出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 05:07 UTC 版)
球座標系
3 次元ユークリッド空間に対して定義される球面座標系に類する座標系を n 次元ユークリッド空間において定義できる。座標は動径座標 r と n − 1 個の偏角座標 からなる、ただし は ラジアン(あるいは [0, 360) 度)の範囲を動き、他の角度は ラジアン(あるいは [0, 180] 度)の範囲を動く。 が直交座標であれば、 を から次によって計算できる:
下で述べる特別な場合を除いて逆変換は一意である:
ただし、ある k に対して であるが がすべて 0 であれば、 のとき であり、 のとき ラジアン(180度)である。
逆変換が一意でない特別な場合がある; がすべて 0 であるときにはいつでも、任意の k に対して は ambiguous になる; この場合 は 0 と選ぶことができる。
球面体積要素
ラジアンで角度を表すとき、n 次元ユークリッド空間における体積要素は変換
のヤコビアンから見つかるだろう、そして n 次元球の体積の上記の等式は
を積分することによって再び得ることができる。(n − 1) 次元球面の体積要素は、2 次元球面の面積要素を一般化するが、
によって与えられる。角度座標上の直交基底の自然な選択は j = 1, 2, ..., n − 2 に対してゲーゲンバウアー多項式
の積であり、角度 j = n − 1 に対して球面調和関数と一致して e isφj である。