ゆ・く【行く/逝く/▽往く】
読み方:ゆく
[動カ五(四)]
4 通り過ぎる。「沖を—・く船」
8 物事がはかどる。「うまく—・かない」
14 (補助動詞)動作の継続・進行の意を表す。「やせて—・く」
[可能] ゆける
[補説] 「いく」の語形も上代からみられ、平安時代以降は「ゆく」と併用される。「ゆく」「いく」はほとんど意味は同じであるが、古くは「ゆく」のほうがより広く使われ、特に訓点資料・和歌(「生く」との掛け詞の場合を除き)では、ほとんどすべてが「ゆく」である。現在では「ゆく」に比べて「いく」のほうが話し言葉的な感じをもち、したがって、「過ぎ行く」「散り行く」など、文章語的な語の場合には「ゆく」となるのが普通である。なお、「ゆきて」のイ音便形「ゆいて」も用いられたが、現在は一般的でなく、促音便形は「ゆく」のほうは用いられず、「いく」を用いて「いって」「いった」となる。
[下接句] 後(あと)へも先へも行かぬ・裏の裏を行く・地(じ)で行く・千万人といえども吾(われ)往(ゆ)かん・天馬空を行く・得心が行く・年が行く・捗(はか)が行く・人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如(ごと)し・一筋縄では行かない・目が行く
ゆく
之
倁
倁 |
|
儌
彭
往
往 |
徂
徃
徃 |
徆
徍
跥
跺
跺 |
|
躞
辸
迋
迠
迬
迱
迱 |
|
迶
逝
遃
遦
適
適 |
邁
「ゆく」の例文・使い方・用例・文例
- 僕の傷はすでにふさがってかゆくなり始めた
- 日光を心ゆくまで浴びる
- 急速に変わりゆく世界
- 出生率の低下は変わりゆく日本社会の反映だ
- トコジラミに刺されると、刺された箇所がひどくかゆくなる。
- 目の前を鳥が飛んでゆくのが見える。
- 旅行を心ゆくまで楽しんだ。
- 彼女は彼を歯がゆく思っている。
- あなたたちはそれを心ゆくまでお楽しみください。
- 私はこの世界で生きてゆく。
- 散りゆく
- あなたの行くところなら、どこへでも付いてゆくと決めたのだもの。
- ぱたぱたと足跡を立てて、エントランスへと駆けてゆく。
- 恵子が手際よく食器を重ねて、シンクへ運んでゆく。
- 木材はアフリカの大半において消えゆく資源であり、これらのストーブは現在使われているものよりずっと木材の消費量が少ない。
- 妹は心ゆくまで笑った。
- 私は心ゆくまで話をした。
- 彼女にはパーティーに着てゆくドレスがなかった。
- 彼らは沈みゆく船を見捨てて逃げた。
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