高徳線 運行形態

高徳線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 16:34 UTC 版)

運行形態

全区間に特急「うずしお」が運転されており、2往復は岡山駅まで直通する。

普通列車は全区間を通して運転される列車があるほか、高松駅 - オレンジタウン駅・三本松駅・引田駅間および引田駅・板野駅 - 徳島駅間の区間運転列車がある。おおむね1時間あたり1 - 2本程度の運行であるが、板野駅 - 引田駅間の県境区間は列車密度が低く、5時間以上運行されない時間帯がある。徳島地区では鳴門線牟岐線との直通列車があり、かつては高松駅 - 牟岐線牟岐駅間を通して運転する列車も存在した(2013年3月16日のダイヤ改正で阿南行きに短縮)。また、2010年3月13日のダイヤ改正では下り・上りとも高松・徳島発最終列車(徳島発は鳴門線直通を除く)の運行区間・時刻が見直され、高松発の下りは従来の引田行きからオレンジタウン行きに、徳島発の上りは高松行きから板野行きにそれぞれ区間が短縮された。

2006年6月1日 - 11月30日の平日(阿波踊り期間中を除く)には、徳島 - (池谷) - 鳴門間に、上りのみの快速列車「鳴門きんときライナー」が1500形を使用して運転された。ただし、途中駅には止まらないので高徳線内での利用は不可。ライナー扱いで、乗車には乗車券のほかに整理券が必要だった。

輸送密度

平均通過人員(輸送密度)は以下の通り[5][6]

年 度 高松 - 徳島 高松 - 引田 引田 - 徳島
1989 6965
2011 4927 3490
2012 4295 4808 3507
2013 4360 4857 3597
2014 4299 4758 3595
2015 4344 4807 3635
2016 4529 4998 3809
2017 4472 4941 3753
2018 4372 4817 3690
2019 4289 4716 3633
2020 3130 3552 2481

使用車両

予讃線高松 - 伊予市間の電化完了以後、四国内のみの輸送では、特急列車に1998年にN2000系(2000系の改良型、新製当時は全車両が高松運転所配置)、2019年8月に2700系、普通列車に徳島運転所配置で1000形・1200形1500形といった新型気動車が最優先で導入されてきた路線でもある。

特急列車には最高130km/h運転の2700系を中心に、2017年12月2日から2600系が4往復、1988年の運転開始当初からのキハ185系が1往復に充てられている。途中の運転停車や停車駅の多さ、およそ74kmしかない走行距離のため、最速達列車1往復を含む岡山発着の2往復以外は3系列のいずれが充てられているかは時刻表を見ただけでは判別しにくいが、JR四国のホームページ掲載のPDFファイルによる編成表[7](4往復まとめて記載されているのが2600系、「剣山」号と併記されているのが185系である)、またはすべてのJR特急列車の使用車種が記載されている『JTB時刻表』の特急列車時刻表のページで車両を判別できる。

普通列車は1000形・1200形、1500形のほかに国鉄時代製造のキハ40形キハ47形で運行されている。2008年3月15日のダイヤ改正の前日までは高松 - 引田間でキハ58系キハ65形の2両編成の普通列車も運行されていた。また、過去には突発的にキハ185系(高松運転所配置の特急仕様車)が運用されたこともあった。


  1. ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1937年2月15日、22頁。 
  2. ^ a b 四国地域における鉄道等の活性化について (PDF) 第3回地域公共交通部会(2006年11月14日)資料
  3. ^ JR四国の観光地アクセス駅におけるICOCAサービス、2020年3月14日にサービスイン! (PDF) - 四国旅客鉄道、2020年1月27日
  4. ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  5. ^ 区間別平均通過人員(輸送密度) および 旅客運輸収入(2020年度) (PDF) - 四国旅客鉄道
  6. ^ 2018年度決算発表 (PDF) - 四国旅客鉄道
  7. ^ 列車編成のご案内
  8. ^ 「運輸開業免許状下付」『官報』1899年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1916年7月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1923年2月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 『鉄道統計資料. 昭和元年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 「鉄道省告示第269・271号」『官報』1933年6月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 『鉄道統計資料. 昭和8年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 記念スタンプ「逓信省告示第653号」『官報』1935年3月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 「鉄道省告示第54号」『官報』1935年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ a b 「CTC三月一日から試使用」『交通新聞』交通協力会、1977年2月22日、1面。
  19. ^ “日本国有鉄道公示第105号”. 官報. (1986年10月8日) 
  20. ^ “日本国有鉄道公示第242号”. 官報. (1987年2月24日) 
  21. ^ 「JRワンマン運転線区一覧表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-113-9 
  22. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-115-5 
  23. ^ “高徳線 高速化事業が起工”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年5月29日) 
  24. ^ a b “JR新ダイヤスタート 東海道・山陽新幹線 500系「のぞみ」を増発”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年3月17日) 
  25. ^ “JR高松駅の新築移転で営業キロ短縮”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2001年4月18日) 
  26. ^ JR四国:毛虫大量発生で車輪空転、列車運休…高徳線 毎日新聞 2015年5月3日
  27. ^ 運休となる普通列車:JR四国 2020年10月5日閲覧。
  28. ^ “JR四国、最終の普通列車6本を運休へ 10月から”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2020年9月24日). https://www.asahi.com/articles/ASN9R7DCFN9JPTLC01V.html 2020年10月6日閲覧。 
  29. ^ 2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218125446/https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2020%2012%2018%2002.pdf2020年12月21日閲覧 
  30. ^ DMVなどの装飾列車・バスが出発 徳島県”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2022年11月27日). 2022年12月9日閲覧。
  31. ^ JR四国 阿佐海岸鉄道DMVラッピング列車 徳島駅で出発式”. 交通新聞 電子版. 交通新聞社 (2022年11月30日). 2022年12月9日閲覧。
  32. ^ DMVをPRする列車とバス発車【徳島】(JRT四国放送)”. Yahoo!ニュース. 2022年12月9日閲覧。


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