国鉄キハ40系気動車 (2代)
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国鉄キハ40系気動車(こくてつキハ40けいきどうしゃ)は、1977年(昭和52年)から1982年(昭和57年)にかけて日本国有鉄道(国鉄)が製造した気動車(ディーゼル動車)。
注釈
- ^ これらの新世代気動車で採用された技術の多くを流用しているものの、機関の気筒数(排気量、定格出力)が半減されたため、変速機や駆動軸数は異なる(後述)。
- ^ 優等列車向けに導入されたが、車齢が高いことと冷房化改造が困難なこと。から1970年代後半には大半が普通列車に転用されていた。
- ^ 逆に寒冷地で暖地向けの車両が使用されることもある。
- ^ それまでの国鉄一般形気動車で暖色系の化粧板が用いられた例は、北海道向けのキハ22形とキハユニ25 7、キハ24/46形のみで、本州向け車両は寒冷地仕様であっても暖地向けと同様の淡緑色であった。
- ^ 初期製造車のみ化粧板を使用する通常構造。
- ^ DW6形は日立製の変速機番号1000番台が1段4要素、川崎重工製の変速機番号2000番台が1段3要素。
- ^ 減速機支え装置の取り付け方向が推進軸と同じ側ではなく反対側となるため、完全に同一仕様ではない。
- ^ 線間密着と同じ状態。
- ^ DT44形が5,510 kg、TR227形が4,690 kg、重量の増したDT44A形でも6,240 kg、TR227A形で5,400 kg。
- ^ 従来のWH250形をベースに暖房制御用の電気回路を追加したもの。
- ^ 連続定格出力150 - 180 PSと非力なDMH17系機関が標準だった国鉄気動車では、バスと同様の機関直結式冷房装置を採用することは困難であり、当初より冷房装置を搭載した特急形気動車では一部車両に大型のディーゼル機関による発電セットを搭載して4 - 5両単位で給電を行うシステムを、のちに冷房を追加した急行形気動車では1エンジン車の床下にコンパクトな4VK形発電セットを搭載して3両単位での電力供給を行うシステムを採用しており、本形式のベースとなったキハ66系ではそれを2両給電に変更し、当時の近郊形電車と同様の集中式冷房装置を搭載していた。
- ^ 接点数2。在来の気動車と同様、片栓ジャンパ線を連結面に向かって左側〔運転台の助手席側〕に、栓受けを右側に装備。
- ^ 接点数2。栓受は連結器胴受の下に設置。
- ^ キハ66系はキハ66・67形を背中合わせに連結した2両1ユニットであり、分割しての使用やユニットの連結面間の他系列との互換性を考慮する必要がない。
- ^ 当初、381系電車用として開発。なお、キハ66系の設計の母体となった、新系列気動車のキハ90系とキハ181系では、制御方式が大幅に変更されたこともあり、接点数168(大接点4×4+小接点38×4)かつ元空気溜管とブレーキ管を内蔵したKE75形電気連結器を密着自動連結器の直下に取り付け、これ一つで済ませている。
- ^ キハ183系などに使用されている接点数61の気動車用多心ジャンパ連結器。昭和53年度2次債車までは60ピン接続。
- ^ KE53形2個分の信号線をKE93形1個に変換接続するための二股アダプタ。KE93形に取り付けて使用。
- ^ 250 ps機関2基、変速1段・直結2段変速機を搭載。
- ^ 1990年代当時、根室本線釧路以東(花咲線)の快速列車は、バス路線との対抗上キハ54形[注 18]基準の比較的速いダイヤ設定としていたところ、車両数の都合でキハ40形が運用に入る便のみは遅いダイヤ設定とされていたという例[12]などがある。
- ^ 発車時には、全負荷状態でも機関が轟音を立てるばかりでなかなか動き出さず、DW10変速機が在来の3段6要素変速機よりも発進時に不利な特性ということもあって、液体変速機を長々と空転させた末に数拍おいて動き出す有様であった[13]。
- ^ 1951年(昭和26年)の製品化時点で既に技術的に立ち遅れた機関であった[15] が、大幅な改良はほとんどなされないまま長期間にわたって生産・使用が続けられ、世界水準との落差は著しいものになっていた[16]。
- ^ カミンズNTA855-R1などは、原設計は決して新しいものではなく保守的な設計であるが、船舶、建機、産業向け等として豊富な採用実績があり、その中で出力・燃費・環境性能・信頼性についても改良が進んでいた[8][17][18]。鉄道関連以外の国内メーカーにもコマツ・SA6D125等があったが、当時の国鉄には採用の動きは全くなかった[18]。湯口徹は、車両開発を所管した国鉄工作局が、気動車用エンジンにこうした実績のある外部専門メーカーの技術を採用せず自主開発に固執し、著しい停滞を招いたとして批判している[18]。
- ^ 変速機の原設計はキハ90・91形で開発されたDW4に由来するが、この変速機は平坦線では70 km/h程度まで変速段を使い、上り33 ‰の急勾配も変速段で登坂する設計。
- ^ ロングシートを含めた全座席定員は68名。
- ^ ロングシートを含めた全座席定員は66名。
- ^ 八戸運輸区の一般車両では客室などのリニューアル工事が行われており、シートは青紫系、壁は白系の色になっている。その他、一部車両がジョイフルトレインに改造されており、八戸運輸区では製造当初の内装をもつキハ40形は運用されていない。
- ^ その後東北地区へ転出。
- ^ 座席は延長されず、ゴミ箱が置かれている。
- ^ 北海道地区の急行用気動車であるキハ56系は、グリーン車であるキロ26以外は非冷房だった。そこで1985年(昭和60年)3月改正時に全車冷房付きで特急並みの接客設備を持ち、夜行急行『利尻』との編成共通化というメリットもある14系客車に置き換えたが、所要時間は『宗谷』の場合、気動車時代の6時間10分程度に対し20分ほど伸びていた。
- ^ 旧便所部分は固定式窓を増設。1300番台との違いはその窓構造と存置された屋根上の水タンクのみ。
- ^ トイレは存置。
- ^ 既存の窓とは形状が異なる。
- ^ 俗に言う「豚鼻」。
