道路は次の通り。

  • 博多駅五十川線(幹線一級市町村道、「竹下通り」)
  • 上牟田清水2号線及び3号線(幹線一級市町村道、「きよみ通り」)
  • 竹下駅前線(幹線一級市町村道)

鉄道

鉄道については、町内に九州旅客鉄道(JR九州)の鹿児島本線が通っており、次の駅が町内の中央よりやや南にある。

  • 竹下駅(距離は道程で約0.1~0.9キロメートル)

また、町外ではあるが、西方に西日本鉄道西鉄天神大牟田線が通っており、最寄りの駅は次のとおりである。

  • 高宮駅(距離は道程で約1.5~2.9キロメートル)
  • 大橋駅(距離は道程で約1.1~2.5キロメートル)

バス

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある[13]

  • 博多駅五十川線沿い:アサヒビール前、竹下、竹下営業所
  • 竹下2106号線沿い:塩原橋、竹下駅西口

施設

公共・公益施設

医療施設

学校

町内に次の学校がある。

公立の小中学校は町内にはないが、校区については、小学校区、中学校区についてそれぞれ次の学校の校区に属する[18]

小学校

中学校

商業施設

工場等

名所・旧跡

脚注

注釈

  1. ^ 所在地:博多区竹下五丁目等北緯33度34分7.7秒 東経130度26分7.8秒 / 北緯33.568806度 東経130.435500度 / 33.568806; 130.435500、公園種別:近隣公園、面積:15,557m2、開園年度:2009[14]
  2. ^ 所在地:812-0895博多区竹下五丁目2番北緯33度34分13.6秒 東経130度26分2秒 / 北緯33.570444度 東経130.43389度 / 33.570444; 130.43389、公園種別:幼児公園、面積:708m2、開園年度:1981[14]
  3. ^ 所在地:812-0895竹下四丁目6番27号、業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口[15]
  4. ^ 所在地:812-0895竹下四丁目6番25号、法人番号:5290005001506[16]、診療科目:内科、外科、整形外科、泌尿器科、胃腸内科、循環器内科、神経内科、糖尿病内科、呼吸器内科、リハビリテーション科、皮膚科、リウマチ科、アレルギー科、放射線科、病床数:172床[17]
  5. ^ 法人名称:竹下商店街振興組合、法人番号:7290005002873、事務所の所在地:竹下四丁目3番14号[16][19]
  6. ^ 所在地:812-0895竹下三丁目北緯33度34分25秒 東経130度25分58秒 / 北緯33.57361度 東経130.43278度 / 33.57361; 130.43278、アサヒビール株式会社博多工場の敷地内
  7. ^ 所在地:812-0895竹下五丁目8番18号北緯33度34分7.4秒 東経130度26分2秒 / 北緯33.568722度 東経130.43389度 / 33.568722; 130.43389、法人番号:7290005000365[16]
  8. ^ 所在地の地番:812-0895竹下四丁目121番北緯33度34分11.5秒 東経130度25分58.8秒 / 北緯33.569861度 東経130.433000度 / 33.569861; 130.433000
  9. ^ 石碑の所在地:竹下一丁目北緯33度33分54.11秒 東経130度26分1.88秒 / 北緯33.5650306度 東経130.4338556度 / 33.5650306; 130.4338556江戸時代中期に農業用水の取水を行うために、吉塚の庄屋豊田徳作によって築かれた石造の井堰の跡。現在のものは鉄筋コンクリートで造り替えられたもの[21][4]

出典

  1. ^ a b c d 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年6月22日閲覧。→1. 人口等基本集計結果→1-11参考→面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  2. ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年6月22日閲覧。
  3. ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年6月29日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  4. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、818,1513頁。ISBN 4-04-001400-6 
  5. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年6月22日閲覧。→別表第1
  6. ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2023年6月30日閲覧。→「河川図」、「二級河川一覧表」(PDF形式)参照
  7. ^ 福岡市 道路下水道局計画部河川計画課. “河川環境整備”. 2023年6月30日閲覧。→那珂川かわまちづくり→那珂川ふるさとの川整備事業
  8. ^ 国土交通省住宅局市街地建築課市街地住宅整備室. “市街地住宅整備”. 2023年6月30日閲覧。
  9. ^ a b 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “福岡市/地区計画決定状況一覧”. 2023年6月29日閲覧。→一般型の地区計画→博15→「竹下一丁目地区地区計画」(PDF)
  10. ^ 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 2023年6月30日閲覧。→「第4章/区別構想/博多区」(PDF)
  11. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2023年6月29日閲覧。→「都市計画情報」
  12. ^ 池田善朗『筑前の古地名・小字』石風社、2013年、68頁。ISBN 978-4-88344-222-5 
  13. ^ 西日本鉄道株式会社(NISHI-NIPPON RAILROAD CO., LTD.). “西鉄バス路線図”. 2023年6月25日閲覧。→「東区版」
  14. ^ a b 公益財団法人福岡市緑のまちづくり協会. “公園等検索”. 2023年6月30日閲覧。→キーワード検索等
  15. ^ 日本郵政グループ (Japan Post Group). “郵便局・ATMをさがす”. 2023年6月30日閲覧。→検索等
  16. ^ a b c 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2023年6月30日閲覧。→検索
  17. ^ 医療法人愛風会さく病院. “医療法人愛風会さく病院”. 2023年6月30日閲覧。
  18. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2023年6月25日閲覧。
  19. ^ 福岡市市民局コミュニティ推進部コミュニティ推進課. “竹下商店街振興組合”. 2023年6月30日閲覧。
  20. ^ 福岡市教育委員会 (1991年3月15日). “福岡市教育委員会 1991 『福岡市埋蔵文化財調査報告書267:東光寺剣塚古墳』福岡市教育委員会”. 全国遺跡報告総覧. 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所. doi:10.24484/sitereports.17366. 2023年6月30日閲覧。
  21. ^ 福岡市南区総務部企画振興課. “南区の散策マップをお配りしています!”. 2023年6月30日閲覧。→那珂川魅力めぐりマップ→那珂川魅力めぐりマップ/地図面(PDF)

関連項目


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