仕事の概要とは? わかりやすく解説

仕事の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 17:49 UTC 版)

アドリアン・フルティガー」の記事における「仕事の概要」の解説

入社後活字原字製作部配属されると、まず古典的な活字をもとに機械式活字父型彫刻機のための新たなパターン原図起こす仕事についたその後、ペイニョ社長資金投入していたリヨン関連会社・ルミタイプ社の写真植字機向けて既存書体翻刻する仕事任された。 1952年頃、ドベルニ・エ・ペイニョ社において、金属活字写真植字活字両方使用できる古典的なローマン体新たに開発する計画が起こる。この書体デザイン任されたフルティガーは、15世紀ニコラ・ジェンソンデザインした活字を基に、直線用いずゆるやかな曲線によって構成された自然で有機的な書体完成させた。この書体はMeridien(メリディエン)と名付けられ、まず同社から金属活字として1954年発売され続いて1955年写真植字書体として発売された。フルティガーのデザインした書体で、最初に商業的に発表され書体は、1954年Presidentプレジデント)である。これはセリフ小さ大文字だけの見出し書体だった。同年インフォーマルスクリプト書体Ondine(ウンディーヌ)も発表された。1956年に、フルティガーは自身初のスラブセリフ書体となるEgyptienne F(エジプシャンF)を発表したエジプシャンはClarendon(クラレンドン)をもとにしたスラブセリフ書体であり、初め写真植字用に発注され新し書体だった。 シャルル・ペイニョは、活字写植両方使用できるような統一感のある大きなファミリーフォントを追い求めていた。バウアー社によるFuturaフーツラ書体成功を受け、ペイニョは新し幾何学的なサンセリフ完成力を入れた。フルティガーはFutura組織が気に入らず新しサンセリフリアリスト(ネオ・グロテスク)に基づくべきだとペイニョを説得し1896年書体Akzidenz Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)が基本モデルとして選ばれた。21バリエーション統一感を持たせるために、母型作る前にすべてのウェイト横幅ローマン体イタリック体満足のいくまで手書き直した。このUniversでフルティガーは2のナンバリングシステムを導入した最初数字(3から8)はウェイト示しており、3が最も細く、8が最も太い。2番目の数字横幅ローマン体斜体かを示している。Univers対す世間の反応素早く、そして前向きだった。フルティガーはUniversが彼がその後作った全ての書体基礎になった語っている。UniversはSerifa(セリファ、1967年)とGlypha(グリファ、1977年)の基になっている1970年代初頭パリ郊外ロワシーパリ=シャルル・ド・ゴール空港建設するにあたり主任建築家ポール・アンドリューから、ド・ゴール空港独自の新し書体を含む空港内サインシステム設計依頼された。概要には、遠方からおよび正面ではない角度からでも高い視認性求めるとの内容があった。フルティガーはUnivers最適だ思ったが、その考え方1960年代引きずる時代遅れかも知れない思い直した最終的に書体は、エリック・ギルGill Sansエドワード・ジョンストンによるロンドン地下鉄書体Roger ExcoffonのAntique Oliveなどのヒューマニスト・サンセリフによる影響を受け、有機的に調節されUnivers変化型となったRoissyロワシー)と名付けられていたその書体は、1976年にマーゲンターラー・ライノタイプ社から一般向けにリリースされる際に、Frutiger改名される。 フルティガーによる1984年書体Versaillesヴェルサイユ)は、彼が初期手掛けたPresident似たキャピタルを持つオールドスタイルのセリフ体である。Versaillesではセリフ小さく象形文字的である。1988年、フルティガーはAvenirアヴェニール)を完成させた。Avenirとはフランス語未来を意味しFutura印象持ちつつ、ネオ・グロテスクに似た構造併せ持っているAvenirには一通りウェイト全てそろっている1990年にフルティガーは、モーリス・フラー・ベントンのFranklin Gothic(フランクリン・ゴシック)とNews Gothic(ニュース・ゴシック)に影響受けたVectora(ベクトラ)の開発終える。完成した書体エックスハイト高く小さなポイントでも読みやすいものとなった1990年代後半に、フルティガーはこれまで開発したUniversFrutigerAvenirといった書体を、現代技術使って洗練発展させる作業取り掛かったUnivers63バリエーションとして再発表された。FrutigerFrutiger Nextとして、イタリック体と数ウェイト付け加えて再発表された。ライノタイプ社小林章との共同作業により、フルティガーはAvenirlightheavyウェイト付け加え、更にコンデンスドを加えてファミリーの幅を広げた。この書体Avenir Nextとしてリリースされた。 フルティガーのキャリアは金属活字写植、そしてデジタル・タイプセッティングというタイプ発達時代またいでいた。フルティガーは晩年スイスベルン近郊住み主として木版作りをしていた。

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