- ^ 2両は6000番台改番時点で改造済み。
- ^ この改造は「過給機の能力強化」「燃料噴射量の増大」「調時系の改良」を内容としており、「直接噴射化」は行われていない[54]。この改造内容を記した『鉄道ピクトリアル』増刊「新車年鑑1998年版」の記事は、当時のJR九州運輸部車両課が執筆した信頼性の高いものである。しかしながら、この文献以外で改造内容の詳細を記録している文献は少ない上、実車は比較的短期間で再改造されて消滅し実際に検証することができなくなっているため、特に再改造・消滅以後に書かれた文献では、この改造について過去の文献等を確認することなく、「直噴化」と誤って記しているものが存在する(『鉄道ピクトリアル』2017年1月号(No.927)p.161など)。それらの記述は根拠のない伝聞に由来するものであり、この改造で直噴化は行われていないことに注意する必要がある。
- ^ 2017年3月1日付で熊本配置の2両が一旦大分へ転属し、寒冷地仕様車が全車大分配置となり大分地区の路線で運用されていたが、翌年の2018年3月17日付で元々熊本に配置されていた3509と4510の2両が再び熊本へ転属している。
- ^ 機関換装と同時に2軸駆動化改造を行ったため、8510や9510になった時期は存在しない。
- ^ 「鉄道ファン」2022年12月号では固定編成であるかのように記載されているが[61]、実際には編成の組み換えが行われ、ラッピング車と一般塗装車が混結されて運用されることもある[62]。
- ^ 可変減衰上下動ダンパや制御システムが故障しても、ダンパ自体が通常の上下動ダンパとして動作する。
- ^ 1両あたり1億円弱[138]。
- ^ 一般放送回路との区別のため、赤色により識別。
- ^ これによりJR東海が保有する気動車はすべての車両が会社発足後導入の車両に統一された。国鉄から引き継いだ車両は電車8両(211系0番台4両編成2本(K51・52編成))のみとなったが、この8両も2021年度の315系導入により置き換えられた。これによりJR東海はJRグループで初めて国鉄から引き継いだ車両が消え、すべての車両がJR東海発足後の車両に統一された。
- ^ 残存する唯一の冷房化改造車でもある。
- ^ 画像のように、通常営業時は2脚を向かい合わせてボックスシート状としていたが、乗客が任意に座席を回転させることは可能で、その際は背もたれ背面に収納されているテーブルが利用可能となる。
- ^ 小湊鉄道が購入した5両はすべて、カミンズ製DMF14HZに換装されている。
- ^ キハ40 1(旧2021)は、小牛田運輸区に在籍していた1991年にワンマン対応工事を行った。この際に客室の座席も混雑対応のため1+2列のボックスシートに改装されている。
- ^ キハ40 5(←キハ40 1006←キハ40 2016)のみ、1000番台の項目で解説した通り、国鉄時代の改造でトイレ撤去済み。
- ^ 4(旧2019)は男鹿線色、3(旧2018)と5(旧1006)は「国鉄メーク」としてキハ40登場時のリメイクである朱色5号の1色塗装。
出典
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- 1 国鉄キハ40系気動車 (2代)とは
- 2 国鉄キハ40系気動車 (2代)の概要
- 3 新造車
- 4 改造車
- 5 ジョイフルトレイン・観光列車への改造車
- 6 会社別概況
- 7 運用
- 8 譲渡車
- 9 保存車
キハ40系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 05:27 UTC 版)
「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の記事における「キハ40系」の解説
キハ40形は胆振線や國鉄会津線・山陰本線などで使用されている。テレビアニメでは國鉄足尾線でも使用されている。
※この「キハ40系」の解説は、「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の解説の一部です。
「キハ40系」を含む「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の記事については、「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」の概要を参照ください。
キハ40系(キハ40形・キハ47形)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:57 UTC 版)
「境線」の記事における「キハ40系(キハ40形・キハ47形)」の解説
普通列車として運用されているキハ40形、キハ47形は、一部車両を除いて基本的にはイラスト車両(ラッピング車両)となっている。これは境港市出身の漫画家水木しげるの作品『ゲゲゲの鬼太郎』のイラストを車体に描いたもので、境港市に水木しげるロードが完成したのに合わせて1993年から運転が始まった。当初は2両体制で運用されていたが、2000年に3両、2006年に4両、2012年に6両にそれぞれ増車されている。2018年現在のイラスト列車は、「鬼太郎列車」(五代目)・「ねずみ男列車」(三代目)・「ねこ娘列車」(三代目)・「目玉おやじ列車」(三代目)・「こなき爺列車」(二代目)・ 「砂かけ婆列車」(二代目)の6種類がある。平日・土曜13往復、休日14往復がイラスト列車で運転されている。
※この「キハ40系(キハ40形・キハ47形)」の解説は、「境線」の解説の一部です。
「キハ40系(キハ40形・キハ47形)」を含む「境線」の記事については、「境線」の概要を参照ください。
キハ40系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:39 UTC 版)
※この「キハ40系」の解説は、「プラレール」の解説の一部です。
「キハ40系」を含む「プラレール」の記事については、「プラレール」の概要を参照ください。
- キハ40系のページへのリンク