シラノ・ド・ベルジュラックとは? わかりやすく解説

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シラノ‐ド‐ベルジュラック【Cyrano de Bergerac】

読み方:しらのどべるじゅらっく

[一][1619〜1655]フランス小説家・劇作家自由思想家軍人として勇名馳せた負傷して退役文筆生活入ったその生涯ロスタン作の戯曲によって伝説化された。小説月世界旅行記」、喜劇衒学(げんがく)者愚弄」など。

[二]ロスタン戯曲。5幕。1897年初演[一]モデルにした大鼻で醜男剣客シラノの、従妹ロクサーヌへの悲恋描いたもの。


シラノ・ド・ベルジュラック

作者遠藤周作

収載図書遠藤周作文学全集 6 短篇小説
出版社新潮社
刊行年月1999.10


シラノ・ド・ベルジュラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 08:00 UTC 版)

サヴィニヤン・ド・シラノ・ド・ベルジュラックSavinien de Cyrano de Bergerac1619年3月6日 - 1655年7月28日)は、フランス剣術家、作家、哲学者、理学者。


  1. ^ 主人公とヌーベルフランス総督との会話のシーンより。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記]. http://fr.wikisource.org/wiki/L’Autre_monde_ou_les_états_et_empires_de_la_Lune_-_I. "je crois que les planètes sont des mondes autour du soleil, et que les étoiles fixes sont aussi des soleils qui ont des planètes autour d’eux, c’est-à-dire des mondes que nous ne voyons pas d’ici à cause de leur petitesse, et parce que leur lumière empruntée ne saurait venir jusqu’à nous." (訳文:私はつぎのように考えている。惑星たちは、この我々の地球と同等の存在であり、それらも太陽のまわりをまわっていると。そして恒星とは太陽であり、それらの恒星のまわりにも惑星があると。惑星、つまりこの地球と同等の存在だね。恒星をまわるそれらの惑星は、地球から見ることはできないが。なぜ見えないのかといえば、それはその惑星たちの小ささのためであるし、その惑星たちの反射する光が我々のところにまでは届かないからだ、とね。)
  2. ^ 火薬を用いた火矢。原文では "fusées"。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記]. http://fr.wikisource.org/wiki/L’Autre_monde_ou_les_états_et_empires_de_la_Lune_-_I. "Vous saurez donc que la flamme ayant dévoré un rang de fusées (car on les avait disposées six à six, par le moyen d’une amorce qui bordait chaque demi-douzaine) un autre étage s’embrasait, puis un autre, en sorte que le salpêtre embrasé éloignait le péril en le croissant." 
  3. ^ 原文は右記の通り。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記]. http://fr.wikisource.org/wiki/L’Autre_monde_ou_les_états_et_empires_de_la_Lune_-_I. "« Car, disais-je en moi-même, cette masse étant moindre que la nôtre, il faut que la sphère de son activité soit aussi moins étendue, et que, par conséquent, j’aie senti plus tard la force de son centre. »" 
  4. ^ Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記]. http://fr.wikisource.org/wiki/L’Autre_monde_ou_les_états_et_empires_de_la_Lune_-_IV. "À l’ouverture de la boîte, je trouvai dedans un je ne sais quoi de métal quasi tout semblable à nos horloges, plein d’un nombre infini de petits ressorts et de machines imperceptibles. C’est un livre à la vérité, mais c’est un livre miraculeux qui n’a ni feuillets ni caractères ; enfin c’est un livre où, pour apprendre, les yeux sont inutiles ; on n’a besoin que d’oreilles." (訳文:箱を開けると、中はよくわからない金属で、そこにはちょうど我々の時計のように、バネやとても小さな機械などの、数え切れないほどの部品が、ぎっしりつまっていた。それはたしかに本なのだ。ただ、その驚くべき本にはページもなければ文字もない。その本は目で読むのではなく、耳で聞く本なのだ。)
  5. ^ Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記]. http://fr.wikisource.org/wiki/L’Autre_monde_ou_les_états_et_empires_de_la_Lune_-_IV. "Lorsque j’eus réfléchi sur cette miraculeuse invention de faire des livres, je ne m’étonnai plus de voir que les jeunes hommes de ce pays-là possédaient davantage de connaissance à seize et à dix-huit ans que les barbes grises du nôtre ; car, sachant lire aussitôt que parler, ils ne sont jamais sans lecture ; dans la chambre, à la promenade, en ville, en voyage, à pied, à cheval, ils peuvent avoir dans la poche, ou pendus à l’arçon de leurs selles, une trentaine de ces livres dont ils n’ont qu’à bander un ressort pour en ouïr un chapitre seulement, ou bien plusieurs, s’ils sont en humeur d’écouter tout un livre : ainsi vous avez éternellement autour de vous tous les grands hommes et morts et vivants qui vous entretiennent de vive voix." (訳文:この驚くべき発明品のことを考えると、この国の若者が16〜18歳にして、我々地球のヒゲに白髪のまじった老人たちを上回る知識を持っているのも当然だろう。なぜなら彼らは、会話ができるような年齢になれば、本で学び始めることができるのだ。彼らは本を読んでいないときがない。部屋の中ではもちろん、歩きながらでも、街中でも、旅先でも、馬の上にいるときでも、彼らはこの本をポケットにいれたり、馬の鞍に置くなどして、およそ30冊は持ち歩き、1章節ほどを読みたいときはゼンマイを1回、全体を読みたいときは、数回まいて本を読んでいる。つまりこれは古今の偉人をつねに持ち歩き、彼らに語りかけてもらっているようなものだ。)


