5五の龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 08:57 UTC 版)
登場人物
ほとんどが将棋に関係ある用語や人物から名前を付けられている。棒銀や嵐飛車は、「名前通りその戦法が得意で」と作中で言及されている。
駒形一家
- 駒形 竜(こまがた りゅう)
- 本作の主人公。顔は五角形に太いまゆ毛のイガグリ頭で、将棋の駒がモチーフにされている[14]。
- 芦川八段 門下
- 東京都出身→奨励会六級受験→不合格→情状酌量で六級合格→六級B降格→(徐々に昇級)→二級昇級で連載終了
- いつも着ている服は「龍王」の駒のトレーナーに白い長ズボン。家計が苦しいためか、学校でも学生服でなく、常時この服装だった。
- 性格は友達思いで努力家、涙もろいところもある。一方かなりのあわて者で、世間知らずな部分も非常に多い。腕力もあり、相撲大会で善戦したり、高美濃を投げ飛ばしたこともある。
- 虎斑桂介の登場前は、ハメ手などの奇襲戦法しか知らなかった。さまざまな出来事を通じて、少しずつ将棋の基本を勉強して行く。物語の中盤では、独自の5五龍中飛車戦法を編み出す。
- 対局中の礼儀が出来ておらず、奨励会を一度不合格になった。それにショックを受け、千葉県の漁師町で、海に飛び込み自殺を図る。が、地元の漁師に救われ、説教を受け、その後、連絡を受けた両親と合流する。父の竜馬から礼儀の大切さを教わった後、少しずつ礼儀をわきまえるようになる。
- 駒形 竜馬(こまがた りゅうま)
- 竜の父。奨励会の二段まで進んだが、退会して真剣師となってしまった[15]。プロにもなれず将棋を忘れることもできず、家族にさんざん迷惑をかけてきた。物語の前半では、虎斑桂介との壮絶な死闘を繰り広げる。竜に平手で敗れれば足を洗うと約束し、のちに実際に竜に敗れる。その後は完全に真剣師を辞めて、「と金道場」の席主になった。また、奨励会でプロ棋士を目指す竜を影から支援する。虎斑桂介との戦いの時に入院して頬がこけたが、以後連載終了までそのままの顔だった。
- 竜の母(名前は出てこない)
- 真剣師に落ちぶれた夫・竜馬の元で苦労し、造花作りや封筒貼りなどの内職をして家計を支えている。竜には将棋の道は歩んで欲しくないと願っていた。しかし将棋の素晴らしさに目覚めた竜に根負けし、プロになる可能性[16]が出るまで竜の奨励会修業を認める。
奨励会のライバル達(同期)
- 虎斑 桂(とらふ かつら)
- ツリ目の平安美人。服装は学生服のほか、いろいろ。
- 向井七段 門下
- 東京都出身→奨励会六級受験→(徐々に昇級)→連載終了直前に二級昇級失敗
- 虎斑桂介の娘。当初は本名を名乗らず、ミス・タイガーというニックネームがあった。物語全体を通じ竜の最大のライバルであるが、名前は桂でも性格は高飛車でプライドが高い。
- 真剣師の父に家族が泣かされた過去は、竜の境遇と瓜二つ。奨励会入会後も将棋の勉強に対し不真面目な竜を見下していたが、真剣に打ち込み始めると多少理解を見せた。実際の棋力も奨励会での昇級も竜に一歩リードしていたが、物語の最後の勝負で竜に競り負けた。
- 桂が史上初の女性奨励会受験者かつ合格者として描かれているが、これは現実の将棋界での出来事[17]よりも一年早い。
- 棒銀 三郎(ぼうぎん さぶろう)
- 七三分けで、少し長髪のメガネ。のち、登場人物の中で最も背が伸びた。服装は網目模様のシャツ。
- 花巻名誉九段 門下
- 北海道出身→小学生名人戦優勝→中学生名人戦優勝→奨励会三級受験→合格後あえて四級から入会→連載終了時一級
- 小学生の時から牧場主の父に棒銀戦法を仕込まれ、「北海道に将棋の天才少年登場」と騒がれた。三級受験ながらあえて四級で入会したのは、師匠の花巻との話し合いによる。同期生の中で最も棋力があることから、皆のリーダー格として描かれることが多い。
