移入問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 04:19 UTC 版)
世界中に移入され、世界の侵略的外来種ワースト100に入る程の外来種となっているアフリカマイマイの駆除の為に、世界中に持ち込まれている。しかし移入先の離島などには天敵に対して全く無防備の固有種カタツムリが多数存在しており、本種はアフリカマイマイよりずっと捕食しやすいそれらの固有種を狙ったので、各島における陸産巻貝固有種は危機的なまでにその数を減らし、ハワイ諸島やタヒチにおいてはかなりの数の海洋島固有種が絶滅してしまった。そういった経緯から本種もアフリカマイマイと同様に世界の侵略的外来種ワースト100へのリスト入りを果たしている。 日本でも、アフリカマイマイによって島の農作物や生態系に大被害を受けていた小笠原諸島の父島や母島に移入されたが、巨大なアフリカマイマイよりも、ずっと小型で捕食しやすい在来陸貝を襲って捕食してしまい、むしろ、アフリカマイマイと同じか、それ以上に厄介な被害を与えてしまう有害動物となってしまった。この経緯から本種もアフリカマイマイ同様日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。 沖縄本島や奄美大島におけるハブ退治に持ち込んだマングースが、ハブを捕食せず、代わりに手頃な在来生物に深刻な被害をもたらし、農作物も食い荒らす害獣となったように、本種も2006年2月1日に外来生物法により特定外来生物として有害指定を受け、現在は移入禁止となっている。 なお、小笠原諸島の父島では陸生プラナリアの一種であるニューギニアヤリガタリクウズムシによって、本種は激減したが、この陸生プラナリアによる被害は本種やアフリカマイマイだけでなく、固有種にも及んでいる。 他の多くのカタツムリやアフリカマイマイと同様に、本種も寄生虫の中間宿主となるケースがあり、その為に、触れた後は十分な手洗いや消毒が推奨される。
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移入問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:17 UTC 版)
クロテンと近縁種であるテン (Martes melampus) が1940年代に本州から北海道に移入されており、エゾクロテンの分布していない北海道中央部以西、以南に分布しており、競合や交雑などエゾクロテンへの影響が懸念されている。
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