Pocket PC 特徴

Pocket PC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 07:43 UTC 版)

特徴

  • オペレーティングシステム (OS) は、Microsoft Windows CE
    • PC用のWindowsシリーズのソフトウェアは一切動作しない。Pocket PC用に開発されたソフトウェアのみ動作する。
    • CPUは、ARMベースのものが多い。ただしPPC2002より前のデバイスではARM系以外にSuperHMIPS系のものも多数あった。一時期はARMのみに統一されていたが、近年はまた他のものが採用される例も増えている。現在[いつ?]のハイエンド端末で主に用いられているものとして、マーベル(旧インテル)のXScaleプロセッサなどが挙げられる。
  • 主記憶装置は、SDRAMフラッシュROMを使用。
    • プログラムの実行には、通常のパーソナルコンピュータと同様にSDRAMが用いられる。
    • ファイルや設定等のデータの保存にもSDRAMを使用するが、電池切れを起こすと全て初期化される。ただし、ほとんどの機種には外部記憶装置としてメモリーカード(主にSDメモリーカードコンパクトフラッシュ)のスロットが備えられているため、そちらにファイルや設定をバックアップすることが可能である。また、2003年以降の機種にはフラッシュROMの一部をユーザがファイルの保存等に利用できるようになっているものも存在する。Pocket PCにおけるフラッシュROMの主な役割はOSのデータ記録領域であり、それらの領域はユーザが書き換えられないようになっている。
  • 画面は3~4インチのタッチパネル液晶ディスプレイを使用したものが多い。
    • 表示画素数はQVGAが一般的だが、ハイエンド機種ではVGAのものも存在する。
    • 専用のスタイラス(ペン)が付属するが、指などでも操作は可能である。操作は通常のパーソナルコンピュータにおけるマウスと似ており直感的に操作できる。
  • キーボード、マウスはない機種が多い。
    • PDA型の、狭義のPocket PCにはキーボードにはない。逆にスマートフォン型の機種はキーボード付きの方が多い。また、外付けのキーボードを接続することで使用できるものもある。文字の入力はソフトウェアキーボード、あるいは手書き入力で行う。
    • マウスが無いため、マウスポインタはない。ただしUSBマウスを接続しポインタを表示させ操作することもできる。
  • 前面の下部には、最低でも4つのボタンがある。
    • 中央には、上下左右のメニュー移動と決定を入力するカーソルボタンが1つ(PPC2000以前は無い機種も存在する)。スクロールボタンの左右には3つ以上のアプリケーションボタン。
  • その他
    • 下部にはUSBケーブルでのPCとの通信や、充電に用いる端子がある。
    • 他には赤外線通信ポート (IrDA) やイヤホンジャック、マイク、アプリケーションボタン等がある。
    • 近年は、無線LANBluetooth等の無線通信機能があるものが多い。






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