大詰とは? わかりやすく解説

おお‐づめ〔おほ‐〕【大詰(め)】

読み方:おおづめ

芝居最終の幕、また場面江戸時代には、一番目狂言最終の幕をいった。→大切(おおぎ)り

物事終局場面最後段階。「捜査は—を迎えた


大詰

読み方:おおづめ

  1. 芝居狂言最後の場面、即ち大団円のこと。⑵〔犯〕大便のこと。

分類 犯罪者演劇


大詰

読み方:おおづめ

  1. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・京都府
  2. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岡山県
  3. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作部・長崎県〕
  4. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・三重県
  5. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作部・長野県〕
  6. 大便ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・福島県
  7. 大便をいふ。盗賊語。小便コヅメといふに対す
  8. だいべん大便)の事。盗賊隠語なり。
  9. 大便の事。大便をする事を「大詰を切る」と云ひ滞溜して居るもの即ち詰つてゐるものを排出するの意。又小便の事を小詰(こづめ)と云ひ小便をする事を「小詰を切る」と云ふ。又或る説には詰を爪に通わせ「大爪を切る」と云いしものなるべしと云えるものあるが誤りなるべし。「大詰をかる」「小詰をかる」とも云ふ又、大便の事を「くじゆー(九十)」と云ひ。又小便の事を「じゆうろく」と云ふ。夫々其項を参照
  10. 大便のこと。大便をすることを「大詰を切る」といい滞溜しているもの、すなわち詰っているものを排出する意。又小便のことを小詰といい、小便をすることを「小詰めを切る」という。また大便を「くじゆ」(九十)といい、又小便のことを「じゆうろく」ともいう。

分類 三重県京都府岡山県盗賊盗賊語、福島県長崎県長野県


大詰

読み方:おおづめ

  1. 狂言芝居最後の場面のこと、即ち大団円のことをいふ。〔役者語〕
  2. 狂言最後の場面
  3. 一番目狂言、又は二番目狂言最後一幕
  4. 芝居狂言最後の場面のこと、即ち大団円のことをいふ。
  5. 大団円の事を云ふ。
  6. 狂言芝居最後の場面のこと。つまり、大団円のことをいう。〔芸能俳優)〕

分類 俳優役者役者語、演劇

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大詰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:24 UTC 版)

塩原多助一代記 (歌舞伎)」の記事における「大詰」の解説

本所四目茶店の場)そしてそれからさらに数年立った。 多助は善右衛門のもとで懸命に働いたかいあって本所小さいながら炭屋の店を開くことが出来た粉炭といって砕けた細かい炭を量り売りする商い始めたところこれが大繁盛で、今日もその粉炭担いで多助はあちこち行商して廻っている。 やがていつもの茶店で、多助は休むことにした。そこには近所仲良くしている空き買いの久八もすでにいて休んでおり、多助は久八と金の貯め方について飲みながら話すのだった。この茶店大商人藤野右衛門屋敷の裏にあったが、その藤野の裏口から下女出てきて久八声を掛けた。なんでも主人右衛門が、久八に用があるのだという。久八何事だろうといぶかりながらも、下女とともに藤野屋へと入った。 多助は一人残って飲んでいる。とそこへ数人の女乞食が、これも子連れで目の見えない女の乞食捕まえて騒ぎながら出てきた。どうやらその子連れ乞食が、縄張り荒らした責められいるらしい。多助は子連れの女を庇い乞食たちに一文ずつ与えてその場を去らせた。 女は多助に礼をいう。だがじつはこの女こそあのお亀成れの果て連れている子は原丹次との間に出来た四万太郎だった。多助はお亀だと気付いて助けたのであるお亀助けてもらったのが多助だと気付くと、その場土下座しこれまでのことを泣きながら多助に詫びたお亀はあの横堀村の谷にまだ赤子だった四万太郎ともども落ちたもののどうにか命は助かったが、その後各地さまよいついには盲目となり、今の身の上落ちぶれたのだった。多助は、そのように詫びてくれればもはや恨みもない、こののち自分を頼るようにと懐から一分出してお亀与えようとする。邪険にして済まぬことをした多助からこのうえ物をもらっては…と最初辞退したお亀だったが、その心に感じて一分受取り四万太郎手を引かれその場去った久八藤野屋から出てきたが、久八は多助に驚くべき話を聞かせた。それは藤野右衛門が、その娘のお花を多助の嫁にやりたいというのである。だが多助はばかばかしい相手にしない。自分のような者とこんな大店お嬢様とでは釣り合い取れわけがないと、多助は久八がとめるのも聞かずに、その場を去るのだった。 (相生町炭屋店の場)それから三ヶ月たった夜のこと。粉炭量り売りで夜も繁盛する多助の店に、久八が多助に話があると家主金兵衛連れて訪れた金兵衛久八住い家主である。金兵衛の話によれば、じつは久八はまだ独り者だがその親類十八になる娘がいて、それが嫁の貰い手を捜している。そこで多助がその娘を今日もらってにしてはくれまいかと頼みに来たとのことである。多助は今日すぐにという話に戸惑ったが、久八親類というのなら自分にとっては分相応と、その娘との結婚承知することにした。すると表からその場現れたのは、藤野右衛門振袖姿の娘お花久八親類というのはこのお花で、それでもってお花を多助の嫁にさせようとしたのだった。 多助は久八に、自分騙したのだなと腹を立てるが、お花は多助のもとに嫁ぎたいばかりに親元離れ久八養女となって手仕事などの働き仕込んでもらっていたのである。それでも多助は、そんな振袖着たような娘はここの家風に合わないから嫁には出来ないというとお花近くにあった薪割りで、自分振袖の袂を切り落とし、こちらに参れこのような振袖はもう不要一生着ますまいと斬った袂を多助の前に差し出した。それを見た多助もさすがに感心してお花を嫁にすることを承知するのだった。 そこへ使用人が、野州吉田右衛門という人から千両もの炭が、川船でこの店に届けられたと知らせる。多助は以前この八右衛門危難助けたことがあり、その礼に炭を届けたであった。しかしこのままでは川がその荷船阻まれてほかの船が行き来できないので、多助たちは夜通しでも荷を運ぼうと、千両の炭を店に運ぶことにした。 (竪川通川岸揚の場)お亀四万太郎手を引かれながら木賃宿目指していたが石につまずき、多助からもらった金を落としてしまう。四万太郎がその金を探して拾い、ふたたび親子歩もうとするとその後ろからあの道連れ小平近づき四万太郎を川の中に蹴り込み、驚くお亀絞め殺した小平お亀が大事の金を落としたというのを聞いたので、大金かと思ってその金を奪おうとしたのだった。だがそこに町方同心その手先があらわれ小平立ち回りとなり、ついに小平捕らえられるいっぽう多助の店では八右衛門から送られ炭俵運ぼうと多助はもとより久八金兵衛右衛門お花一緒になって運んでいた。残る積荷もあと少し、そこへ一番鶏鳴くこの様子に「これで多助も男になれやんす」と、多助は悦ぶであった。(以上あらすじは、『日本戯曲全集第三十二巻所収台本に拠った)

※この「大詰」の解説は、「塩原多助一代記 (歌舞伎)」の解説の一部です。
「大詰」を含む「塩原多助一代記 (歌舞伎)」の記事については、「塩原多助一代記 (歌舞伎)」の概要を参照ください。

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