- 角道 道夫(かくみち みちお)
- 短気な性格のチビ。少し変わった髪形で、服装は白黒ストライプのシャツに半ズボン。
- 大石八段 門下
- 東京都出身→奨励会五級受験→四級昇級→四級Bに降格→退会
- 竜がプロ棋士を目指すきっかけとなった。人一倍将棋の勉強をする努力家で、負けると泣いて悔しがる。だが本番勝負に弱く、ここ一番に勝てないことを悩んだ。後輩を迎える奨励会試験で平手香に負け、二度指し疑惑による対局放棄の後に最後は奨励会を退会する。対局シーンは比較的少ないが、ツノ銀中飛車を二度指している。
- 穴熊 虎五郎(あなぐま とらごろう)
- ニキビ面の巨漢。服装は学生服に下駄で、腰に風呂敷を巻いている。
- 関野八段 門下
- 東北出身→奨励会六級受験→自殺
- 東北の強豪と言われ、中学生名人戦に出場すべく登場。当初は威圧的な性格だったが、中学生名人戦で竜に負けてからは竜の仲間に加わる。また名人戦後の帰省中、釣りで知り合った関野八段の門下に入った。中学生らしからぬ巨体の持ち主で、竜に腕力をふるおうとしたこともある。
- 奨励会入会後は不成績に悩む。最期は故郷の雪山に入って将棋の本を焼き、湖に飛び込んで自殺を遂げてしまう[18]。
- 高美濃 弘(たかみの ひろし)
- 出っ歯でサルのような老け顔。白いジャージのファスナーを、首まできっちり絞めて着ている。
- 芦川八段 門下 (竜と同門)
- 千葉県出身→奨励会六級受験→五級→一時休会→復帰→連載終了時五級
- 登場したのは竜の奨励会合格後。同門のため、竜との交流も多い。サルのような顔のため「サル美濃」とも呼ばれる。同期生の中で最も家庭が貧しかった。尊敬する豊臣秀吉のように、何でもコツコツとやる努力家タイプ。兄の事故死による生活苦から奨励会を休会し、真剣師に成り下がりそうになった。だが、竜や棒銀などの応援で復会し再起を図る。
- 名前の由来は高美濃囲いから。
奨励会のライバル達(後輩)
- 穴熊 虎六(あなぐま とらろく)
- 養子に出されていた虎五郎の弟。外見は同期の奨励会員(棒銀と桂)が間違えるほど兄そっくり。腰に巻いた風呂敷などの服装まで同じ。
- 関野八段 門下
- 東北出身→ 奨励会五級受験→連載終了時五級
- 虎五郎の自殺を聞き、兄に代わってプロ棋士になるべく上京した。性格は兄より強気。初登場時はアマ二段として上手二枚落ちの竜に対し、銀多伝[19]を用いて勝利した。奨励会受験時でも、居飛車穴熊で上手香落ちの竜に勝っている。連載中彼に勝ったのは高美濃だけ。
- 端歩 朝三(はしふ あさぞう)
- 柾目(まさめ)七段 門下
- アマ棋王戦[20]チャンピオン→奨励会三級受験→連載終了時三級
- アマ時代には強烈な端攻めを得意としており、奨励会試験でも竜と端攻めの戦いを繰り広げた。
- 嵐飛車 元太郎(あらしびしゃ げんたろう)
- 中合六段 門下
- 奨励会一級受験(六戦全勝)→連載終了時一級
- 奨励会の後輩たちの筆頭として描かれている。
- 奨励会試験でも対局前に棒銀三郎を挑発し、最後に絶妙手で勝利した。
架空のプロ棋士
- 芦川(あしかわ)八段
- 竜は奨励会の受験前に、自分の師匠が見つからずに困っていた。ある日路上で偶然見かけた酔っ払いの男が、大道詰将棋の的屋を冷やかしてトラブルを起こしていた。それを助けた竜は寿司屋で、お礼に「奨励会を受験できるようにしてやる」との話を聞く。試験当日に竜は「自分の師匠がわからない」という状態で将棋会館にやって来たが、受付で確認すると既に師匠は決まっていた。実はその時の酔っ払いこそが、名門の師匠である芦川八段であった。
- 作中では「現在でこそ昇降級リーグ1組[21]にいるが、昔は未来の名人確実とまでうたわれた天才棋士」とされている。
- 優しさの中にも厳しさがあり、作中では理想的な師匠として描かれている。たとえ記録係をするためでも、竜が学校をサボるのを許さない。