「シラノ・ド・ベルジュラック」の続きの解説一覧

シラノ・ド・ベルジュラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 08:22 UTC 版)

Kの昇天」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説

Kが〈昇天〉していくというアイデアは、作中で〈シラノ月に行く方法並べたてるところがありますね〉と簡潔的に言及されているように、エドモン・ロスタン戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の第3幕「ロクサアヌ接吻の場」の13場から着想されているのは容易に看取できる。『シラノ・ド・ベルジュラック』が日本初め邦訳されたのは、1925年大正14年7月で、基次郎が『Kの昇天』を執筆する1年であった第3幕「ロクサアヌ接吻の場」では、シラノ口移し教えた愛の台詞おかげでクリスチャンロクサーヌの心を射止め結婚する運びになるが、ロクサーヌ横恋慕しているド・ギッシュ伯爵ロクサーヌ結婚式挙げよう僧侶連れてやって来てシラノがド・ギッシュ伯爵引き留め時間稼ぎをするために、月から墜落した男のふりをするという場面がある。 シラノ「潮のさしひきお月さまが波に忍び逢ふ魔が時、潮を浴びて砂浜にころりと横に成ると、何しろ潮に漬かつた頭の髪の毛じくじくちよつくり乾かない、月が潮を引くたびに、頭の潮も共に引かれる――ところでおらが大空に向つてむつくり首を上げる、そのまま体は砂をはなれて何の苦もなくふらふらと天使のやうに舞ひ上がる、しんづしんづと舞ひ上がる……」 — エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』(楠山正雄訳) 第3幕「ロクサアヌ接吻の場」が、『Kの昇天』の構想にも大きく関与しているのは、夜の海辺で月に憧れ牽引されていくというファンタジックな趣の共通性からも明らかであるが、シラノの方は物理的に月の引力利用され牽引されるが、Kの方は身体地上ありながら分離した〈魂〉だけ昇天するという違いがある。

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シラノ・ド・ベルジュラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 15:17 UTC 版)

アントワーヌ3世 (ギーシュ伯爵)」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説

エドモン・ロスタン戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』には、主人公シラノ恋敵として登場する初期傲慢好色な人物として描かれシラノクリスチャン亡き者にしようとアラス包囲戦出兵させるなどする。しかし、最終的にシラノ友人となる。 表 話 編 歴 『シラノ・ド・ベルジュラック』 エドモン・ロスタン作主要キャラクターシラノ・ド・ベルジュラック ド・ギーシュ伯爵 映画 翻案Cyrano de Bergerac (1946) シラノ・ド・ベルジュラック (1950) Cyrano de Bergerac (1972) シラノ・ド・ベルジュラック (1990) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (2008) バリエーション或る剣豪の生涯英語版) (1959) 愛しのロクサーヌ (1987) Duet (1994) 好きと言えなくて (1996) Whatever It Takes (2000) Wanna Come In? (2004) Cyrano Fernández (2007) シラノ恋愛操作団(英語版) (2010) レット・イット・シャイン (2012)サウンドトラック英語版) Oohalu Gusagusalade (2014) シエラ・バージェスはルーザー (2018) #Roxy (2018) オペラシラノ(英語版) (ダムロッシュ, 1913) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (アルファーノ, 1936) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (タンベルグ, 1974) シラノ英語版) (ディキエラ, 2007) ミュージカルシラノ(英語版) (1973) シラノ・ザ・ミュージカル(英語版) (1993) Cyrano, el musical (2004) シラノ英語版) (2009) 関連項目シラノイド(英語版) The Mind Robber Moon Over Buffalo エイミー、あるいは気だて良さについて(英語版) パナッシュ(英語版) モアカム&ワイズスケッチ

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シラノ・ド・ベルジュラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 01:26 UTC 版)

宝塚歌劇団によって舞台化された作品の一覧」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説

原作エドモン・ロスタン戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』。 脚本・演出大野拓史星組2020年12月4日12月12日シアター・ドラマシティ公演として上演。 シラノ・ド・ベルジュラック:轟悠クリスチャン瀬央ゆりあ/ロクサアヌ:小桜ほのか当初2020年6月8日6月13日TBS赤坂ACTシアターで、同年6月26日7月4日シアター・ドラマシティにて上演予定だったが、新型コロナウイルス影響により、公演延期して上演

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