三昧

デジタル大辞泉

さんまい【三昧】

読み方：さんまい

［名］《(梵)samādhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》

１ 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられるとする。

２ 「三昧場(さんまいば)」の略。

［接尾］《「ざんまい」の形で多く用いられる》名詞または形容動詞の語幹に付く。

１ ともすればその傾向になるという意を表す。「刃物—に及ぶ」

２ そのことに熱中するという意を表す。「読書—の暮らし」

３ 心のままにするという意を表す。「ぜいたく—な生活」

ざんまい【三昧】

読み方：ざんまい

［接尾］⇒さんまい（三昧）

難読語辞典

三昧

読み方：サンマイ（ｓａｎｍａｉ）

心を一つのものに集中させて、安定した精神状態に入る宗教的な瞑想

三昧

読み方：ザンマイ（ｚａｎｍａｉ）

一つの事に熱中する意の接尾語

歴史民俗用語辞典

三昧

読み方：サンマイ（ｓａｎｍａｉ）

何ものにも影響されず、心を静かに保つことのできる状態、のちには死者を葬る場所。

隠語大辞典

三昧

読み方：さんまい

1. 専念になることを三昧に入るといふ。仏教にて心を境一に住せしむることをいふ。梵語の三摩地のことである。〔僧侶語〕

分類 僧侶語

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近代文学作品名辞典

三昧

読み方：ザンマイ（ｚａｎｍａｉ）

作者 石原吉郎

初出 昭和50年

ジャンル 詩

ウィキペディア

三昧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/04/07 17:14 UTC 版)

サマーディ（Samadhi）の音写である三昧（さんまい、サンスクリット語: समाधि、samādhi）は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、シーク教、ヨーガなどインド発祥の宗教における瞑想で、精神集中が深まりきった状態のことをいう。三摩地（さんまぢ）、三摩提とも音訳され、定、等持と義訳される。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

三昧

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 03:35 UTC 版)

名詞

三 昧（さんまい）

1. （仏教）精神集中が深まりきった状態のこと。三昧境。
2. 三昧場（さんまいば）の略。
3. （接尾辞的に用いて）

   • ※名詞または形容動詞の語幹に付く。連濁により、「ざんまい」となることが多い。

   1. ともするとそのような傾向になりやすいさまを表す。
      • 「馬鹿野郎。いい年をしやあがって何だ。孫のような小阿魔（こあま）に眼じりを下げて、あげくの果てに飛んでもねえ刃物三昧をしやあがって……。途方もねえ色気ちげえだ。人間の胴っ腹へ庖丁を突っ込んだ以上は、鮪を料理（りょう）ったのとはちっとわけが違うぞ。さあ、恐れ入って白状しろ」（岡本綺堂『半七捕物帳』38 人形使い）
   2. 他のことを顧みないほど、あることに一心になること。熱中。没頭。
      • 世間の寝静まったころ、芸術三昧の境にひたっている幸福は何ものにも代えられない尊いものである。（上村松園『健康と仕事』）
   3. 他人の意見を聞かず、自分の思いのままにすること。
      • 誰も、この放蕩三昧の禅僧がそれからどうなったか、知っている者はない。（芥川龍之介『孤独地獄』）
      • 世の所謂る成上者が、金力と権力を真向にかざし、我儘三昧をやらかすのを、俺は俺の舌の先で、嘲弄し揶揄するのだ。（国枝史郎『五右衛門と新左』）

語源

• サンスクリット:समाधि（samādhi）の漢訳語。

  音訳としては他に、「三摩地」「三摩提」がある。意訳としては、「定」「正受」などがある。

類義語

語義1

• 禅定

派生語

• 三昧僧
• 三昧湯
• 三昧堂
• 三昧派

Weblio日本語例文用例辞書

「三昧」の例文・使い方・用例・文例

• 私は読書三昧でした。
• 長いこと贅沢三昧に暮らしていた彼らが、今になって何もない質素な生活に耐えるなんてとても無理な話だ。
• 彼は私の忠告に腹を立てて刃物三昧におよんだ.
• 出家の身をもって道楽三昧
• 夫の死後は殊勝にも頭を丸めて念仏三昧に日を送った
• 刃物三昧
• あの男は刃物三昧に及ぶから油断がならぬ
• （今はぜいたく三昧をして派手に暮らしているが）末はどこのいずくに果てるやら
• 彼女は念仏三昧に日を暮らしている
• 彼はぜいたく三昧に暮らしている
• 法華三昧をする堂