沖ノ鳥島 歴史

沖ノ鳥島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 11:10 UTC 版)

歴史

沿革

  • 1543年 - スペイン船が発見、アブレオホス(スペイン語: Abre Ojos)と命名される(異説あり)。
  • 1565年 - スペイン船が発見、パレセベラ(スペイン語: Parece Vela)と命名される。
  • 1639年 - オランダ船が発見、エンヘルスドローフテ(オランダ語: Engelsdroogte)と命名される。
  • 1789年 - イギリスのウィリアム・ダグラスが発見、ダグラス礁(英語: Douglas Reef)と命名される。
  • 1922年(大正11年) - 日本の海防艦満洲」が測量を行う。
  • 1929年(昭和4年) - 水路部発行の海図第800号に「沖ノ鳥島」の名称で記載される。
  • 1931年(昭和6年)7月6日 - 内務省告示第163号により「沖ノ鳥島」と命名され、東京府小笠原支庁に編入される[18]
  • 1939年(昭和14年) - 島に気象観測所や灯台を建設しようと調査・工事が始まる。しかし、太平洋戦争大東亜戦争)に突入し、戦局が悪化すると工事は中断。2014年現在はサンゴ礁を爆破した水路跡と灯台の基礎を改築した観測所基盤が残っている。この灯台の基礎工事を発見した米艦艇が砲撃を加えたという記録もある。
  • 1943年(昭和18年)7月1日 - 東京都制施行、東京府廃止。
  • 1952年(昭和27年)4月28日 - サンフランシスコ講和条約第3条により、小笠原諸島と共にアメリカ合衆国施政権下に置かれる。
  • 1968年(昭和43年)6月26日 - 小笠原返還協定に基づき、小笠原諸島とともに日本に返還される。
  • 1976年(昭和51年) - 日本アマチュア無線連盟創立50年を記念して、5月30日から6月2日まで、アマチュア無線アマチュア局移動運用(沖ノ鳥島DXペディション)を行う。コールサインは7J1RL(セパレートDXCCエンティティとして認められていたが、別のハムたちからの異議申し立てにより、1980年11月30日付で「消滅エンティティ」となり、以降は小笠原諸島/JD1の一部)[19]
  • 1977年(昭和52年)7月1日 - 領海法、漁業水域に関する暫定措置法により、領海12海里、漁業水域200海里を設置。
  • 1987年(昭和62年)10月14日 - 東京都により海岸保全区域に指定。
  • 1987年(昭和62年)11月1日 - 建設省(現・国土交通省)による直轄工事を開始。波の侵食による島の消失を防ぐため、2つの島の周りに護岸工事を行う[20][21]
  • 1999年(平成11年)6月23日 - 建設省による直轄管理区域に指定。維持管理については京浜河川事務所が所管。
  • 2004年(平成16年)4月22日 - 日中間外交当局者協議で、中華人民共和国が沖ノ鳥島を「」だと主張。日本に無断で周辺の海洋調査を進める。
  • 2005年(平成17年)6月25日 - 国土地理院が、電子基準点「沖ノ鳥島」を設置[15]
  • 2007年(平成19年)3月16日 - 海上保安庁が、「沖ノ鳥島灯台」を設置して運用開始[13]
  • 2010年(平成22年)6月24日 - 沖ノ鳥島などの離島の保全を目的とした低潮線保全・拠点施設整備法(沖ノ鳥島保全法)を施行。指定区域内の海底の掘削は国土交通大臣の許可が必要とし、違反した場合の罰則規定が設けられた[22]
  • 2011年(平成23年)6月1日 - 低潮線保全区域を設定。
  • 2012年(平成24年)4月28日 - 大陸棚限界委員会が日本国最南端の沖ノ鳥島の北方など太平洋の4海域約31万平方キロメートルを日本の大陸棚として新たに認める勧告を採択。ただし、沖ノ鳥島南方の九州・パラオ海嶺南部海域の大陸棚拡張については判断を先送りした[23][24]
  • 2014年(平成26年)3月30日 - 港湾整備事業により五洋建設が設置作業中の桟橋が転覆、作業員7人が死亡する事故が発生[25][26][27][28]。詳細は「沖ノ鳥島港湾工事事故」を参照。
  • 2015年(平成27年)5月1日 - 港湾工事を再開し、桟橋の据付を開始[29]



