大運河とは? わかりやすく解説

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京杭大運河

(大運河 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 22:32 UTC 版)

京杭大運河(けいこうだいうんが)は、中国の北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河である。途中で、黄河長江を横断している。戦国時代より部分的には開削されてきたが、文帝煬帝がこれを整備した。完成は610年。運河建設は人民に負担を強いて隋末の反乱の原因となったが、運河によってなどの穀物などの各種の戦略的原材料が経済の中心地江南と政治の中心地華北の間で輸送され(漕運[1]、さらに軍事上の要地涿郡にある大都(後の北京)が結合して、中国統一の基盤が整備された。この運河は、その後の歴代王朝でも大いに活用され、現在も中国の大動脈として利用されている。2014年の第38回世界遺産委員会シルクロードなどとともに世界遺産リストに登録された。


  1. ^ 邗溝(かんこう)は別称を「山陽瀆」(さんようとく)ともいう。
  2. ^ 中国語の段運河の「段」は「長いものの一部・断片」の意味。
  3. ^ 一つの構成資産が複数施設から成るものもある。

出典

  1. ^ The Grand Canal” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月11日閲覧。
  2. ^ 布目潮渢, 栗原益男『隋唐帝国』講談社, 1997, p.48. ISBN 4-06-159300-5.布目 & 栗原 1997, p. 48
  3. ^ Reference №1443(The Grand Canal)-UNESCO(英語) (PDF)
  4. ^ The Grand Canal - maps” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月11日閲覧。


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大運河

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 01:03 UTC 版)

漕運」の記事における「大運河」の解説

南北朝時代江南の開発進み、隋によって中国再統一実現された頃には、その経済力黄河流域匹敵するか、あるいはそれ以上になっていた。これを有効に活用するために江南華北を結ぶ運河として構築されたのがいわゆる大運河である。これによって隋は、黄河経由山東の粟を、大運河経由江南の米を首都洛陽漕運する経路確保するとともに、民運によって洛陽食糧搬入して官民食糧賄うことで、政権安定化図ろうとした。 なお大運河は、建設のため煬帝多く民衆労役を強い、更に完成後はこれを自己の享楽大規模な隋の高句麗遠征のための兵員物資輸送用いて最終的に失敗終わったことから、隋を滅亡させた諸反乱一因として、「暴君煬帝象徴」というイメージ見られることが多い。しかし大運河の構築自体は、煬帝の父である初代文帝時代始まっている。また大運河建設高句麗遠征非難して新政権樹立した唐が、結局は大運河の最大受益者であったことにも留意する必要がある

※この「大運河」の解説は、「漕運」の解説の一部です。
「大運河」を含む「漕運」の記事については、「漕運」の概要を参照ください。

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