画像編集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/13 10:15 UTC 版)
基本
デジタルカメラとイメージスキャナが主流になる以前は、写真編集はエアブラシなどの道具で修正を施したり、絵筆などでイラストレーションを修正するのが一般的であった。その後、デジタル画像が登場してからはグラフィックソフトウェアを使用した画像編集が主流となり、アナログでの画像編集はほとんど使われなくなってきている。
グラフィックソフトウェアには、ベクトル画像を扱うドローソフト、ビットマップ画像を扱うペイントソフト、3次元コンピュータグラフィックス用のモデラーなどがあり、画像を操作・修正・変換するのに使われる。画像編集ソフトウェアはコンピュータアートなどの芸術にも利用されている。
ビットマップ画像は画素(ピクセル)を格子状に並べたものであり、コンピュータに格納される。ピクセルには色や輝度の情報が含まれる。画像エディタはピクセルを操作して画像を様々に変化させる。画像エディタに備わっているアルゴリズムにより、ピクセルを複数まとめて扱うこともできるし、個々に操作することもできる。本項目では主にビットマップ画像編集について解説する。
一方、ドローツール(Adobe IllustratorやCorelDRAW、Inkscape など)は、ベクトル画像の生成・編集に使われる。ベクトル画像はピクセルではなく、直線やベジェ曲線、テキストなどの形で格納される。ベクトル画像をビットマップ化(ラスタライズ)するのは、逆(ビットマップ画像のベクトル化)よりも容易である。ビットマップ画像のベクトル化はコンピュータビジョンの研究テーマの1つとなっている。ベクトル画像は編集が容易で、任意の解像度のビットマップ画像に変換可能である。一方、ビットマップ画像も拡大・縮小は可能ではあるが、整数倍率の縮小でない限り、その操作には何らかの推論が含まれている。
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