臼部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 00:42 UTC 版)
概要
臼部は『説文解字』の臼部と𦥑部、舁部を統合したものであり、「臼」「𦥑」の2つの偏旁を構成要素とする漢字を収めている。
「臼」字は米をつくための器具である臼を意味し、器具内部に米粒が残っている様子に象る。偏旁の意符としては臼に関することを示す。声符としてはキウといった音を表す。
「𦥑」字(字音はキョク、jú)は両手をこまねくことを意味し、上から伸びた両手の形に象っている。偏旁の意符としては両手の動作に関することを示す。また「與」(「与」の旧字)のように下から伸びた両手の形である「廾」を伴い、「舁」字(字音はヨ、ともにかつぐの意)の変形となっていることが多く、これは二人の人間の手で何かすることを表している。
教育漢字辞典では八部に入っている「興」字も、漢和辞典ではこの部に属する。また「舊」(「旧」の旧字体)については音符であるが、隹部ではなくこの部に収められている。
部首の通称
- 日本:うす
- 韓国:절구구부(jeolgu gu bu、うすの臼部)
- 英米:Radical mortar
部首字
臼
例字
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