砕屑物 粒径による砕屑物の分類

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 地理 > 地学 > 屑物 > 砕屑物の解説 > 粒径による砕屑物の分類 

砕屑物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 07:35 UTC 版)

粒径による砕屑物の分類

砕屑粒子は粒径により区分され、その区分に従って砕屑岩などを分類することで定量的に表現される。粒径による分類方法は、等比数級的な境界を人為的に設け、系統化した説明が容易なウェントウォースらに基づく粒度階区分(Wentworth's grade scale)を基本とし、必要に応じて適切な分類が個別に定義される。

砕屑性堆積岩においては、粒度と性質の差異の相関性が良く、堆積物の生成過程(侵食運搬堆積などの環境)との関係では欠かせない分類であり、また科学的性質についても鉱物の残存あるいは粘土鉱物化した関係性が大まかに表現できる。

ウェントウォース粒度区分による分類
粒径(mm) φ(ファイ) 粒子の区分 砕屑物砕屑岩 火山砕屑物
256以上 -8以下 巨礫 礫岩 火山岩塊
64 -6 大礫
4 -2 中礫 火山礫
2 -1 細礫
1 0 極粗粒砂 砂岩 粗粒火山灰(火山砂) 火山灰
0.5(1/2) 1 粗粒砂
0.25(1/4) 2 中粒砂
0.125(1/8) 3 細粒砂
0.063(1/16) 4 極細粒砂
0.032(1/32) 5 粗粒シルト シルトシルト岩 泥岩 細粒火山灰(火山シルト)
0.016(1/64) 6 中粒シルト
0.008(1/128) 7 細粒シルト
0.004(1/256) 8 極細粒シルト
0.004以下 8以上 粘土 粘土粘土岩

この粒径区分では、は以下の式で求められる[2]

:粒径[mm]、:1 mm)

粒径の明確な境界はなく、優勢な方へ区分し、必要に応じて適切な区分が新たに設定される。特に礫と砂の粒径2mmとする境は4mmに設定されることもしばしばある。

他の堆積岩の分類は、火山砕屑岩、生物起源、科学的性質などで分けられる。なお、岩盤分類については、砕屑性堆積岩の対応性は良いが一概には表現されないため、目的別や適用方法によって多種多様な分類が用いられる。

国際土壌学会法による粒径区分

国際土壌学会法による粒径区分では、砕屑物は次のように分類される。

  •  : 2mm以上のもの
  • 粗砂 : 2 - 0.2mmのもの
  • 細砂 : 0.2 - 0.02mmのもの
  • シルト : 0.02 - 0.002mmのもの
  • 粘土 : 0.002mm未満のもの



「砕屑物」の続きの解説一覧




砕屑物と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「砕屑物」の関連用語


2
テフラ デジタル大辞泉
100% |||||

3
火砕物 デジタル大辞泉
100% |||||

4
マントル‐ベディング デジタル大辞泉
100% |||||

5
浅海成層 デジタル大辞泉
100% |||||

6
火山岩塊 デジタル大辞泉
100% |||||

7
火山礫 デジタル大辞泉
100% |||||

8
礫砂漠 デジタル大辞泉
100% |||||



砕屑物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



砕屑物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの砕屑物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS