石勝線特急列車脱線事故とは? わかりやすく解説

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石勝線特急列車脱線(火災)事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:00 UTC 版)

日本の鉄道事故 (2000年以降)」の記事における「石勝線特急列車脱線火災事故」の解説

2011年平成23年5月27日 2156分頃(列車脱線事故列車火災事故JR北海道相次いだ一連の事故不祥事のうちの1件。石勝線占冠駅 - 新夕張駅間を走行中の釧路札幌行き特急スーパーおおぞら14号キハ283系6両編成)が清風山信号場内で脱線信号場構内の第1ニニウトンネル内に停止後に全車炎上した248名の乗客車掌指示発煙があった車両から別の車両避難したが、その後乗務員状況確認運輸指令との連絡手間取り車内に煙が充満した乗客が自らの判断で非常ドアコック使用して外へ避難。煙を吸い込むなどして39名が病院搬送された。運輸安全委員会鉄道事故調査官並びに北海道旭川方面富良野警察署による事故原因調査実施されている。 その後行われたJR北海道による事故現場調査では、3号車札幌先頭から4両目)の台車にある減速機支える「吊りピン」と呼ばれる金属部品脱落確認し次位2号車先頭から5両目)はトンネルに入る以前から脱線していたことが判明している。事故2日前に行われた目視検査では、異常が発見されていなかった。道警事故後、釧路駅 - 札幌駅間を捜索したが、脱落した部品事故から10年以上経過した2021年現在も見つかっていない。 乗務員指示待たずに非常ドアコック使用して外へ避難した乗客に対して社員激怒したことが問題になったが、これは当時の異常時マニュアル運輸指令指示がないと乗客を外へ避難させることができなかったことが理由とされている。しかし、このマニュアル避難誘導遅れた原因となった。さらにこうした常時マニュアル部署別に多数作成されており、内容それぞれ異なっていることが発覚したため、国土交通大臣より事業改善命令受けている。後にマニュアル改訂一本化され、現場判断での避難も可能とされた。 事故車両廃車となり、代替車両として機能簡素化したキハ261系気動車新製された。事故の4か月後の同年9月には、JR北海道中島尚俊社長が安全意識の向上を社員促す遺書残して自殺した2013年平成25年5月31日運輸安全委員会は、車輪剥離やへこみにより生じた異常な振動により部品脱落したことが、事故の原因になったとする調査報告書発表した。4両目車輪踏面長さ40センチメートルわたって剥離し4.5ミリメートルのへこみが生じたことにより、異常な振動発生し減速機固定していた吊りピン脱落減速機垂れ下がって枕木衝突したり、その衝撃推進軸など周辺部品脱落したことにより、脱線および火災招いた推定している。JR北海道は、運輸安全委員会求め応じ再発防止策をまとめ、7月31日委員会提出したまた、車輪の異常摩耗事故の原因となったことを受け、すり減った車輪修正する在姿車輪旋盤増設などの対策取り組んでいる。

※この「石勝線特急列車脱線(火災)事故」の解説は、「日本の鉄道事故 (2000年以降)」の解説の一部です。
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