マイトリー・ウパニシャッドとは? わかりやすく解説

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マイトリー・ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/24 02:17 UTC 版)

マイトリー・ウパニシャッド』、または『マイトラーヤニーヤ・ウパニシャッド』とは、ウパニシャッドの1つ。黒ヤジュル・ヴェーダに付属し、古ウパニシャッドの中では、後期の「新散文ウパニシャッド」に分類される[1]


  1. ^ 『原典訳ウパニシャッド』岩本裕 ちくま学芸文庫 p348


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マイトリー・ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 00:39 UTC 版)

三神一体」の記事における「マイトリー・ウパニシャッド」の解説

マイトリー・ウパニシャッド(紀元前10世紀後半)にはトリムールティの3神が1組として触れられており、トリムールティ起原としてしばしば言及される例え4章の5節では、何について瞑想するのが一番良いかという議論展開される瞑想する対象として上がるのが、アグニ(火)ヴァーユ大気)、アーディティヤ(日)カーラ時間)、プラーナ呼吸、あるいは活力)、アンナ食べ物)、そしてブラフマーヴィシュヌルドラ9つである。ヤン・ホンダによればアグニヴァーユアーディティヤヴェーダ時代初期主要な3であり、それぞれ地上大気天界代表する次の時間活力食べ物ブラフマンの、中でも早い段階顕現ではないかという議論ウパニシャッド期の初期に見ることができる。この並び考慮すると、マイトリー・ウパニシャッドの著者ブラフマーヴィシュヌルドラ(すなわちシヴァ)に相互補完関係見てたように読み取れ、この視点トリムールティ理論にも含まれている。 また、クツァーヤナ賛歌(Kutsayana)と呼ばれる5章1節でもこれら3神が触れられその後5章2節で説明展開されている。汎神論テーマとするクツァーヤナ賛歌は人の魂をブラフマンであると主張し、その絶対的現実普遍の神は生きとし生けるすべての存在中に宿るとしている。アートマン(魂、我)はブラフマーはじめとするブラフマン様々な顕現であることと同等であると展開する。いわく、「汝はブラフマーである。汝はヴィシュヌである。汝はルドラシヴァ)である、汝はアグニヴァルナヴァーユインドラであり、汝は全てである」。 マイトリー・ウパニシャッドの5章2節ではブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァそれぞれ3つのグナ関連づけられている。グナとはすべての生物見いだすことのできる性質精神生来傾向であるとされ、世界は翳質(タマス)から生じた語られている。その後世界はそれ自体作用により活動し激質(ラジャス)となり、そして精錬純化され純質(サットヴァ)となった。これら3つのグナのうち、ブラフマーラジャス(激質)、ヴィシュヌはサットヴァ(純質)、ルドラシヴァ前身)はタマス(翳質)をそれぞれ受け持っている。ただしマイトリー・ウパニシャッドは3をトリグナ理論それぞれの要素当てはめてはいるものの、トリムールティの3が持つとされている3つの役割については言及していない。

※この「マイトリー・ウパニシャッド」の解説は、「三神一体」の解説の一部です。
「マイトリー・ウパニシャッド」を含む「三神一体」の記事については、「三神一体」の概要を参照ください。

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