六波羅蜜とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 宗教 > 仏教 > 波羅蜜 > 六波羅蜜の意味・解説 

ろく‐はらみつ【六波羅蜜】

読み方:ろくはらみつ

《「ろっぱらみつ」とも》大乗仏教における六種修行菩薩(ぼさつ)が涅槃(ねはん)に至るための六つ徳目布施(ふせ)・持戒忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧六度


ろっ‐ぱらみつ〔ロク‐〕【六波羅蜜】

読み方:ろっぱらみつ

ろくはらみつ(六波羅蜜)


波羅蜜

(六波羅蜜 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 16:58 UTC 版)

波羅蜜(はらみつ、: Pāramī[1]パーラミー: Pāramitāパーラミター)とは、になるために菩薩が行う修行のこと[2]六波羅蜜十波羅蜜がある[2]


注釈

  1. ^ 度や到は、渡る・到るの意味であり、迷いの世界から悟りの世界へ渡った・到着したことを表す。[4]
  2. ^ 傍証により龍樹作とされている[18]
  3. ^ 実体がないこと。

出典

  1. ^ 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.224
  2. ^ a b 「波羅蜜」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  3. ^ 三枝充悳「波羅蜜」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
  4. ^ 「六波羅蜜」 - 世界大百科事典 第2版、平凡社。
  5. ^ 渡辺 1997, p. 146.
  6. ^ a b 渡辺 1997, p. 145.
  7. ^ 渡辺 1997, p. 144.
  8. ^ a b 古山 1997, p. 124.
  9. ^ 勝本 2007, p. 361.
  10. ^ 勝本 2007, p. 297.
  11. ^ a b c d e f g h i j k アルボムッレ・スマナサーラ『日本人が知らないブッダの話』学研プラス、2010年、304/3227頁。ISBN 978-4054044104 
  12. ^ 修四波羅蜜多而得円満。謂施波羅蜜多。戒波羅蜜多。精進波羅蜜多。般若波羅蜜多。(T1545_.27.0892a26~T1545_.27.0892a28)
  13. ^ 祖父江 1994, pp. 505–507.
  14. ^ a b 平川 1971, p. 586.
  15. ^ a b c d 祖父江 1994, pp. 506.
  16. ^ a b c d 「六波羅蜜」- 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  17. ^ 中村元ほか(編) 『岩波 仏教辞典』 岩波書店、1989年12月、「智慧」。
  18. ^ 梶山雄一、瓜生津隆真(訳)『大乗仏典〈14〉龍樹論集 (中公文庫)』、中央公論新社、2004年10月、p.242、ISBN 978-4122044371
  19. ^ a b 梶山雄一瓜生津隆真(訳)『大乗仏典〈14〉龍樹論集 (中公文庫)』、中央公論新社、2004年10月、p.310、ISBN 978-4122044371
  20. ^ Buswell, Robert; Lopez, Donald S. Jr., eds. (2014), The Princeton Dictionary of Buddhism, Princeton University Press, p. 945, "In the PRAJÑĀPĀRAMITĀ literature and the MADHYAMAKA school, the notion of production comes under specific criticism (see: VAJRAKAṆĀ), with NĀGĀRJUNA famously asking, e.g., how an effect can be produced from a cause that is either the same as or different from itself. The prajñāpāramitā sūtras thus famously declare that all dharmas are actually ANUTPĀDA, or 'unproduced'."
  21. ^ King, Richard (1995), Early Advaita Vedānta and Buddhism: The Mahāyāna Context of the Gauḍapādīya-kārikā, SUNY Press, p. 113, "It is equally apparent that one of the important features of the prajnaparamita position is that of the nonarising (anutpada) of dharmas."
  22. ^ a b c d e f g 「十波羅蜜」- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、 Britannica Japan。
  23. ^ 『摩訶般若波羅蜜經 遍歎品第四十四 丹百波羅蜜品』 (T0223_.08.0311c15 - 0313a25)。
  24. ^ a b 小川 1966, p. 363.
  25. ^ 小川 1966, p. 362.


「波羅蜜」の続きの解説一覧

六波羅蜜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 03:37 UTC 版)

波羅蜜」の記事における「六波羅蜜」の解説

六波羅蜜(ろくはらみつろっぱらみつ、梵:Ṣatpāramitā)とは、大乗仏教説く悟り彼岸に至るための6つ修行徳目六度彼岸(ろくどひがん)や[要出典]六度とも呼ばれる布施波羅蜜 - 檀那(だんな、Dāna ダーナ)は、分け与えること。dānaという単語は英語のdonationgiving相当する具体的には、財施喜捨行なう)・無畏施法施仏法について教える)などの布施である。と略す場合もある。 持戒波羅蜜 - 尸羅(しら、Śīla シーラ)は、戒律を守ること。在家場合五戒もしくは八戒)を、出家場合は律に規定され禁戒を守ることを指す。 忍辱波羅蜜 - 羼提(せんだい、Kṣānti クシャーンティ)は、耐え忍ぶこと。 精進波羅蜜 - 精進耶(びりや、Vīrya ヴィーリヤ)は、努力すること。 禅定波羅蜜 - 禅那(ぜんな、Dhyāna ディヤーナ))は、特定の対象に心を集中して散乱する心を安定させること。 般若波羅蜜 - 般若 (はんにゃPaññā パンニャー)は、全ての事物道理見抜く深い智慧のこと。慧波羅蜜とも呼ばれ十波羅蜜の智波羅蜜とは区別される。1~5の五波羅蜜は、この般若波羅蜜成就するための階梯位置付けられるもので、最終的には、般若波羅蜜希求することによって調御、成就される。 龍樹は『宝行王正論』においてこの6項目を以下の3つのカテゴリー分けて解説している。 布施持戒 -「利他忍辱精進 -「自利禅定智慧 -「解脱龍樹によれば釈迦の教えとは要約すれば自利・利他解脱」の3つ尽き、「自利・利他解脱」はすべて六波羅蜜によって包摂されるため、阿含経根拠持たない大乗独自のこれら六波羅蜜も仏説であるという。

※この「六波羅蜜」の解説は、「波羅蜜」の解説の一部です。
「六波羅蜜」を含む「波羅蜜」の記事については、「波羅蜜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「六波羅蜜」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



六波羅蜜と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「六波羅蜜」の関連用語

六波羅蜜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



六波羅蜜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの波羅蜜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの波羅蜜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS