Amazon SimpleDB Amazon SimpleDBの概要

Amazon SimpleDB

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 09:35 UTC 版)

課金体系

EC2やS3と同じように、Amazon社はSimpleDBのストレージ使用量、データ転送量およびインターネットへの転送量に応じて課金を行う。2008年12月1日に1GBのデータとマシン稼動25時間については無料となる新料金形態を発表した[3]。同一地域内の他のAmazon Web Servicesへのデータ転送は無料である[4]

クエリー

クエリーはSQLに似た構文で行う。関係データベースではないため、JOINはない。スキーマレスであるため、カラムにデータ型を指定する必要はなく、数値は自動的にクエリーの中では数値として扱える。日付は、ISO 8601形式で扱う。インデックスも自動的に張られる。一つのカラムに複数のデータを持たせることもできる。LIKEを使い、前方一致・後方一致・部分一致の文字列検索ができる。

トランザクション

完全なトランザクションは扱えないが、Conditional PutとConditional Deleteがあり、指定したカラムが指定した値の時のみ更新・削除を行うことができる。これを使い、データの一貫性を保ったまま、データの更新・削除を行うことができる。データにバージョンを持たせたカラムをつけると、楽観的並行性制御を行える。

制約

以下の制約が規定されている[5]

ストレージの制約

Attribute 最大量
ドメイン 100アクティブドメイン
ドメインサイズ 10GB
ドメインごとのattribute数 1,000,000,000
itemごとのattribute数 256
attributeサイズ 1024文字

クエリの制約

Attribute 最大量
クエリ結果により返されるitem数 2500
クエリ実行時間 5秒以内
クエリpredicateのattribute nameの数 1
predicateに対する比較演算 20演算
クエリ展開に対するpredicates 20

外部リンク

  • Amazon SimpleDB公式サイト
  • ライブラリ
    • AWS SDK - Java.NETPHP
    • M/DB - SimpleDBとAPI互換があるフリーのオープンソース代替ソフトウェア。ローカルおよびクラウド上のデータベースと接続が可能である。
    • simplejpa - Java Persistence API でアクセスするインターフェイス
    • typica
  • 代替実装
    • NSimpleDB - SimpleDBデータモデルをデスクトップ用にC#で実装したオープンソースソフトウェア。SimpleDBのプロキシとしても使用できる。
    • simpledb-dev



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