近鉄生駒線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 01:53 UTC 版)
車両
- 1021系・1031系 (1020系・1026系のワンマン改造車両)
運用
車両の出入りは生駒駅の西側にある奈良線との連絡線を使用し、奈良線の上り本線で折り返して西大寺検車区に回送されている。平日ダイヤの深夜帯に、当線運用後の回送列車を活用した普通列車(車掌乗務)が奈良線生駒駅→大和西大寺駅間に1本設定されている。ワンマン回送列車待避用として奈良線東生駒駅の4両編成停止位置付近にカーブミラーが設置されている。
変遷
ワンマン化される前の生駒線は、1988年までは田原本線と共に820系、800系、400系といった中型車で運行されていた。1984年からは支線区の冷房化率向上の一環で冷房改造された8000系2両編成の併用を開始し、1989年からはVVVF制御車の1230系(奈良線系統用は1233系)を同線に集中投入して中型車を完全に置き換えた。1233系の運行開始に際しては当時奈良線系統に所属する在来車の連結器高さが同系や大阪線等他線区の車両と異なるため(他線は880mmだが奈良線のみ800mm)、これらの連結器高さが揃うまでの間は連結時に運用上制約の生じる編成(8000系・8400系・8600系・8800系および8810系の4両編成車、900系および9000系の2両編成車)を同線へ優先的に投入した。
1992年からは8000系列の4両編成車をラッシュ時間帯に併用開始。1996年のダイヤ変更からはそれまで早朝深夜帯に残存していた2両編成による運転が廃止されて終日4両編成による運転とされた。
なお、2001年3月ダイヤ変更から2003年3月ダイヤ変更までの間には、昼間時間帯における輸送力適正化の一環として一部列車が3両編成で運転され、8000系・8400系3両編成車を主体として使用された。
また2018年5月7日から7月頃まで車両不具合による1021系・1031系の不足のため、8810系が午後から夜間にかけて運用に入ったことがある[5]。その際、ドアの開閉は運転士が行い、車内放送は後ろに乗車した乗務員が行った。
- ^ a b 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
- ^ 2020年のダイヤ変更について (PDF) - 近畿日本鉄道 2020年1月21日
- ^ 年末年始ダイヤのご案内(大阪) (PDF) - 近畿日本鉄道 2009年11月10日
- ^ a b 生駒線・旧東信貴鋼索線開業100周年記念イベントを実施します (PDF) - 近畿日本鉄道 2022年04月28日
- ^ 近鉄生駒線に8810系が入線 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2018年5月10日掲載
- ^ a b c d 日本鉄道旅行地図帳 p. 25
- ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』(電気車研究会 1993年)では「新生駒」となっていたが、正誤表 では「生駒」と訂正。
- ^ “近鉄生駒線生駒-菜畑間 あす複線運転開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1994年2月9日)
- ^ Jスルーカードの利用終了について (PDF) - 近畿日本鉄道 2008年12月2日
- ^ 台風第21号による被害状況等について(第3報) (2017/10/23 12:00現在) (PDF) - 国土交通省
- ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
- ^ 一部運休の近鉄生駒線が全線で運転再開 線路流入土砂の「撤去完了」 - 産経新聞、2017年10月25日
- ^ “近鉄生駒線と東信貴鋼索線が開業100周年で式典”. 奈良新聞 (奈良新聞社) 2022年5月17日閲覧。
- ^ 駅別乗降人員 生駒線 田原本線 信貴線 けいはんな線 - 近畿日本鉄道
固有名詞の分類
- 近鉄生駒線のページへのリンク