  1. ^ 一等三角点『沖ノ鳥島』の座標。
  2. ^ a b 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年7月13日閲覧。 “基準点コード TR13036501601”
  3. ^ a b c 第169回国会 環境委員会 第3号参議院2008年3月27日 島の大きさからしますと、平均水面からですけれども、高さは北小島で一メーター、それから東小島で〇・九メーターということでございます。
  4. ^ a b c 小笠原村 自然 地勢・気候、小笠原村
  5. ^ a b 沖ノ鳥島の変位(1999年2月 ~ 2002年2月) (PDF) 、国土地理院時報 2002年、No.99
  6. ^ 昭和15年7月23日(火)海軍公報(部内限)3556号 p.40」 アジア歴史資料センター Ref.C12070389200 『(別紙)沖ノ鳥島北露岩側面略圖』
  7. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年7月13日閲覧。 “基準点コード TR33036501501”
  8. ^ a b 「沖ノ鳥島の有効利用を目的とした視察団」報告書、日本財団、2005年2月
  9. ^ 2002年1月23日付で三等三角点「北露岩」から名称変更された。
  10. ^ 2002年1月23日付けで一等三角点「東露岩」から名称変更された。
  11. ^ 施工例1「沖ノ鳥島防護工事」、株式会社アロイ
  12. ^ 昭和15年7月23日(火)海軍公報(部内限)3556号 p.37」 アジア歴史資料センター Ref.C12070389200 『軍務二機密第五九九號ノ三 昭和十五年七月十九日 海軍省軍務局長 關係廰長殿 沖ノ鳥島假燈標ノ件通知 目下中央氣象臺ニ於テ沖ノ鳥島ニ氣象観測所建設工事中ノトコロ同臺ヲシテ今年度同工事終了後(七月下旬)ヨリ昭和十五年十月下旬迄同島北露岩頂ニ別紙略圖ノ如キ假燈標ヲ殘置セシムルコトニ取計置候ニ付了知相成度 追テ右燈標ハ勿論無看守ナルニ付消燈其ノ他故障ヲ發見セル場合ハ機ヲ失セズ當方ニ通報ノコトニ取計相成度(別紙添)』
  13. ^ a b c 「沖ノ鳥島灯台」の運用開始について (PDF)海上保安庁、2007年3月16日
  14. ^ 平成11年度地殻変動監視観測(沖ノ鳥島) (PDF) 、海上保安庁海洋情報部
  15. ^ a b 沖ノ鳥島に電子基準点設置国土地理院、2005年6月29日
  16. ^ 電子基準点「沖ノ鳥島」の測量成果を提供開始、国土地理院、2006年3月23日
  17. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年7月13日閲覧。 “基準点コード EL03036501602”
  18. ^ 本邦島嶼領有関係雑件 3. 沖ノ鳥島(小笠原附近)」 アジア歴史資料センター Ref.B02031163800 
  19. ^ JA3ART 海老原 和夫氏 No.12 1980年前後の無線活動(1)”. 週刊BEACON、アイコム株式会社. 2013年5月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。
  20. ^ “<あのころ>沖ノ鳥島の保全工事完了 周辺経済水域を確保”. 47NEWS. 共同通信 (全国新聞ネット). (2008年11月4日). オリジナルの2013年3月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130328103231/http://www.47news.jp/news/photonews/2008/11/post_217.php 
  21. ^ 沖ノ鳥島護岸工事、内宮運輸機工
  22. ^ 経済水域保全の新法成立 沖ノ鳥島、南鳥島を想定 産経新聞、2010年5月26日
  23. ^ 日本国の大陸棚拡張、国連が認定 沖ノ鳥島周辺など、日本経済新聞、2012年4月28日
  24. ^ 我が国の大陸棚延長申請に関する大陸棚限界委員会の勧告について - 外務省、2012年4月28日
  25. ^ 沖ノ鳥島で事故、5人死亡・2人不明 桟橋の工事現場 朝日新聞 2014年3月30日
  26. ^ “沖ノ鳥島 行方不明の作業員か 海中で見つかる”. NHK NEWS WEB (NHK). (2014年4月3日). オリジナルの2014年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140413134558/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140413/k10013701381000.html 2014年4月13日閲覧。 
