神崎健二 神崎健二の概要

神崎健二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 02:32 UTC 版)

 神崎健二 八段
名前 神崎健二
生年月日 (1963-12-08) 1963年12月8日(60歳)
プロ入り年月日 1986年11月5日(22歳)
棋士番号 179
出身地 和歌山県和歌山市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 灘蓮照九段
段位 八段
棋士DB 神崎健二
順位戦クラス C級1組(16期)
2024年4月12日現在
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棋歴

中学1年生の時にアマチュア名人戦の和歌山県大会に出場して予選敗退。そのときに灘蓮照と出会った縁で、中学2年の終わり頃に灘門下の7級として奨励会に入会する。奨励会時代は地元・和歌山の中学校・高校に通いながら、大阪の関西将棋会館に出向いて記録係を務めた。奨励会在籍の10年間で取った記録は301局にも上る。二段の時に第6回「若駒戦」の決勝(東西決戦)で石川陽生に勝ち優勝。2年後の同棋戦では、羽生善治に敗れて準優勝。奨励会の通常の対局以外に新聞(大阪新聞)に掲載される将棋を指せたことは、励みにも自信にもなったという[1]

同じ関西奨励会には、6歳年下で入会が7年遅い村山聖がいた。神崎と村山が三段の頃に「(関西からの)次の四段は村山」という予想がされたことで奮起し、9連勝の規定で四段昇段[2]。一方、村山も13勝4敗の規定で、神崎と同日付で四段となった[3]

順位戦では、初参加から3、4期目で2年連続C級2組8勝2敗の好成績を収めるが昇級できず、7期目に9勝1敗でようやくC級1組に上がる。この頃から、王位戦で度々リーグ入りするなど、タイトル戦予選の上位でも活躍する。第34期(1993年度)王位戦では、紅組リーグで羽生善治と同点でプレーオフになったが敗退。

1998年度のC級1組順位戦では、勝てば昇級という最終局で負けて8勝2敗となり、B級2組昇級を逸する。このときの昇級者は、9勝1敗の三浦弘行深浦康市であった(深浦が逆転昇級)。

2016年に八段昇段。八段まで全て勝数規定で昇段したのは阿部隆中田宏樹中川大輔日浦市郎泉正樹に続き史上6人目である。また、順位戦B級2組を経験せずに八段昇段したのは屋敷伸之渡辺明、日浦市郎に続き史上4人目である。

第75期、第76期の順位戦でC級2組の降級点が連続でついたところでフリークラスに転出し、2018年度(第77期)以降の順位戦出場資格を放棄した[4]

2022年8月2日の伊藤園杯第64期王位戦予選で通算600勝(将棋栄誉賞)を達成。

棋風

居飛車党であり、矢倉相掛かり系の採用率が比較的高い。後手番一手損角換わり戦法の流行後は、同戦法を多用している。乱戦や一直線の攻めを好み、相手の攻めを受けずに攻め返す棋風である。大駒や自玉を守る金・銀といった大事な駒に「取り」がかかっている局面であっても、それを見捨てて攻めの手を指すことが非常に多い。

人物・エピソード

  • 181cmの長身。早口で喋る。
  • 六段当時の2000年に自身の公式サイトを立ち上げており、これに関しては(本人は謙遜しているが)将棋棋士の中では先駆的存在の一人である。サイトアドレスの一部が “k2rokudan” であるが、翌年の七段昇段以降も、そのアドレス名を愛用し続けている。
  • 1996年度下半期のNHK連続テレビ小説ふたりっ子』に出演。監修も務める。また、主人公・香子が四段昇段を決めた一番で指した妙手の解説役としても登場した。
  • 中将棋にも造詣が深く、中将棋の普及活動も積極的に行っている。

  1. ^ 「自戦記5」(神崎健二公式サイト)
  2. ^ a b 新進棋士奨励会に三段リーグの制度がない時代であった。
  3. ^ 以上、「将棋世界」2000年1月号付録から一部引用した。
  4. ^ 2018年度からのフリークラス転出者|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2018年3月30日). 2019年6月8日閲覧。
  5. ^ 神崎健二七段が八段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2016年8月15日). 2019年6月8日閲覧。
  6. ^ “神崎健二八段、600勝(将棋栄誉賞)を達成|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. (2022年8月3日). https://www.shogi.or.jp/news/2022/08/600_16.html 2022年8月3日閲覧。 
  7. ^ 現役プロ棋士データブック2016 【上】あ~た行(将棋世界2016年1月号別冊付録)


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