消化性潰瘍とは? わかりやすく解説

しょうかせい‐かいよう〔セウクワセイクワイヤウ〕【消化性潰瘍】

読み方:しょうかせいかいよう

胃液粘膜消化するために起こる潰瘍胃潰瘍十二指腸潰瘍のこと。


胃潰瘍(消化性潰瘍)

潰瘍とは,粘膜から粘膜下層,さらにそれよりも深部までの組織障害されなくなった状態をいいます(図).胃にできると胃潰瘍,十二指腸にできると十二指腸潰瘍いいます成人発生する潰瘍は,長く胃酸による障害考えられいましたが,最近ではピロリ菌Helicobacter pylori)の感染によって正常の胃あるいは十二指腸粘膜障害を受けると考えられています.しかし,小児では年齢によって原因異なり新生児生まれるときのストレス低酸素など種々の障害原因になるとされ,乳幼児では,ステロイドなどの薬剤種々の原因によるストレスにより発生し学童期心因性ストレス十二指腸潰瘍発生が多いとされています.
症状としては,新生児乳児期から幼児期では,下血吐血多く幼児期では繰り返す嘔吐腹痛主な症状となります学童期以降なりますと,上腹部の限局した部分痛み訴えるようになります
胃潰瘍診断はまず,バリウム飲んでX線撮影を行う,上部消化管造影検査行い,胃および十二指腸粘膜に異常がないかをチェックします最近大人ではこの検査行わず胃カメラ粘膜の状態を直接観察することが増えていますが,小児では全身麻酔必要なこともありますので,まず最初に造影検査行い,それでも潰瘍が見つからず症状が続く場合胃カメラをするといった手順がより好ましいでしょう
胃潰瘍 治療は,胃酸酸度抑える薬剤による治療が主であり,胃や十二指腸粘膜再生してくるのを待ちますまた,血液検査内視鏡検査ピロリ菌感染証明され場合には抗生物質同時に投与していわゆる除菌治療平行して行います重度場合には潰瘍部位からの大量出血胃穿孔十二指腸穿孔をきたし,緊急内視鏡や緊急開腹術必要になることもあります

消化性潰瘍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 00:51 UTC 版)

消化性潰瘍(しょうかせいかいよう、: peptic ulcer)は、の内面、小腸の最初の部分、ときには食道下部における潰瘍を指す[1][2]。胃の損傷は胃潰瘍(gastric ulcer)と呼ばれ、腸の最初の部分の潰瘍は十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)と呼ぶ[1]




「消化性潰瘍」の続きの解説一覧

消化性潰瘍 (胃潰瘍、十二指腸潰瘍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 01:53 UTC 版)

原因療法」の記事における「消化性潰瘍 (胃潰瘍十二指腸潰瘍)」の解説

原因は様々であるが、ヘリコバクター・ピロリ感染している場合は、その除菌最大原因療法となる。これと併せて胃酸分泌抑制薬胃粘膜保護投与が行われるが、これらは原因療法とも対症療法とも解釈できる

※この「消化性潰瘍 (胃潰瘍、十二指腸潰瘍)」の解説は、「原因療法」の解説の一部です。
「消化性潰瘍 (胃潰瘍、十二指腸潰瘍)」を含む「原因療法」の記事については、「原因療法」の概要を参照ください。

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