- その一方で、相当の酒好きとされている。それほど出番は多くないのに、酒を飲んでいるシーンがやたらとある。
- (実際のプロ棋士も同様だが)一門の師匠といっても、弟子の竜を手取り足取り指導する場面はまったくない。しかし、ここぞという時[22]に竜のために尽力している。
- 「飛騨の中飛車」戦では激闘の末に勝利を収め、高段棋士のプライドと底力を見せつけた。また、「後手番では5五龍中飛車の戦法は不利になる。」と言った竜に対し、あえて公式戦で後手番の5五龍中飛車を使用して勝利している。
- モデルは実在棋士の芹沢博文。
- 矢倉 銀一(やぐら ぎんいち)八段
- 竜の奨励会入会前のみ登場した架空棋士で、平手先生の学生時代の先輩。早石田弘[23]という小学生の弟子と竜の対局を観戦する。竜の棋風は真剣師タイプのくずれた将棋とし、竜の入門を断った。(このことを病室で聞いた竜馬は、「たかが弱い並八[24]のくせに!」と激怒した。)ストーリーが奨励会に入ってからは未登場。ちなみに矢倉という苗字の棋士は実在している。
- 向井(むかい)七段
- 竜馬と虎斑桂介の奨励会時代の同期で、桂や平手香の師匠でもある。名前通り向かい飛車が得意。劇中では「指し盛りを過ぎている」と言われていた。
- 関野(せきの)八段
- 穴熊兄弟、梅木らの師匠。釣りが趣味で、穴熊虎五郎や飛騨の中飛車の存在も、釣りをしている時に知った。モデルは関根茂とされ、関根が作中の棋譜に協力しているため、出番も芦川の次に多い。
- 大石(おおいし)八段
- 角道の師匠。厳しさと優しさを秘めている。兄の事故後生活苦に悩む高美濃に対し、角道の口ぞえで会社の将棋指導のアルバイトを斡旋した。
- 中川(なかがわ)四段
- 芦川の門下生で、四段ながら実力は既に八段あると言われている。作中では期待の大型新人とされていた。
その他のセミ・レギュラー
- 虎斑 桂介(とらふ けいすけ)
- 桂の父親。着流しに黒いコートを羽織っている。非常に鋭い眼をしていて、禿げ上がった額に大きな傷跡が一本ある。
- 竜馬のライバルの真剣師。家庭をかえりみず将棋に狂っていたのは竜馬と同じだが、さらに陰険で用心深い人物。「5五の龍」の物語全体を通じ、最も悪役らしい悪役といえよう。
- 竜馬との真剣勝負を指し掛けのまま、交通事故で急死してしまう。だが死後亡霊になってまで現れて、途中だった将棋の決着をつけようとした[25]。
- 平手(ひらて)先生
- 竜が通う矢倉中学校の担任の国語教師。アマ三段の免状を持ち、将棋部の顧問でもある。竜の良き理解者。
- 平手 香(ひらて かおり[26])
- 平手先生の娘。連載開始当時は小学3年生ながら、竜に将棋の基本定跡を教える。
- いつも着ている服は「香車」の駒のチョッキ。
- のちに小学生名人戦での優勝を目指す傍ら、向井八段門下 [27]で七級から奨励会受験するも、2勝4敗で不合格。
- 玉乃浦 梨江(たまのうら りえ)
- アマ五段の夫が自宅で「と金道場」を経営していたが、夫が亡くなってしまう。そこで交流のあった芦川の発案により、後継者として竜馬が道場経営、竜がアルバイトと将棋の勉強を兼ねて二階に下宿することになる。金子(きんこ)と銀子(ぎんこ)という二人の娘がいる。
- 金子(きんこ)
- 梨江の娘。なかなかの美少女だが、銀子とケンカをする事が多い。
- 銀子(ぎんこ)
- 梨江の娘。金子とは姉妹だが容姿は似ておらず、太めな体型。下宿することになった竜に好意を寄せるが、竜からは(恋愛対象として)相手にされず、竜宛てに書いていたラブレターを金子に見つかり、その文章が間違いだらけ[28]であった事を笑われてしまうなど散々な目にあっている事が多い。
- マスコットの先生とネコ
- さまざまな戦法や定跡を解説するために登場。ネコは指し手や助手が必要なシーンに出てくる。両者とも名前は特にない。
