ダンブルドア軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:58 UTC 版)
「ハリー・ポッターシリーズの地理」の記事における「ダンブルドア軍団」の解説
第5巻で魔法省から派遣され「防衛術」の教授に就任したドローレス・アンブリッジの「実技を学ばせない」という授業方針に抵抗すべく、ハーマイオニー・グレンジャーが一部の生徒たちを集め、生徒のみで実技的な「闇の魔術に対抗する防衛術」を学ぶために結成した学生間の自治組織。それまでに4度ヴォルデモートの手から逃れ、闇の魔術に対する防衛術のエキスパートとなっていたハリー・ポッターをリーダーおよび教師として防衛術を学ぶ。提案者であるハーマイオニーが司会として組織を切り盛りする。 名称は2回目の会合にてチョウ・チャンが「防衛協会(Defense Association)」を提案し、そのイニシャル「DA」が「ダンブルドア軍団(Dumbledore's Army)」の略にもなることに気づいたジニー・ウィーズリーの一言で、「ダンブルドア軍団」が正式名称に決まる。こうした経緯から「DA」と略して呼ばれることもある。アルバス・ダンブルドアは6巻で死亡するが、以降も名称はそのまま用いられる。 会合は基本的に週1回のペースで行われ、会合の日時は当初は口で伝えていたが、5回目からは偽のガリオン金貨を通じて伝達を行っていた。この偽金貨はハーマイオニーによって「変幻自在術」が掛けられており、ハリーが会合の日時を決め、偽金貨の縁に刻まれた数字を変化させると、ほかの金貨も自動的に変化し、金貨の数字が変化すると金貨自身が加熱し、メンバーが気付くという仕組みになっている。これは、ヴォルデモートが死喰い人を招集するときの仕組みを、ハーマイオニーが応用したものである。 会合に当たって 教授陣(とくにアンブリッジ)に見つからない 約30人が収容できる広さを持つ 呪文が飛び交っても差し支えない などの条件を満たす場所はなかなか見つからなかったが、ドビー(映画版ではネビル・ロングボトムが偶然発見)の情報提供により、2回目以降「必要の部屋」で会合が行われるようになる。部屋の中は壁際には本棚が並んでおり、床には椅子の代わりに大きな絹のクッションが置かれている(「失神術」の練習に利用される)。また、「敵鏡」「かくれん防止器」「秘密発見器」など、闇の検知器も多数置かれる。 メンバーは全員、ホッグズ・ヘッドでの初会合の時に羊皮紙に署名を行っている。この羊皮紙にはハーマイオニーが呪いをかけ、裏切った者には制裁を加えることになる。メンバーは以下の通り(5巻時点)。 グリフィンドール 7年 - フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリー、リー・ジョーダン、アンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット 6年 - ケイティ・ベル 5年 - ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、パーバティ・パチル、ラベンダー・ブラウン、ディーン・トーマス、シェーマス・フィネガン(途中加入) 4年 - ジニー・ウィーズリー、コリン・クリービー 2年 - デニス・クリービー(映画版ではナイジェル・ウォルパート) ハッフルパフ 5年 - アーニー・マクミラン、ジャスティン・フィンチ=フレッチリー、ザカリアス・スミス、ハンナ・アボット、スーザン・ボーンズ レイブンクロー 6年 - チョウ・チャン、マリエッタ・エッジコム 5年 - アンソニー・ゴールドスタイン、マイケル・コーナー、テリー・ブート、パドマ・パチル 4年 - ルーナ・ラブグッド ハリーの指導のもと、「武装解除術」という基本から始まる訓練であったが、最終的にはO・W・Lレベルを超えた「守護霊の呪文」にまで及ぶ。とくにネビルはDAに参加するまでは「武装解除術」ですら一度も成功させられない状態だったが、「盾の呪文」に関してはハーマイオニーに次いで早く習得するなど、著しい進歩を遂げる。マリエッタがアンブリッジに密告した(映画版では、チョウがセブルス・スネイプの「真実薬」によって告白させられる)ことで組織の存在が公になって以降は活動を休止するが、5巻終盤の神秘部の戦いではロン、ハーマイオニー、ジニー、ネビル、ルーナが同行する。その後、アンブリッジの退職に加え、メンバーの多くが進級・卒業・退学し多忙になったため、6巻ではふたたび活動休止状態になるが、終盤の天文塔の戦いでは再びハリー、ハーマイオニー、ロン、ジニー、ネビル、ルーナが呼びかけにこたえる。7巻ではハリー、ロン、ハーマイオニーの不在に伴い、ネビル、ジニー、ルーナを中心に学生を集め、死喰い人の息の掛かった教授陣への抵抗活動を展開する。 ホグワーツ城で行なわれる最終決戦では学校を卒業したメンバーも駆けつけ、未成年も含め多くのメンバーが参加する。フレッドとコリン(映画版ではラベンダー)が戦死するが、その他のメンバーは生き残る。
※この「ダンブルドア軍団」の解説は、「ハリー・ポッターシリーズの地理」の解説の一部です。
「ダンブルドア軍団」を含む「ハリー・ポッターシリーズの地理」の記事については、「ハリー・ポッターシリーズの地理」の概要を参照ください。
「ダンブルドア軍団」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- ダンブルドア軍団のページへのリンク