ボルジャーノン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 07:05 UTC 版)
もとはジオン軍の主力MSザクII。併せて発掘されたザクIと共にルジャーナ領で発掘される。ザクIの方が希少性が高かったため隊長機とされる。ルジャーナ・ミリシャのスエサイド部隊の主力機として運用され、隊長のギャバンがザクIをジョンとエイムズがザクIIを使用した。
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ボルジャーノン
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「ザクのバリエーション」の記事における「ボルジャーノン」の解説
『∀ガンダム』に登場。 アメリア大陸ルジャーナ領の首都オールトンの西に位置するマウンテンサイクル(現在のアメリカ合衆国サウスダコタ州近辺)で大量に発掘されたため、その領主ボルジャーノ公の名前からボルジャーノンと名付けられ、ミリシャの戦力として多数使用された。外見は『機動戦士ガンダム』に登場するザクIIとほとんど同じであるが、コクピット形状などは、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のMS-06JC型の特徴を備えている。ほかにも、駆動音やマシンガンの発砲音が異なること、オリジナルのザクにはないホバー走行の機能が確認できる(小説版によれば、発掘された時点でコクピットには「MS-06F ZAKUII」の刻印があったという)。カラーリングはすべてグリーンで統一されている。バズーカなどの武装は発掘後にルジャーナ・ミリシャで製作された。 また、ザクI(旧ザク)に似た機体も1機のみ発掘され、こちらは隊長機として使用されたが性能は悪かったようである。この機体にはギャバン・グーニーが搭乗。このギャバン専用ボルジャーノンのみはブラックで塗装されていた。∀ガンダムとの力比べでモノアイガードを曲げられてからは、ギャバンもノーマルのボルジャーノンに乗り換え、この機体は式典襲撃時の囮用として破棄される。初期案ではギャバンが乗り換えたノーマルのボルジャーノンの額には、一般機との差別化としてギャバンの額にある傷と同じような模様が描かれる予定があったという。なお、前述にあるように当初はギャバン機のみであったが、後に複数機が発掘されたようで、第25話の戦闘においてノーマルタイプと同じ緑基調のカラーリングをした2機がギャバン機やソシエ機とともに強化型ウォドムに対して攻撃をしているシーンがある。 レット隊はボルジャーノンを「ザク」と呼称する。宇宙の民の敵であるガンダムに対し、勇敢に立ち向かったひとつ目の戦士サイクロプスとして、ザクもガンダム同様に宇宙の民の間で語り継がれている。 パイロットであるルジャーナ・ミリシャのスエサイド部隊は、危険なエンジン(もっとも、それが核融合炉であるとは彼らも認識していないが)を搭載した機械人形に乗り戦う命知らずの決死隊という意味で「自殺的行為」(suicidalあるいはsuicide)の名がついた。イングレッサ・ミリシャの多くのカプル・パイロット同様、やはり彼らも航空機パイロット出身であるらしい。 劇中での活躍 作中、ボルジャーノンはカプルとともに地球勢(各地のミリシャの連合軍)の主力として活躍。おもにマリガン大佐指揮下のギャロップで運用し、数多く発掘される。登場した当初は、ハリー・オード大尉のスモーを撃退したり、奇襲戦でスモーを撃墜するが、中盤以降はよく撃破されたうえに1機が搭載された核に誘爆し核爆発を起こす。うち2機はウィルゲムに搭載され月へ行く。ハリー大尉指揮のもと親衛隊と共同戦線をはり、アグリッパ・メンテナーのクーデターを阻止、月に平穏を取り戻す。しかしグエン・サード・ラインフォードの裏切りに遭いボルジャーノンが奪われ、∀ガンダムやカプル、親衛隊とともにホエールズで地球へ帰還。帰還後は再びマリガン指揮下に入ったようで、ギャロップと行動をともにする。なお、帰還時に地球ではムーンレィスの技術者によってボルジャーノンの量産化が成功したとも取れる発言があったが、地球に侵攻してきたギンガナム隊のマヒローに敵わず多くが撃破される。
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