半島戦争、ブラジルの独立とは? わかりやすく解説

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半島戦争、ブラジルの独立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 05:54 UTC 版)

ポルトガルの歴史」の記事における「半島戦争、ブラジルの独立」の解説

1801年ポルトガルフランス同盟したスペイン軍攻撃受けて大敗しスペインオリヴェンサ割譲し賠償金支払なければならなかった(オレンジ戦争)。 ヨーロッパで勢力拡大するフランスナポレオン・ボナパルトに対してポルトガル中立表明していたものの、1806年フランスからイギリスとの友好関係破棄通告される。1807年11月29日摂政ドン・ジョアンはポルトガル本国統治する摂政政府組織した後、王族高級官僚からなる随行員とイギリス海軍伴ってブラジル脱出し、翌30日フランス将軍ジャン=アンドシュ・ジュノーリスボン入城する。フランス革命支持する一部知識人から支持されジュノー摂政政府解散させるが、1808年スペイン発生した民衆蜂起勇気づけられた民衆フランス軍抵抗した半島戦争)。アーサー・ウェルズリー率いイギリス軍ポルトガル軍フランス軍撃退する戦争によって国土荒廃しフランス軍撤退後もイギリス軍ポルトガル駐屯し続ける。イギリス将軍ウィリアム・ベレスフォード(英語版)は摂政政府に強い発言力持ち事実上ポルトガル統治者として君臨するポルトガル脱出したドン・ジョアンとマリア1世らは1808年3月リオデジャネイロに到着し、この地に宮廷置いた1810年ブラジル宮廷イギリスの間で結ばれた通商航海条約によってブラジルポルトガル本国植民地主義から脱却し1814年ウィーン会議の後もジョアンブラジル留まり続けたジョアンウィーン会議採用されウィーン体制合わせるためにブラジル植民地から王国昇格させ、1815年12月ポルトガル・ブラジル及びアルガルヴェ連合王国成立した1816年マリア1世死後ジョアン王位継承しジョアン6世として即位するブラジル移った王室貴族本国からの地代受け取る生活を送りさながらブラジル宗主国のような立場になっていた。 経済低迷国王不在に不安を覚えポルトガル本国民衆中間層イギリスの支配に不満を抱き、彼らの間にフランス革命ジャコバン主義イギリスフリーメイソン自由主義浸透し始める。1820年8月24日自由主義者同盟結んだポルトガル将校ベレスフォード不在乗じてポルトで「革命宣言(プロヌンシアメント)」を発し反乱の余波北西部中部の諸都市及んだ1820年自由主義革命)。1821年1月コルテス招集され国民主義三権分立原則基づいた憲法制定絶対主義王制対す自由主義的な改革唱えられるジョアン6世革命政権との和解図って王太子ドン・ペドロ本国派遣しようと試みたコルテスの強い抵抗にあい、1821年4月ペドロブラジル残して帰国したコルテスブラジル植民地への降格決定し同年8月リスボン議会ペドロポルトガル本土へ召還リオデジャネイロ行政機関移転決定するが、ポルトガル本国一連の議案ブラジル知識人支配者層独立向けて団結させる1822年10月ブラジルポルトガルから独立しペドロ皇帝とするブラジル帝国建国された。1825年8月ポルトガルイギリス圧力受けてブラジルの独立承認するが、その代償としてブラジルでの通商特権維持奴隷貿易停止ブラジル側に認めさせた。

※この「半島戦争、ブラジルの独立」の解説は、「ポルトガルの歴史」の解説の一部です。
「半島戦争、ブラジルの独立」を含む「ポルトガルの歴史」の記事については、「ポルトガルの歴史」の概要を参照ください。

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