高徳線
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概要
高徳線は香川県の東側沿岸を通り、高松市と徳島県の徳島市を結ぶ、予讃線・土讃線と並ぶ四国内県庁所在地間を結ぶ路線の一つであり、非電化ながら四国内では予讃線高松駅 - 松山駅間とともに特急列車が最高速度130km/hの営業運転を行っている路線区間の一つでもある[2]。
高松駅 - 栗林駅間はU字型の線形になっている。また、佐古駅 - 徳島駅間は線路が2本並行しているが、各線路を方向別に列車が走るのではなく路線別に高徳線・徳島線の各上下列車が使用する単線並列区間となっている。ただし、前述の経緯から徳島線の列車が走る線路も高徳線に所属している。
電化については、JR四国は2006年に国土交通省交通政策審議会・交通体系分科会の地域公共交通部会に提出した資料で、長期的に望まれる投資の一つに高徳線の直流電化を挙げている[2]。
2020年3月14日には起点の高松駅に加えて、新たに栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅でIC乗車券「ICOCA」が利用可能となった[3]。
路線データ
- 管轄(事業種別):四国旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):74.5km
- 軌間:1067mm
- 駅数:29(起終点駅含む)
- 複線区間:佐古駅 - 徳島駅間(運用上同区間は徳島線との単線並列)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:
- 単線自動閉塞式(高松駅 - 屋島駅間、勝瑞駅 - 徳島駅間)
- 自動閉塞式(特殊)(屋島駅 - 勝瑞駅間)
- 最高速度:130km/h
- 最急勾配:25‰(讃岐相生駅 - 阿波大宮駅間)
- 指令所:高松指令所
- ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1937年2月15日、22頁。
- ^ a b 四国地域における鉄道等の活性化について (PDF) 第3回地域公共交通部会(2006年11月14日)資料
- ^ JR四国の観光地アクセス駅におけるICOCAサービス、2020年3月14日にサービスイン! (PDF) - 四国旅客鉄道、2020年1月27日
- ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 区間別平均通過人員(輸送密度) および 旅客運輸収入(2020年度) (PDF) - 四国旅客鉄道
- ^ 2018年度決算発表 (PDF) - 四国旅客鉄道
- ^ 列車編成のご案内
- ^ 「運輸開業免許状下付」『官報』1899年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1916年7月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1923年2月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道統計資料. 昭和元年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第269・271号」『官報』1933年6月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道統計資料. 昭和8年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 記念スタンプ「逓信省告示第653号」『官報』1935年3月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第54号」『官報』1935年2月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 「CTC三月一日から試使用」『交通新聞』交通協力会、1977年2月22日、1面。
- ^ “日本国有鉄道公示第105号”. 官報. (1986年10月8日)
- ^ “日本国有鉄道公示第242号”. 官報. (1987年2月24日)
- ^ 「JRワンマン運転線区一覧表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-113-9。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ “高徳線 高速化事業が起工”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年5月29日)
- ^ a b “JR新ダイヤスタート 東海道・山陽新幹線 500系「のぞみ」を増発”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年3月17日)
- ^ “JR高松駅の新築移転で営業キロ短縮”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2001年4月18日)
- ^ JR四国:毛虫大量発生で車輪空転、列車運休…高徳線 毎日新聞 2015年5月3日
- ^ 運休となる普通列車:JR四国 2020年10月5日閲覧。
- ^ “JR四国、最終の普通列車6本を運休へ 10月から”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2020年9月24日) 2020年10月6日閲覧。
- ^ 『2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月21日閲覧。
- ^ “DMVなどの装飾列車・バスが出発 徳島県”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2022年11月27日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “JR四国 阿佐海岸鉄道DMVラッピング列車 徳島駅で出発式”. 交通新聞 電子版. 交通新聞社 (2022年11月30日). 2022年12月9日閲覧。
- ^ “DMVをPRする列車とバス発車【徳島】(JRT四国放送)”. Yahoo!ニュース. 2022年12月9日閲覧。
高徳線と同じ種類の言葉
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