草香江_(福岡市)とは? わかりやすく解説

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草香江 (福岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/30 14:03 UTC 版)

福岡市 > 中央区 > 草香江 (福岡市)
草香江
大濠一丁目交差点より南側を望む(国体道路及び城南線)
草香江の地図
草香江
草香江の地図
草香江
草香江 (福岡県)
草香江
草香江 (日本)
北緯33度34分46.2秒 東経130度22分24.3秒 / 北緯33.579500度 東経130.373417度 / 33.579500; 130.373417
日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
中央区 (福岡市)
面積
 • 合計 22.05 ha
人口
(2023年(令和5年)2月末現在)
 • 合計 5,947人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0045
ナンバープレート 福岡

草香江(くさがえ)は福岡県福岡市中央区町名。現行の行政地名は、草香江一丁目及び二丁目[1][2]。面積は22.05ヘクタール[3]。2023年2月末現在の人口は5,947人[4]郵便番号は810-0045[5]

地理

草香江は、福岡市の都心部とされる中央区天神てんじんの西南西約2.5キロメートルに位置している。北北西で中央区鳥飼とりかいと、北東で大濠おおほりと、東及び南南東でで六本松と、西南西で樋井川を介して城南区鳥飼と隣接する。概ね閑静な住宅地となっている。

河川

町内には次の河川がある。

語源

地名は博多湾入り江だったことに由来している[1]

歴史

天平2年(730年)、大伴旅人が任地であった大宰府から大和に戻った際に、

「草香江之 入江二求食 蘆鶴乃痛多豆多頭思 友無二指天(草香江の入り江で 餌をついばむ鶴のように 私は心もとない友と遠く離れて)」

と歌を詠み、『万葉集』に掲載された[6]。草ヶ江公民館(六本松1丁目)の敷地内に彼が詠んだ「草香江の歌碑」が立っている。

平安時代平清盛博多に「袖の湊」を開いた当時の博多津を描いた住吉神社蔵「博多古図」には、現在の博多湾に当たる部分に東の「冷泉津」と西の「草香江」、博多中心部とそこから橋で繋がれた「沖の浜」と言う出島があったと記されている。

後年、筑前福岡藩初代藩主となった黒田長政により入り江の一部が埋め立てられ、天神を通り那珂川へ掘られた肥前堀と共に福岡城の外堀となり、さらに時代が下り、1929年昭和4年)に大濠公園となった[7]

町域の変遷

住居表示実施後 実施年月日 住居表示実施前(各大字の一部)
草香江一丁目から草香江二丁目 1967年(昭和42年) 草ヶ江町・浜田町1丁目〜3丁目

人口

草香江一丁目及び二丁目を合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[4]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

主な施設

企業
教育

中学校は福岡市立城西中学校の校区となっている。 [8]

交通

道路

主な幹線道路は次の通り。

鉄道

南端に地下鉄福岡市地下鉄七隈線が通っており、町内ではないが六本松駅が最寄駅(約0.2から1.0キロメートルの道程)であり、利便性が高い。

バス

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある。

  • 草香江
  • 別府橋
  • 大濠
  • 大濠公園南
  • 六本松二丁目

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 草香江一丁目の北端で鳥飼二丁目と接するところに暗渠となった菰川の河川施設がある。暗渠は上部が福岡県道557号東油山唐人線(一部が市道大濠東油山線と重複)として整備され、地行一丁目の菰川橋(明治通り)まで続き、途中の今川一丁目の道路脇には「簗橋」の石碑なども残されている

出典

  1. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、482頁。ISBN 4-04-001400-6 
  2. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年4月5日閲覧。→別表第1
  3. ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年2月1日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
  4. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月4日閲覧。
  5. ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年4月4日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  6. ^ ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」 大濠公園 西日本シティ銀行 1988年
  7. ^ 井上精三 『博多郷土史事典』 葦書房、2000年、P32
  8. ^ 町名別通学区域一覧表(令和3年4月1日現在) (PDF) - 福岡市教育委員会教育環境部通学区域課



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