ヘリコバクター‐ピロリ【Helicobacter pylori】
ヘリコバクターピロリ
ヘリコバクター・ピロリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/06 18:28 UTC 版)
ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori[1]) とは、ヒトなどの胃に生息するらせん型のグラム陰性微好気性細菌である。単にピロリ菌(ピロリきん)と呼ばれることもある[2]。ヘリコバクテル・ピロリ[3]と表記されることもある。1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルにより発見された[4]。胃の内部は、胃液に含まれる塩酸によって、pH1の強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていた。しかし、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって、胃へ定着(感染)している。この菌の発見により、動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされた。
- 1 ヘリコバクター・ピロリとは
- 2 ヘリコバクター・ピロリの概要
ヘリコバクター・ピロリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:21 UTC 版)
「消化性潰瘍」の記事における「ヘリコバクター・ピロリ」の解説
ヘリコバクター・ピロリ(H. Pylori)保菌者が多く、比較的若年者に多い。H. Pyloriが胃前庭部に潜伏し始め、持続的にガストリン分泌刺激が促され胃酸分泌過多を生じることによって生じるとされている。十二指腸潰瘍は食前・空腹時に痛みが増悪することが知られているが、摂食刺激によってセクレチンが分泌されガストリン分泌が抑制され胃酸分泌が少なくなるためと考えられている。
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