ヨーロッパの怪物とは? わかりやすく解説

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ヨーロッパの怪物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 03:21 UTC 版)

合同算術」の記事における「ヨーロッパの怪物」の解説

1621年クロード=ガスパール・バシェ・ド・メジリアク (1581 - 1638) はディオファントスの本『算術』をラテン語翻訳し、そこに書かれていた問題について当時の(特にフランスの)数学者興味を持つこととなる。ピエール・ド・フェルマー (1607 - 1665) は多数定理残したが、中でも有名なものは大定理、二平方和定理、小定理3つであろう科学コミュニティがこの話題こぞって取り組むなか、フェルマーは「平方数の和で立方数となるものを求めよ」という問い発し、« j'attends la solution de ces questions; si elle n'est fournie ni par l'Angleterre, ni par la Gaule Belgique ou Celtique, elle le sera par la Narbonnaise »(“この問い解決されることを望む。それがイングランド人でもガリア・ベルギー人でもケルト民でもなく、フランス・ナルボンヌの人の手為されることを。”)と結んでいる。 マラン・メルセンヌ (1588 - 1648) は今日メルセンヌ素数呼ばれる素数について研究したフェルマーメルセンヌに « Si je puis une fois tenir la raison fondamentale que 3, 5, 7, 17, 257, 65537, …, sont nombres premiers, il me semble que je trouverai de très belles choses en cette matière, car j'ai déjà trouvé des choses merveilleuses dont je vous ferai part »(“3, 5, 7, 17, 65537, ... が素数であるというのは基本的に正しいと思うのだが、だとするとそれはあなたの結果を含む驚異的なことなので、実に素晴らし発見あるよう思われる。”)と言っているが、これらの数は今ではフェルマー数呼ばれフェルマー言っていたこれらが全て素数となるだろうという予想は偽であることが知られている。ルネ・デカルト (1596 - 1650) はそれらとは独立研究進め素数の 8 を法とする剰余が 1 または 3 ならば、その素数x2 + 2y2 の形に書けということ示した この手問題については興味深い要素がふたつあった。 人々ディオファントス方程式にいかに心奪われたかということは、バシェ・ド・メジリアクの本の一つ表題が "Problèmes plaisants et délectables qui se font par les nombres"(『数それ自身の成す喜ばしくほほえましい問題』)であるということや、フェルマー大定理について « J'ai trouvé une solution merveilleuse ... »(“驚くべき証明発見した……”)と書き残していることなどにも顕れている。 簡単そうな問題意外に難しい。おそらくバシェ・ド・メジリアクの手によってベズーの等式いくつかはうまく解かれたけれども、問題の本質的な部分答えるようなものではなかったし、フェルマーの二平方和定理にしても答えをほとんど誰も理解できないもので、フェルマーの最終定理にしてもフェルマー自身が « ... mais la place me manque ici pour la développer »(“……しかしこの余白はそれを記すには狭すぎる”)という書き込み残したのみであった(はじめてきちんとした証明現れるのは1994年1995年である))。フェルマーはしばし自身失敗自白するコメント « Je vous avoue tout net (car par avance je vous avertis que je ne suis pas capable de m'attribuer plus que je ne sais, je dis avec la même franchise ce que je ne sais pas) que je n'ai pu encore démontrer... cette belle proposition que je vous ai envoyée... »(“わたしは包み隠さず告白する時代進んで私の知らないよりたくさんのことが私に帰せられるに値する能力を私が有していないことを、同じく私が知らないということを脇において言う)私は再び証明することができなかったということを……この美しき命題あなたに送る……”)で彼の定理締めくくっている。

※この「ヨーロッパの怪物」の解説は、「合同算術」の解説の一部です。
「ヨーロッパの怪物」を含む「合同算術」の記事については、「合同算術」の概要を参照ください。

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