浄法寺の漆掻きと浄法寺塗の用具及び製品とは? わかりやすく解説

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浄法寺の漆掻きと浄法寺塗の用具及び製品

名称: 浄法寺の漆掻きと浄法寺塗の用具及び製品
ふりがな じょうほうじのうるしかきとじょうほうじぬりのようぐおよびせいひん
種別 生産生業用いられるもの
員数 3,832
指定年月日 1987.03.03(昭和62.03.03)
所有者 二戸市二戸市浄法寺歴史民俗資料館保管
所有者住所 岩手県二戸市
管理団体名:
備考 漆掻関係752点,木地師関係562点,塗師関係628点,職人生活関係141点,製品1577点,販売関係63点,信仰関係24点,その他85
解説文: 安比川川目筋を浄法寺通り称し、この地域浄法寺町安代町)は、南部漆の産地として知られる点在する々には、漆掻き木地師塗師古くから住みついてきたと伝えられていること、盛岡藩南部重直慶長十一一六〇六)年~寛文四(一六六四)年)黒印文書宛所欠)に「薄(箔)」の記載があることなどから、この地域における漆掻き漆塗り歴史少なくとも十七世紀半ばまで遡ることができる。
 浄法寺における漆掻きには明治二十年後半以降越前との接触があり、塗師能登輪島から職人招いて講習会実施していることなどから、浄法寺職人技法影響のあったことは否めないものの、豊富なブナ材を木地とし、下地柿渋用い地元産の良質な漆を塗って仕上げるという伝統的な技術継承されてきた。
 しかし、往時盛況呈した漆掻き木地師塗師の姿は影をひそめ、その振興策種々検討されているというのが現状である。
 この収集は、昭和四十以降から始められ浄法寺通りにおける職能関連と生活の変化をふまえつつ、主として浄法寺町内に伝世されてきた漆掻関係・木地師関係・塗師関係の用具を各職種大別し体系的に細分類にわたり収集しているもので、・膳・盆類をはじめ酒器類・仏具等の製品をも製作方法別にまとめている。また、職人生活用具販売関係用具信仰関係用具などを含め浄法寺漆掻き浄法寺塗全貌網羅している。
 漆掻関係用具では生漆採取する際に使用するウルシカンナ・カキヘラやタカッポと呼ばれる質量とも数多く収集されている。
 木地師関係用具では、挽物木地製作の轆轤【ろくろ】とその附属用具類が、また、塗師関係用具では、女性毛髪使用したヌリバケ(塗刷毛)、外側を塗る際に、縁の部分に指の痕や持つ手に漆が付着しないようにするテガタなどがある。
 製品では、テッパチゴキ(テッパチ托鉢の意味)と通称される飯椀挽物漆器)、オヤマゼンと称される膳(指物漆器)が年代追って体系的に収集されている。とくにオヤマゼンには木目美しシバキ塗りのものが多い。
 浄法寺町収集したこれらの用具製品数々は、浄法寺通り生業として繁栄した漆掻き及び浄法寺塗実態変遷理解する上で重要なのである



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