メタルガスケット
薄い金属板を複数枚重ねたガスケット。まれに複雑に折り曲げて1枚で構成したものもある。簿いステンレスシートがほとんどであり、スチールガスケットとも呼ばれる。3枚あるいは2枚重ねが主流で、中央を平板とし、上下にビードを付けたシートを重ねる。まれに、中央にビードを付けたシートを置き、その上下を平板ではさんだものもある。シリンダーブロック側の剛性やシリンダーまわりの状態により、シール性が影響を受けるため、ガスケットの仕様の選択が重要である。ジョイントシート製のガスケットと比べ伝熱性がよく、燃焼ガスの吹き抜けに強く、薄くすることができるため高圧縮比エンジンに適している。また、耐久性やシール性にも優れているため、排気マニホールドガスケットにも使用される。
参照 シリンダーヘッドガスケットメタルガスケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 17:22 UTC 版)
「シール (工学)」の記事における「メタルガスケット」の解説
高温・高圧・高シール性を求められる条件に使用される。鋼・ステンレス鋼・銅・アルミニウム・チタン・特殊合金などを使用条件に応じて選定する。装着に際し大きな締め付け力が必要。シール断面が板状のプレーン型や円形の丸型のほかに三角形のデルタ型や凸レンズ状のレンズ型など多種の形状がある。使用に際して、材質は接触する本体よりやわらかいものを選ぶ必要がある。耐圧は断面形状、温度は使用する金属の種類による。自動車などの内燃機関に多用される。
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メタルガスケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 00:28 UTC 版)
金属平形ガスケット 金属板を打抜いたガスケット。銅やステンレス、アルミ等が用いられる。シール性を高めるために光輝焼鈍したものを用いることが多い。無酸素銅製のものは、超高真空用に用いられる。 メタル中空Oリング 金属の細管をOリング状に成型したガスケット。溝にはめ込んで使用するが、厳しい溝寸法精度、表面粗さが求められる。高温高圧までシールでき、線シールであるため継手の軽量化が可能。一般的な配管に使用されることは少ない。 メタル中空Oリングの耐熱・耐圧使用温度範囲耐圧〜 700℃ 70MPaまで リングジョイント 金属材料をリング状に切削加工したガスケット。軟質材が使えない高温・高圧下でのガスケットとしてフランジに掘られた溝に入れて使用される。また、浸透漏れが許されない高度なシールを要求される時にも使用される。配管用としてJPI 7S 23 に規定される断面形状がオクタゴナル(octagonal、八角形)、オーバル(oval、楕円)のものが主に使用される。施工にはすり合わせ(溝とガスケットをこすり合わせ、密着するか確認する作業)を行わなければならず、取り付けにはスキルを要する。
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