ヴァンブレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 13:29 UTC 版)
カストゥール王国時代末期の付与魔術師であり鍛冶師でもあったヴァンが造った10本の魔剣。防具などもセットになっている物が多い。第三部では副題の通り、ファーラムの剣を探すことが目的となっている。ファーラムの剣とは、カストゥール王国最後の魔法王ファーラムの肉体を素材にして魔精霊アトンを倒すために作られた魔剣。詳細は不明だが、伝説によれば極めて多量の魔力を必要とする模様で、それが「魔力の塔」の崩壊につながり、王国滅亡の一因となったとされている。 番兵(センチネル) 剣と鎧がセットとなった生きた鎧(リビング・アーマー)。レックスにあるヴァンの家を守護しており、勝った者を主として認める。 瞬間移動の魔力を持ち、主の召喚に応じて現れ、瞬時にその身を包む。 鎮めるもの(サプレッサー) ロードス島に封じた炎の精霊王エフリートと風の精霊王ジンが復活した場合に備えて用意された対精霊王用の剣および、鎧と盾。 ロードス島戦記のパーンが所持している。真の力を発動したのは対アトン戦のみであるが、森の精霊王の魔法に耐えるなど対精霊の効果が有効に働いた場面もあった。 対アトン戦ではパーンの技量も相俟って、リウイに襲い掛かった複合精霊を尽く返り討ちにする猛威を揮った。 しかし、精霊を抹殺する力を放つこの剣の真の力は、精霊を友とする彼の伴侶にとって大変辛いものである為、パーンはこの力を無闇に使う事を禁じている。 巨大なるもの(ギガンテス) 巨大なゴーレムである守護神像のための剣。 ゴーレムがアトンに敗れた後、巨大すぎて回収でき無い為、無の砂漠に放置される事になった。 見えざる鎖を断ち切りし邪剣(イレーサー) 斬ったものにかかった魔法を強制解除する「ディスペル・マジック」と同様の能力を持つ。 通常のディスペル・マジックの呪文では解除できない、魔法の宝物の魔力や呪いなども解除できる。 ヴァンが娘の婚約に際して、娘と娘婿の年齢差を埋める指輪と共に贈った。 神話を終焉せしむ宝剣(ミスバスター) 八つ首の蛇の怪物ヤヅチが復活した場合の対抗策として用意された剣と盾と8つの勾玉。三種の神器がモチーフ。 男性を魅了して操るヤヅチの魔力を防ぐため、転換の鏡盾(エクスチェンジャー)の魔力を発動し、ヤヅチを倒したという女性戦士・シャナの姿に変身して使用する。 やや小振りの直刀(イラストでは西洋風の両刃の片手剣で、「刀」ではない)で、竜(もしくは蛇)の眷属に対して高い攻撃力を有する。8つの勾玉がそれぞれ対応するヤヅチの首を滅する力を持ち、カートリッジのように剣の柄にひとつずつ順にはめ込んで攻撃する。ヤヅチの首は炎・雷・闇などの精霊(複合精霊を含む)の力を持っており、勾玉はこれを消去する。首を滅すると勾玉も消滅する。 「ミス(MYTH)」は神話の意。 インビンシブルブレード “蛮勇を与えし”魔剣と呼ばれる。勇気の精霊バルキリーが封じられており、精霊使いでなくともバルキリーの力を借りた呪文(バルキリー・ジャベリンなど)を行使できる。また、手にした者は一切の恐怖を感じなくなる。 劇中では、バルキリーを崇拝する海の民を自滅させるための罠として作られたものではないかと推測されている。 「インビンシブル(INVINSIBLE)」は無敵などの意。 レックスのヴァンブレード 神の心臓のヴァンブレード 神代の竜の心臓と呼ばれる火山の中にあった剣。 竜の心臓の中にある始原の炎を制御するものであり、抜かれる事で心臓を停止させる安全弁でもあった。 だが、抜かれる事で結果として究極の竜殺剣(ドラゴンスレイヤー)が完成する。 ファーラムの剣 アレクラスト中原の魔法王国「ラムリアース」の国宝であるグレートソード。ラムリアース王家の象徴であり、魔剣としては最高値である+3の魔力に加えて、危険を感知すると剣身が白く輝く、歴代所持者の人格が残されているなど、様々な特殊能力を有している。物語が進行するまでは、一般的に「ヴァンブレード」といえばこの剣のことを指していた。 実は「ファーラムの剣」その物であり歴代のラムリアース王には真実が継承されていたが、フレアホーンには魔法の素養がない事で悩んでいた先王が、そのことを話す前に崩御してしまったため、このことをフレアホーンとアルモザーンは知らなかった。 その後、アルモザーンが、歴史を調べていた際にこの秘密に気が付いたことで、リウイの手に渡ることになった。 剣の中に鋳造したヴァンとファーラム王の意思が若干ながら存在する。 その真の力は言うまでも無く『魔精霊アトンを滅ぼす』事にあり、その為だけに魔法王国の総てを費やしているといっても過言ではない。カストゥール王国繁栄の象徴でもあり原動力でもある魔力の塔から膨大な魔力を引き出すことによってその力は発動する。 発動した瞬間に巨大な爆発が発生する。古代王国時代に現れたアトンに対してはその存在を完全に消滅させる事は敵わず、結果として(カストゥール最後の王都でもある)無の砂漠の中にアトンが取り残される事となった その他のヴァンブレード 『ソード・ワールドmobile』および『ソード・ワールドmobile2』にヴァン作の魔剣「ウィンドラッシュ」が登場する。グループSNEにより『ソード・ワールドRPG』用にデータ化もされている。風の精霊力に関する力があると推測されているが魔力が未解明なため、一般には凡作の魔剣と評価される。また同作には「ヴァンブレード」のレプリカも登場する。本物の「魔剣ヴァンブレード」も登場し、こちらはトライアル大会の優勝プレイヤーに賞品として与えられた。
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