両耳聴効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 09:20 UTC 版)
両耳聴効果(りょうじちょうこうか、英語: binaural hearing effect)は、両耳で音を聞くこと(両耳聴)で生じる聴覚現象である。両耳効果[1]とも。片耳だけ聞く場合(単耳聴)とは異なる聴覚上の効果をもたらし、方向知覚、距離知覚、音像定位、マスキング効果、両耳加算、カクテルパーティ効果、先行音効果、などがあげられる[2][3]。
注釈
- ^ マスキング効果、同時マスキング、経時マスキングとは異なる
- ^ 左右耳間の時間差や位相差に相当する
- ^ 波長λ、周波数f、周期T、音速cとすれば、 である
- ^ 概ね1600 Hz以上[10]
- ^ 『「音」を理解するための教科書』p.101 記載表を参考にしてデータを追加し作成[15]。
- ^ 例えば、ささやきならば近く、叫び声ならば遠く、というような遠近情報は経験により知っていることを指す[16]
- ^ ステレオ装置によるクラシック音楽の再生などは、ステージにおける各楽器のの位置を感じることができるという音像定位の典型である。
- ^ 知人の声、話題、聞き取れる言語など
- ^ 非常口の方向から先行して音を出すことで、複数箇所からアナウンスしても避難方向が判別できる。
出典
- ^ 音響・音声工学 1992, p. 27.
- ^ 音響用語辞典 2003, p. 394.
- ^ ゼロからはじめる音響学 1992, pp. 170–181.
- ^ 音と聴こえ 2005, p. 151.
- ^ 音響聴覚心理学 2019, pp. 221–222.
- ^ a b 電気音響振動学 1978, p. 20.
- ^ 電気音響振動学 1978, p. 21.
- ^ 音響聴覚心理学 2019, pp. 249–250.
- ^ 聴覚・ことば 2006, pp. 29–30.
- ^ a b 音と音楽の科学 2020, p. 141.
- ^ 音と音楽の科学 2020, pp. 137–142.
- ^ 音と聴こえ 2005, pp. 153–154.
- ^ 音響聴覚心理学 2019, pp. 226–227.
- ^ 音響用語辞典 2003, p. 355.
- ^ a b 音を理解するための教科書 2021, pp. 100–101.
- ^ 音響工学基礎論 2012, pp. 68–70.
- ^ 音響工学基礎論 2012, pp. 67–70.
- ^ 聴覚・ことば 2006, pp. 32–33.
- ^ 音響聴覚心理学 2019, pp. 244–246.
- ^ 音を理解するための教科書 2021, pp. 80–81.
- ^ ゼロからはじめる音響学 2014, pp. 172–174.
- ^ 音を理解するための教科書 2021, p. 81.
- ^ a b 音響用語辞典 2003, pp. 392–393.
- ^ ゼロからはじめる音響学 1992, pp. 170.
- ^ 言語聴覚士の音響学入門 2005, pp. 125–126.
- ^ 音響用語辞典 2003, p. 395.
- ^ a b 言語聴覚士の音響学入門 2005, pp. 130–132.
- ^ a b 音響聴覚心理学 2019, pp. 257–259.
- ^ ゼロからはじめる音響学 1992, p. 181.
- ^ 聴覚・ことば 2006, pp. 92–93.
- ^ 音響用語辞典 2003, p. 71.
- ^ 聴覚・ことば 2006, p. 93.
- ^ 音と聴こえ 2005, pp. 164–167.
- ^ a b c 音響聴覚心理学 2019, p. 244.
- ^ 音響工学基礎論 2012, pp. 64–65.
- ^ 音と音楽の科学 2020, pp. 139–140.
- ^ 言語聴覚士の音響学入門 2005, pp. 133–134.
- 1 両耳聴効果とは
- 2 両耳聴効果の概要
- 3 音像定位
- 4 先行音効果
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