棹とは? わかりやすく解説

さお〔さを〕【×竿/×棹】

読み方:さお

【一】[名]

枝・葉取り払った竹や木の細長い棒。物干し竿釣り竿旗竿など。合成樹脂金属製もある。

水底突っぱって舟を進ませる長い棒。水棹(みさお)。「流れに—をさす」

竿秤(さおばかり)の棒の部分

測量建築に使う間竿(けんざお)。

三味線胡弓などの胴から上の、糸を張る長い柄の部分また、三味線のこと。「—が入る」「太—」

箪笥(たんす)・長持などを担ぐ棒。

石灯籠(いしどうろう)などの部分

雁(がん)が1列になって飛んでいる状態。「—になれ、鉤(かぎ)になれ」

俗に陰茎のこと。

【二】接尾助数詞

旗を数えるのに用いる。「幟(のぼり)三—」

箪笥長持などを数えるのに用いる。「箪笥三—」

羊羹(ようかん)などの棹物菓子数えるのに用いる。「練り羊羹一—」

竿に干した洗濯物数えるのに用いる。「洗濯物二—」

江戸時代金座で、竿金(さおがね)を数えるのに用いる。

[下接語] 鳴る竿・(み)竿(ざお)衣紋(えもん)竿・掛け竿・殻(から)竿・間(けん)竿・刺(さ)い捕り竿・竹竿・中(ちゅう)棹・継ぎ竿釣り竿釣瓶(つるべ)竿・手棹鳥竿鳥刺し竿延べ竿・幟(のぼり)竿・秤(はかり)竿・歯竿旗竿太棹干し竿細棹・黐(もち)竿・物干し竿雪竿


読み方:さお

  1. 竿。棹。陰茎卑称俗語俗謡さしこみ腰をばのばしぐつと気をやる筏船」。「六本の竿で漕出す宝舟」「太棹後家泣かせる三の切」「棹へ筋出して悴は腹を立て」。
  2. 男陰。「釣ざおのちょいちょい見えての中」。〔風流
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 19:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

(さお):

  • 船を推進する道具の一種。主に水底を押すことで船を進める。船#動力による分類を参照。また、の役割を果たす櫂棹もある。
  • 助数詞。箪笥長持などに使う。
  • 三味線の柄(ネック)部分。

関連項目



棹(ソー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 04:49 UTC 版)

三線」の記事における「棹(ソー)」の解説

三線音色価値はその棹で決まるといわれる素材としてカリン、ゆし木、紫檀、縞黒檀カマゴン)、黒檀などがある。その中で材質重く硬く年月経過して反り狂い生じにくい黒檀黒木クルチ)が珍重されている。三線の棹として現在最高級とされるのは八重山産の黒檀八重山黒木=ヤイマクルチ)である(希少なために高価になっている面もあり、八重山であれば必ず良い音を保証するという意味ではない)。現在では台湾フィリピン産の南方黒木(カミゲン)やカマゴン呼ばれる種類黒木代用として多く使われているが、これらも年々出回らなくなってきている。 棹の原木はよく「寝かせて自然乾燥させ、材質締め必要がある良い棹を作るには最低でも5年寝かせた素材を使う。職人によっては、よく響く棹には黒木使い柔らかい音色求めてあえてゆし木を棹に使うといった工夫行われる名高い三線名器を「開鐘(ケージョー)」と呼ぶが、そのうち富盛開鐘(トムーイケージョー)の棹はゆし木製である。 音色度外視すれば棹の素材制限はなく、純金や銀、ガラスアルミ樹脂用いた棹も実際に存在する

※この「棹(ソー)」の解説は、「三線」の解説の一部です。
「棹(ソー)」を含む「三線」の記事については、「三線」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「棹」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 04:02 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. さお枝葉取り去って作られた竹の細長い棒。cf.竿
  2. さお舟をこぐ道具岸辺水底突っ張って舟を進ませる長い棒。
  3. さお三味線の同から上の、弦を張った長い部分転じて三味線
  4. さお箪笥(たんす)・長持ながもち)などにさしてかつぐ棒。

接尾辞

  1. さお箪笥長持などを数えるのに用い助数詞
  2. さお羊羹ようかん)・洲浜(すはま)などの棹物菓子数えるのに用い助数詞

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「棹」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「棹」の関連用語

棹のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



棹のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの棹 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの三線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS