舞洲ベースボールスタジアム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 13:39 UTC 版)
施設概要
舞洲ベースボールスタジアム(大阪シティ信用金庫スタジアム)
- グラウンド面積:13,587m2
- 両翼:100m、中堅:122m
- 内野:黒土、外野:天然芝
- 収容人員:10,000人(内野:椅子席、外野:芝生席)
- スコアボード:電光掲示板(日本宝くじ協会の助成を受けており、「宝くじからの贈りもの」というメッセージが右下にある)
- 照明設備:6基
公認野球規則で定められた現代のプロ野球用野球場の基準を満たしているばかりか、努力義務もおおむね達成するほどの規模を備えた極めて近代的な球場で、アマチュア野球のトーナメントや少年野球の試合を中心に使われている。プレイグラウンドは中堅122m、両翼100mと広く、天然芝で整備。ナイター照明設備、電光掲示板、アナウンス設備があるほか、ベンチ裏にはシャワー、縦長の鏡、ブルペンなどを設けている。ただし、大阪湾に近いため、常に海風が吹く。また、スタンドには屋根が一切設けられていない。
大阪市から大阪シティドームへの払い下げ後は、一般に開放する時間帯を9:00 - 21:00として、毎日6枠(1枠当たり2時間)の利用枠を設定。大阪シティドームがFAX限定で予約を受け付けた後に、抽選で利用者を決定する。なお、FAXでの予約受付期間中に申し込みのなかった利用枠については、後日に先着順で電話による予約を受け付ける。
舞洲バファローズスタジアム(杉本商事バファローズスタジアム舞洲)
- 両翼:100m、中堅:122m
- 内野:黒土、外野:天然芝
- 収容人員:500人(ベンチ席、ネット裏のみ)
- スコアボード:LED式フルカラー電光掲示板(フリーボード型)
- 照明設備:なし
三塁側の場外に駐車場、左翼の場外に「青濤館」と室内練習場が隣接する球場で、プレイグラウンドの広さは舞洲スタジアムと共通。ナイター照明設備がないため、試合や練習での使用は日中に限られる。
その一方で、開場と同時に、一塁側ベンチとブルペンの間に「ファンサービスゾーン」(縦約5m×横約20m)が設けられた。NPB球団の本拠地では一・二軍を通じて初めての施設で、オリックスの主催試合で使用する場合には、選手とファンによるハイタッチなどのイベントを毎試合実施している。ただし、公認野球規則などの規定との兼ね合いで、観客席には使用できない[21]。また、ネット裏にあるスタンドには、屋根が一切設けられていない。
左中間のラバーフェンスの後方には、スコアボードと同じ高さの支柱を立てたうえで、黒色の網をバックスクリーン代わりに張っている。球場が大阪湾の近くにある関係で、日本の球場で広く用いられている壁状のバックスクリーンでは強風で倒れる可能性があることを踏まえた措置[22]だが、2019年シーズンまでは全幅が狭く目の粗い網が用いられていた。このため、試合中に大阪湾の方向から西日が差すと、左中間方向の飛球が見にくくなっていた。また、サイドスロー投手の投球をバッターボックスから眺めた場合に、当該投手の利き腕が布の端からはみ出しているように見えることも指摘されていた。同年12月の改修工事では、支柱を増やすとともに、従来に比べて全幅の広い網を三重に巻いた状態で支柱に張ることによって、以上の問題の解消を図っている[23]。
なお、球場の外周には、完成の当初から選手用の走路が設けられている。もっとも、2018年シーズンまでは球場と走路を隔てるフェンスが低く、打撃練習中や試合中に打球が走路へ飛び込んでいた。走路にいる選手やコーチを打球が直撃する事態にも至ったことから、オリックスの二軍が宮崎春季キャンプで大阪を離れていた2019年2月に、本格的な改修工事を実施。走路の頭上や球場周辺にネットを張ったほか、一・三塁側ベンチの前に敷設されている人工芝のスペースを拡大することによって、安全性とプレーの快適さの向上を図った[24]。
2020年シーズンには、新型コロナウイルスへの感染拡大を防ぐ目的で、オリックス二軍の主催全試合で当球場を使用。6月26日 - 28日のホーム開幕カード(広島東洋カープとの3連戦)のみ無観客試合として開催した後に、7月12日の対福岡ソフトバンクホークス戦から、条件付きで観客の入場を認めている。
- ^ a b 「舞洲ベースボルタジアム」のネーミングライツを取得~ 愛称は「大阪シティ信用金庫スタジアム」~(大阪シティ信用金庫2017年6月15日付プレスリリース)
- ^ a b オリックス 2017年に活動拠点移転、神戸から大阪・舞洲へ(『スポーツニッポン』2015年12月7日付記事)
- ^ 現在の舞洲サブ球場敷地。
- ^ 京セラドーム大阪などを運営するオリックスグループの会社。
- ^ a b オリックス大阪舞洲の移転発表、二軍公式戦も舞洲で(『日刊スポーツ』2015年12月7日付記事)
- ^ 舞洲野球場敷地及び舞洲野球場北西用地の活用事業者が決まりました - 大阪市公式HP
- ^ 2017年シーズンには3試合開催されたが、2018年シーズンには未開催。
- ^ 大阪市此花区の物流会社倉庫で火災、近隣のオリックス球団施設に影響なし(『日刊スポーツ』2021年11月29日付記事)
- ^ 「舞洲ベースボールスタジアム」のネーミングライツ契約の締結のお知らせ(大阪シティドーム2017年6月15日付プレスリリース)
- ^ 「プロ野球12球団合同トライアウト」の開催について(NPB日本野球機構2019年10月15日付プレスリリース)
- ^ 舞洲サブ球場 球場名変更のお知らせ(オリックスバファローズ2018年1月18日付ニュース)
- ^ オリックス 2年ぶり二軍本拠ナイター復活 若手よ慣れろ!“温室育ち”排除(『スポーツニッポン』2018年1月19日付記事)
- ^ 2018年の英語略称がBsだったのは、スタジアムの英語表記(Buffaloes Stadium)に、当時使用していたチームの英語略称(Bs)を重ねていたことによる。2019年からチームの英語略称が"B"に変更されたため、大洋建設の命名権取得を機に、前述したスタジアムの英語表記の略称(BS)をそのまま使用。
- ^ 「舞洲バファローズスタジアム」のネーミングライツ契約の締結のお知らせ(大阪シティドーム2019年1月28日付プレスリリース)
- ^ 「舞洲バファローズスタジアム」のネーミングライツ契約の締結のお知らせ(大阪シティドーム2022年1月27日付プレスリリース)
- ^ 2018年3月16日に横浜DeNAベイスターズとのオープン戦で初めて使用する予定だったが、雨天で中止(参照)。同年には当初からこの試合以外に一軍での使用を予定していなかったため、オープン戦の初開催は、翌2019年3月13日の対埼玉西武ライオンズ戦まで持ち越された。
- ^ 大阪桐蔭が履正社撃破 1万3000人超満員 (『日刊スポーツ』2015年7月20日付記事)
- ^ 大阪桐蔭 準々決勝敗退「必死でやってきた」(『日刊スポーツ』2015年7月28日付記事)
- ^ 大阪偕星学園、6回に転がり込んだ初甲子園(『日刊スポーツ』2015年7月31日付記事)
- ^ 第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップ 試合・大会詳細/結果
- ^ 【オリックス】日本球界初のファンサービス専用ゾーン!二軍新本拠に設置(『スポーツ報知』2017年1月19日付記事)
- ^ オリックスのサブ新球場に“スケスケ”バックスクリーン登場(『デイリースポーツ』2017年1月27日付記事)
- ^ 見やすい球場に…オリックス二軍球場、バックスクリーンの改修工事始まる(『デイリースポーツ』2017年1月27日付記事)
- ^ オリックス二軍球場、安全&快適に!ネットなど改修完了(『サンケイスポーツ』2019年3月2日付記事)
固有名詞の分類
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