超球面 超球面の概要

超球面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 05:07 UTC 版)

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直交射影としての 2 次元球面ワイヤフレーム
立体射影が球面の表面を平面に射影できるのと全く同じように、3 次元球面の表面も 3 次元空間に射影できる。このイメージは 3 次元空間に射影された 3 つの座標方向を示している: parallels(赤)、meridians(青)、hypermeridians(緑)。ステレオグラフ射影の等角性によって、曲線は 4 次元においてそうであるように互いに直交に(黄色の点で)交わる。曲線のすべては円である: <0,0,0,1> と交わる曲線は無限大の半径を持つ(=直線)。

によって定義される。これは (n + 1) 次元ユークリッド空間内に存在する n 次元多様体である。

特に:

  • 零次元球面は二点、すなわち直線内の(一次元の対象である)線分の零次元の対象である端点の対、
  • 一次元球面は、すなわち平面内の(二次元の対象である)円板の一次元の対象である円周、
  • 二次元球面は三次元空間における(三次元の対象である)球体の二次元の対象である表面

である。

次元 n > 2 の球面は超球面 (hypersphere)[注釈 1] と呼ばれることがあり、3 次元球面は glome と呼ばれることがある。原点に中心のある半径 1 の n 次元球面は n-次元単位球面または単位 n 次元球面 (unit n-sphere) と呼ばれ、Sn と表記される。単位 n 次元球面はしばしば the n-sphere と呼ばれる。

n 次元球面は (n + 1) 次元球体の表面あるいは境界であり、n 次元多様体である。n ≥ 2 に対して、n 次元球面は正の定曲率英語版単連結 n 次元多様体である。n 次元球面にはいくつかの他の位相的記述がある。例えば、2 つの n 次元ユークリッド空間を貼り合わせることによって、n-次元超立方体の境界を一点と同一視することによって、あるいは (n − 1) 次元球面の懸垂を(帰納的に)作ることによって構成できる。


注釈

  1. ^ 超平面の球面版として余次元 1 (全体空間より次元が 1 低い) という意味で「超」球面 (hyper­sphere) と呼ぶ場合があるので注意。本項で言う意味の「超球面」はそれ自身が一つの多様体であり、全体空間となるべきほかの空間に埋め込まれることは必ずしも必要でない。

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