ビーンの人物像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 02:55 UTC 版)
1956年9月15日生まれ。具体的な生年月日が設定されてはいるが、アトキンソンにとってビーンとは「常に年齢不詳のミステリアスな男」であるため、アトキンソンが白髪になって以降、ビーンを演じる時(『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』など)は年齢の経過を隠すため白髪を黒く染めて演じるようになった。ただし、例外として2012年ロンドンオリンピックの開会式では白髪のまま演じた。 身長180センチ、体重73キロ。 具体的な姓名は不明。名前を聞かれても、ただ「ビーン(Bean)」と言うだけで詳しくは話さない。 劇場版『ビーン』でビーンが持つパスポートにはファースト・ネーム欄に「ミスター」と記載されていたり、「Blind Date」でファースト・ネームを尋ねられた際、一瞬考えた後「ミスター」と答えたり、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』でのパスポートにはファースト・ネーム欄に「ローワン」と書かれているなど、製作側でも決まった設定はなされていない。 性格はかなり自己中心的である。納得のいかないことには頑として従わず、自らの行動論理を突き通す。駐車代やボーイのチップを浮かせる類の悪知恵が働き、ケチである描写が散見されるが、7話での慈善活動にはそれなりに貢献している。6話で心臓発作を起こし路上で倒れた男性を彼なりに助けようとしており、無責任な人間ではないことが伺える。アトキンソンによると、ビーンは「9歳の少年と同じ」で、個人の自由を第一にするアナキズム的な思考がビーンの性格の根本となっている。 女性は苦手なようである。生のヌードは恥ずかしくて見ることができず、美術でヌードモデルの模写もできなかった。但し、イルマ・ゴッブ(後述)と交際していた事がある。 室内機器を改良したり、ラジコンの出力を上げたりと意外と機械系に強い。但し、電気系統への知識はあまり無く、よく騒動を引き起こす。 味覚音痴であるらしく、タルタルステーキの味が理解できなかったり、腐った生牡蠣を平気で平らげた事がある。ただし後者に関しては腐ったものを食べたという事実にショックを受け腹痛を起こし(直接の描写はないが大量のトイレットペーパーが出てくる)就寝時に悪夢を見ている。この一件以降牡蠣にトラウマを持っているらしく、フランス旅行の際に誤って注文した生ガキを見てひどく狼狽している。 会話をすることが滅多にない。また、会話をするとしても名乗りや挨拶、注文程度の一言二言をぼそぼそと呟くだけである。ただし劇場版『ビーン』以降は設定がやや変更され、積極的に話す場面も見られるようになった。 最終学歴は大学卒業。数学の三角法に関しては、なぜか人一倍こだわりを持つ。アトキンソンは「ビーンは高学歴で悠々自適な生活を送っている」とも語っている。 職業に関しても詳細は不明。TVシリーズ第2話「帰ってきたミスター・ビーン」ではロンドンに実在するOdeon Leicester Square Cinema(オデオン・シネマズ・レスター・スクウェア)の給仕として、劇場版『ビーン』では同じくロンドンに実在するナショナル・ギャラリー美術館の監視員として登場した。 ロンドン市内の低賃金アパート(ベッド・シット)の2階に住んでおり、自室には洗面台のみで、バス、トイレ、キッチンは無い。入り口に電力メーターが付いたブレーカーが設置されており、4話でコイン投入式である事が判明している。10話でキッチンが付いた部屋に転居しており調度品が一新されている。その後も住居を変えているらしく、劇場版『ビーン』における彼の住所は「ロンドンN10、ハイベリー、アーバーロード12、"ラッパ水仙荘"、ミセス・ウィケット方」とされている。 肘当て付きのツイード・ジャケットと細長いネクタイ、寸詰まりのズボンがトレードマークである。 自動車の運転が非常に達者で、ドリフト走行や、曲乗りも難なくこなす。 女性歌手シャーリー・バッシーの大ファンである。
※この「ビーンの人物像」の解説は、「Mr.ビーン」の解説の一部です。
「ビーンの人物像」を含む「Mr.ビーン」の記事については、「Mr.ビーン」の概要を参照ください。
- ビーンの人物像のページへのリンク