姉山編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 08:27 UTC 版)
姉山(あねやま) 無界の代理人 で、《不老宮》に住み絶大な権力を振るう白面の男色家にしてサディストの男性。第二次世界大戦当時からナチスと通じており、雑賀道臣の両親を殺害し王美麗を無実の罪で処刑した上、水口を操り雑賀家を破産させ力王殺害の命令を下した張本人である。残虐と狡猾の極みとも言える性格で、その性格の根底は「15歳で嫁に行き、早産で死んだ実姉を想う」ゆえの愛情の裏返しだった事が判明する。実は80歳を越えた老人であり、顔は若さを維持するために整形し、心臓はオリンピック金メダリストのものを移植して生き長らえていた。 薔薇木戸(ばらきど) 姉山の稚児で、中性的な容姿の美青年。しかしその性格は残忍かつ嫉妬深く、姉山に仕える為ならば力王を生け捕りにするように命令されても抹殺に掛かるほどである。華麗な身のこなしと爪を武器に戦うが、形勢が不利になるとリモコン操作の凧で力王を串刺しにしようとする。 小日向(こびなた)博士 姉山の側近の初老の学者で、高校中退ながらも大学院博士課程を修了している。あらゆる分野に頭が働くほど有能だが水口と同様にずる賢く、強きに媚びて弱きを嬲る性格の上に酒・女・借金等の度重なる不品行が災いし教授の椅子を目前にしながら大学を放逐された末、姉山に研究の場を与えられて以降は側近を務めている。力王のコピーである人造人間・「悪王」や〈クリスタル計画〉発動のキーを創った張本人である。 悪王(あくおう) 小日向博士よって創られた、力王を基にした上で「力王の意識下にある悪を具現化」した人造人間でヴァイオリンの音色によって小日向博士に操られる。容姿・能力・残虐性などの全てにおいて力王を凌ぐ実力だが、力王を道連れにして相討ちに持ち込もうとするも力王よりも一回り以上大きく創られた事が災いして敗れる。その肉体はツギハギのようになっており、右眼には姉山の部屋へ映像配信される監視カメラが内蔵されている。 芥(あくた) 《不老宮》の農場に捕らえられ強制労働に従事させられていた9歳の少年で、生まれる前に父親に逃げられ、その後母親を失い2年前に唯一の肉親だった兄を《不老宮》の農場で処刑された過酷な生い立ちを歩む。姉山により「GNOSIS(グノーシス・神の英知)の裏文字」で力を封じられた力王を助け、鉄パイプを使い「GNOSIS」の封印を解く。その後は最終話まで力王と行動を共にし、力王に協力した人物の中でビルと共に最後まで生き残った。 林 小竜(りん しょうりゅう) 無界直属の暗殺者で、中国少林拳の流れを汲む拳法家。体内の気を凝縮する事で敵の攻撃を無効化する能力を駆使する実力の高さを有すると同時に、張善鬼の温情を利用して致命傷を与えるなど卑劣な一面も見せる。しかし体内の気を凝縮する能力も力王の「怒りの気」の前では通用せず、正拳突き1発を受けた直後に全身を破砕されて倒された。 雑賀 道臣(さいが みちおみ) 力王の養父。幼少時にハンナを始め多くのユダヤ人を助けていた両親を姉山に殺害され、自らも殺されかけた所を張善鬼によって命を救われる。成人後はハンナの遺児である当時3歳の力王を養護施設から引き取り息子として育てたが、水口によって雑賀家が破産して以後は廃人同然の生活を送る。後に姉山の稚児・薔薇木戸のリモコン凧に串刺しにされ致命傷を負うと同時に正気に戻り、最後の力を振り絞り力王の出生の秘密を含む自身の知っている全てを語った後、力王に看取られながら永遠の眠りに就いた。
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