メインゲスト
- 東立(とうりつ)大学・将棋部 児玉(こだま)アマ三段
- 強豪将棋部の部員。学生服を着た醜男。
- 「と金道場」で虎斑桂や棒銀三郎に勝利するが、竜には敗北。大人気ない性格で、数日後に今度はキャプテンや他の部員を連れてきた。完全な悪役だが、この児玉との対局は竜の「5五龍中飛車戦法」誕生のきっかけとなった。
- 東立(とうりつ)大学・将棋部 白銀(しろがね)アマ四段
- 強豪将棋部のキャプテン。学生服を着た角刈り。
- 「と金道場」で竜に挑み、一度は勝利したものの一週間後に敗北。その後も部員たちと「5五龍中飛車」対策の研究レポートを作成し、そのコピーを奨励会員に配って竜に嫌がらせを行った。しかし結局それも失敗に終わった。
- 梅木(うめき)六級
- 関野八段 門下 (穴熊兄弟と同門)。
- 奨励会内では実力が低く、「お客さん」[29]または「ウメキ声の梅木」と呼ばれていた。しかし将棋大天狗に気に入られて新戦法を伝授され、自分を馬鹿にした竜を退会寸前にまで追い込んだ。
- 将棋大天狗(しょうぎだいてんぐ)
- 元・名人候補の島黄楊(しまつげ)八段。
- 長い杖をつき白髪に白ひげの顔は、天狗というより仙人を思わせる。大きなリュックを背負いボロボロの格好で、背中に「将棋大天狗」の旗を付けている。
- 芦川・関野・大石の三人が、まだ四段だった時代に活躍していた。将棋普及の考え方の確執から連盟を退会。将棋大天狗を名乗り、独自に将棋普及のため全国を旅している。ふらりと立ち寄った関野邸では、この大天狗を師匠はじめ一門総出で出迎えた。また、竜馬とも旧知の仲であった。
- 自分を馬鹿にした竜を(梅木を使って)奨励会退会寸前に追い込んだ。だが、その後は遊び将棋での対局を提案し竜を救っている。また、次項の飛騨の中飛車を紹介した。
- 飛騨の中飛車(ひだのなかびしゃ)
- 本名は飛田中太郎(とびた・なかたろう)。
- 「5五の龍」の中核となる後半部分の最重要人物で、芦川八段に次ぐ竜の第二の師匠とも言える。中飛車であればプロ棋士にも負けない自信と実力を持つ、岐阜県山奥の熊打ちの猟師。
- ボサボサ髪の中年男。人間嫌いのため多少無愛想だが、大自然の中で磨かれた深いヨミと清らかな棋風の持ち主。
- もともと飛田は真剣師であった。イカサマを見破って対局相手側のヤクザ達にケガをさせ、3度も刑務所に入っている。だがその後は罪を償い、将棋を捨てて山奥に住むようになった。
- 将棋は捨てたものの、できれば全棋士の最高峰[30]・中原誠名人を破りたいという夢があった。芦川八段との対局後は、完全に将棋を捨てて飛騨の山奥に戻っている。
- 桑野 舞子(くわの まいこ)
- 棒銀三郎が(コーチとして)所属する、高早高校将棋部の女子部員の一人。
- ある日 駒形竜の「と金道場」に、棒銀三郎が女子部員を数名連れて来た。その中の一人を竜に紹介し、ぜひ平手で対局するようにと依頼する。竜は彼女に一目で心を奪われるが、対局が始まった途端に仰天する。理由は棋風が竜に非常に似ているためであり、実は幼少のころ飛騨で…。
- その数日後お守りを竜に送るなど、彼女自身も竜のことが嫌いではない様子だった。ラスト一つ前の章に登場したため出番は少ない。ネーミングは将棋用具の素材の一つである桑から。
- ^ 連載当時五冠王時代の最盛期だった
- ^ もちろん実際に棋譜を並べれば、より本作の面白さを実感できる。
- ^ また飛車落ち定跡については、つのだじろう独自の研究も紹介している。
- ^ これは主人公の竜だけでなく、将棋の初心者全般の傾向でもある。
- ^ 実際その対局も1日では終わらず、日をまたいで勝負は続いている。
- ^ 宗桂寺の名称は、安土桃山時代の将棋初代名人大橋宗桂より。
