聴覚 聴覚に関連する話題

聴覚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 01:22 UTC 版)

聴覚に関連する話題

  • 聴覚障害者
  • 鼓室形成術
    慢性中耳炎等により耳小骨の機能が失われると、中耳のインピーダンス整合がうまくいかなくなり、難聴になる。耳小骨の代わりに人工骨を外科的に取り付けることで難聴が軽減する。
  • 人工内耳
    内耳に障害があるために難聴になっている患者に対して、人工内耳を埋め込む手術がなされることがある。これはマイクロフォンで拾った音を小型のコンピュータにより電気信号に変換し、内耳に挿入した電極から音の高さに応じて違う箇所を刺激することで聴覚を補助するものである。
  • 聴覚皮質のトノトピー
    内耳の基底膜において音が周波数分解されているのと対応するように、聴覚皮質においても音の高低に対応する配列があることが以前から電気生理学的に知られており、近年の脳機能イメージング研究でも確認されている。この周波数に対応する中枢神経系の配列を「トノトピー」(tonotopy ← tono:音の、topos:場所)という。
  • 絶対音感
    ある音を単独に聞いてその音の高さ(音高)を記憶に基づいて絶対的に認識する能力である[6]
  • 共感覚
    音が色彩など別の感覚として感じられること[6]
  • 幻聴(Auditory hallucination
    幻覚の一つ[6]
  • 耳の虫(Earworm
    CMのフレーズが繰り返されることなど音楽がしつこく耳から離れない状態[6]
  • 両耳聴効果
    両耳で聞くことによって得られる聴覚状の効果。方向知覚、距離知覚、音像定位、マスキング効果、両耳加算、カクテルパーティ効果、先行音効果などがあげられる。

人間以外の聴覚

動物の可聴範囲英語版比較
カエル
カエルの一部は鼓膜がないが、皮膚や骨から伝わる振動を内耳に受けて音を感知していると考えられている[7]
昆虫の一部
ハエトリグモなどは、脚に生えている非常に敏感な毛で音を感知していると考えられている[7]
無脊椎動物
カエノラブディティス・エレガンスが音に反応することが確認された[7]

  1. ^ 広辞苑 第5版 p.1738
  2. ^ a b c d e 株式会社インプレス (2017年10月4日). “高音聞こえないオヤジにハイレゾ音源の意味はある? ~大学教授が回答”. PC Watch. 2021年6月15日閲覧。
  3. ^ 聴力検査 - 一般社団法人半田市医師会健康管理センター
  4. ^ 医師会健診センター<精密聴力検査> - 釧路市医師会健診センター”. www.kushiro-ishikai.or.jp. 2021年6月15日閲覧。
  5. ^ 株式会社インプレス (2021年5月25日). “FOSTEX、ヘッドフォン「TH900mk2」に漆塗りの限定パールホワイト”. AV Watch. 2021年6月15日閲覧。
  6. ^ a b c d オリバー・サックス『音楽嗜好症』(早川書房 2010年)。
  7. ^ a b c ミミズのような線虫も音を聞く、驚きの仕組みが判明、定説覆す ナショナルジオグラフィック 更新日:2021.10.11 参照日:2021.10.11


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