効果判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/30 01:21 UTC 版)
重症例では2日後、通常は3日後に初期抗菌薬の有効性の評価を行う。7日以内に有効性の評価と終了時期の評価を行い、14日以内に終了時期や薬剤の変更の評価を行う。 初期治療の効果判定 発熱 症状(呼吸数、痰、肺雑音) 白血球 抗菌薬投与終了の目安 解熱(目安としては37度以下) 白血球増加の改善(正常化が目安) CRPの改善(最高値の30%以下への低下) 胸部X線写真の明らかな改善 基礎疾患がなければ上記項目4項目中3項目を満たした時点で、基礎疾患があれば4項目中3項目を満たした4日後に治療を終了する。 経口薬への変更時期 臨床的改善 薬物摂取が可能 血行動態が安定 胃腸管が機能 退院不可能な条件 解熱していない(37.8度以上) 脈拍数100/分以上 呼吸数24/分以上 酸素飽和度90%以下 経口投与不可能 上記項目の2つ以上が残っている場合は不可能とされている。
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効果判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 03:27 UTC 版)
前節で述べたようにデルマトームに従って各部位における麻酔高の判定を行う。最も重要なことは呼吸の抑制があるかである。呼吸は横隔神経、すなわちC領域で駆動されている。すなわち上肢が動くうちは呼吸停止は考えにくい。但し、高齢者や呼吸機能障害を合併している患者の場合はThレベルの呼吸補助筋の働きがおちることで呼吸困難を訴えることがある。腕がC領域、乳頭はTh4、剣状突起はTh6、臍部はTh10、大腿はL領域、膝がL3、大腿後部はS2、足底部はS1、肛門がS3というデルマトームは必ず覚えておき、麻酔の分布に異常を感じたら繰り返し効果判定は行うべきである。 ピンプリックテスト 痛覚刺激を感じるかを調べるテストである。針など尖ったもの(但し出血しない程度)を皮膚にあててチクチクするかどうかを尋ねる。 コールドサインテスト 温覚の消失を確認するテストである。アルコール綿(ワンショットプラスなど)を皮膚にあてて冷たいかどうかを尋ねる。当てた感じ、圧覚はブロックされるのが相当後であるので必ず冷たいかどうかで判定する。 Bromageスケール 踵膝を十分に動かせる場合はⅠ(遮断されていない)、膝がやっと動く場合はⅡ(部分遮断ブロック)、踵のみが動く場合はⅢ(ほぼ完全遮断ブロック)、踵膝が動かない場合はⅣ(完全遮断ブロック)となる。 交感神経、温覚、痛覚、触覚、圧覚、運動神経という順にブロックされていく、という法則を利用するとBromageスケールで十分わかることになるが、細かな判定ができないので必ず他の試験を併用する必要がある。 一般に脊椎麻酔は効果が3分位で現れてくる。不必要な範囲まで麻酔しないように体位で調節する。とくに全脊麻にならないように注意する。基本的には麻酔薬注入後15分程度で効果判定を行い、麻酔域が変化しないように調節する。マーカインでは60分位、ペルカミンSなら30分位は麻酔域が上昇する可能性がある。体位変換で十分な麻酔域が得られなかったら再度脊髄くも膜下麻酔を行う。
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