移入種として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/22 16:50 UTC 版)
本種は日本固有種であったが現在では国外に移入種として侵入し、各地で国内より重要な害虫と見なされている。 アメリカ合衆国においては1908年にハワイに侵入し、サトウキビ畑に壊滅的な被害をもたらすようになった。本種の天敵と考えられたツチバチの1種 Scolia manilae が1916年に導入されたが効果がなかった。アメリカ本土で最初に発見されたのは1920年8月、コネチカット州ニューヘイブンでのことで、それ以降は次第に北東部地域へとその分布を拡大させた。成虫は花を多少加害する程度だが、幼虫のイネ科植物への害が大きく、特に芝生の被害がひどく、地表近くの根を食べてしまう。 現在では例えば『ニューヨークの芝生や植物を配した庭園における最も重要なジムシ系の害虫』との評価があるほどである。ちなみに北アメリカでは本種をオリエンタルビートルと呼び、本種以前に侵入していたマメコガネをジャパニーズビートル、さらに後発のアカビロウドコガネ Maladera castanea をアジアティックガーデンビートルと呼び、庭園植物の重要な害虫として並び称している。
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