- ^ これは虎斑の厚意ではなかった。彼は勝負が優勢であるのを見越して、実力が劣る中学生の竜に難なく勝つつもりであった。わざと際どく指して竜の再挑戦を誘い、竜馬にかわって今度は竜に「おとくいさん」(カモ)になってもらう算段であった。
- ^ 奨励会の最下部は7級であり、それでも勝てないと強制的に退会となる。
- ^ 将棋盤の中央を指す。
- ^ 事態の解決策として将棋大天狗は、特殊ルールの将棋「八方桂」「反射角」「獅子王」を二人に提案する。この勝負でも梅木は1勝1敗、3局目も明らかに優勢だった。しかし将棋大天狗の真意を理解し、最後は竜に勝ちを譲った。
- ^ その棋譜ファイルを後日読んだ駒形竜馬いわく、「変幻自在、まさに中飛車の鬼」
- ^ 飛田と竜の話を聞いた芦川は、噂をうのみにした自分を反省。稽古将棋ではなく真剣勝負として、改めて公開対局を申し込む。さらに「居飛車で対応する。」と戦型の限定も予告し、その場で竜の破門も取り消した。
- ^ この飛田vs芦川八段の戦いは、大内延介八段(連載当時)および田中寅彦四段(連載当時)の協力のもと、作中に第一手目から投了までの全棋譜が掲載されている。数ある「5五の龍」の将棋の対局の中で、もっともページ数を費やした名勝負であった。
- ^ 初対面の穴熊に「ゲタか将棋の駒みたいな顔した」と言われていた。
- ^ 関西の将棋界の隠語で「くすぶり」と言う。
- ^ 中学卒業までに奨励会の二級を突破すること。二級はプロ棋士(四段)に至るまでの中間地点に相当。
- ^ 林葉直子、1979年度入会
- ^ この話はフィクション化されてはいるが、奨励会で実際にあった有名な実話がモデルとなっている。
- ^ 駒落ち定跡の一つ
- ^ 架空のタイトル棋戦
- ^ 現在の順位戦B1組
- ^ 自殺騒動、と金道場の紹介、飛騨の中飛車の一件など
- ^ 名前の由来は早石田戦法より
- ^ 並八(なみはち)とは、並みの八段のこと。
- ^ 虎斑の名前は、将棋に使われる駒の木に出る模様に由来している。
- ^ 初期のヒットコミックスの単行本では「かおる」となっていた。
- ^ つまり、虎斑桂の妹弟子にあたる
- ^ 「私は思い焦がれています」と書くつもりが「私はおいもを焦がしています」と書いてしまった
- ^ 奨励会隠語で「簡単に勝ち星が取れる弱い奴」
- ^ 連載当時
- ^ 直前の保有タイトルは棋王のみ
- ^ 『奇襲大全』 湯川博士・著 森雞二・監修 毎日コミュニケーションズ ISBN 4-89563-536-8
- ^ これはつのだが勝手に命名した戦法名で、現実には「カニカニ銀」の名が定着している
- ^ つのだ曰く「連盟の意向による。全部知ろうなんてムシが良すぎるからネ!」
- ^ 一方で「5五の龍」を入門マンガとして登場させ水城もこれを読み基礎を覚えるため、メタフィクション的読み方もできる。
- ^ 銘は「五龍作 湖竜書」
- ^ 本人曰く「気が抜けた」
- ^ 前作に登場した端歩朝三の師匠と同一人物?
- ^ 竜がこの後聞いた「虎斑が柾目に変わった」という噂は、駒の材質に掛けている。
- ^ カラーイラストでは将棋駒の柄が施される
- ^ 胸のエンブレムに「龍学」
- ^ これは前作で高早高女子将棋部の訪問を受けた際の、竜の発想とも共通する。
- ^ 当時価格二、三十万
- ^ 四間飛車の基礎を伝授、中古パソコンを企業から都合、竜を飛騨から招聘など
- ^ 「香車」のチョッキも健在
- ^ 祖父は強すぎて手合い違い
- ^ 真野の急死により繰上1位
- ^ このため途中退会扱いとなり、通算3位で終了した水城が繰上げ昇級となった。
- ^ 水城は堂々と虹色四間で戦うつもりだったが萎縮してしまい、竜から借りた駒が光る手順を信じて追って行ったらこれになってしまった。桂は「ハメ手好きの竜の性格が駒に乗り移った」とからかい、竜は自嘲する。
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