  27. ^ 沖ノ鳥島事故の死者7人に=桟橋転覆、遺体の身元確認-海保 - 時事ドットコム 2014年4月22日
  28. ^ Jcastニュース 沖ノ鳥島桟橋工事は「極秘計画」だった 事故の結果、中国、韓国の反発招く可能性も - 2014年9月閲覧
  29. ^ 国土交通省関東地方整備局> 記者発表資料 > 沖ノ鳥島における港湾工事(北側桟橋)の据付の開始について
  30. ^ 台湾、日本と海洋科学協力や密輸・密航対策で覚書 海洋対話第3回会合”. 2019年1月15日閲覧。
  31. ^ "Speck in the Ocean Meets Law of the Sea". The New York Times, January 21, 1988
  32. ^ 沖ノ鳥島補強しても経済水域保てない/米学者が主張、読売新聞、1988年1月22日附夕刊 2面
  33. ^ "A Reef or a Rock? Question Puts Japan In a Hard Place To Claim Disputed Waters, Charity Tries to Find Use For Okinotori Shima". Wall Street Journal, February 16, 2005
  34. ^ 中国の主張正当と米専門家 沖ノ鳥島問題で米紙、共同通信2005年2月17日
  35. ^ 第145回国会 建設委員会 第8号衆議院、1999年4月16日
  36. ^ 沖ノ鳥島に「港」-カギはレアメタルと制海権JanJanニュース、2009年11月10日
  37. ^ 台湾新政権、沖ノ鳥島の「岩」扱いを修正 日本を重視朝日新聞 2016年5月23日
  38. ^ 沖ノ鳥島めぐる方針撤回=蔡新政権、巡視船引き揚げ-台湾時事通信 2016年5月23日
  39. ^ 沖ノ鳥島、蔡政権「岩」主張を撤回…対立収束へ読売新聞 2016年5月24日
  40. ^ 沖ノ鳥は「岩」=海洋委トップ/台湾”. 2019年1月15日閲覧。
  41. ^ “台湾、「沖ノ鳥は岩」の主張取り下げ 与野党から異論続出”. フォーカス台湾. (2016年5月24日). http://japan.cna.com.tw/search/201605240008.aspx 2016年5月24日閲覧。 
  42. ^ 日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約外務省
  43. ^ 沖ノ鳥島に住所表示の銘板 国交省が設置、47NEWS、2005年6月20日
  44. ^ n:海上保安庁、沖ノ鳥島への灯台設置を決定、2005年8月26日
  45. ^ 沖ノ鳥島に「港」建設へ 中国の「岩」主張に対抗、産経新聞、2009年11月6日
  46. ^ 排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための低潮線の保全及び拠点施設の整備等に関する基本計画、首相官邸
  47. ^ a b 沖ノ鳥島における活動拠点整備事業 説明資料、国土交通省港湾局、2010年8月
  48. ^ 絶海の孤島“沖ノ鳥島”観測拠点施設更新・災害復旧完了!!、国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所、2020年7月10日
  49. ^ 大陸棚限界委員会に対する各国の申請状況 日本の申請(2008年)、海洋政策研究財団
  50. ^ Commission on the Limits of the Continental Shelf (CLCS)
  51. ^ 沖ノ鳥島海域の大陸棚延伸 日本の申請、国際機関認める、朝日新聞、2012年4月28日
  52. ^ 河村雅美 大陸棚限界委員会(CLCS)の勧告と沖ノ鳥島の戦略的重要性、2012年8月20日
  53. ^ 畳6枚分で285億円、太平洋上に浮かぶ日本一高価な「島」、一般社団法人日本船主協会
  54. ^ 特定離島(沖ノ鳥島・南鳥島)港湾の整備・管理、国土交通省 関東地方整備局 東京港湾事務所
  55. ^ 沖ノ鳥島における活動拠点整備事業”. 国土交通省. 2020年10月13日閲覧。
  56. ^ 沖ノ鳥島は宝島? 港整備に750億円 経産省は冷ややか、朝日新聞、2013年3月21日
  57. ^ 日本が沖ノ鳥に港を建設する作業を始めたThe Voice of Russia、2013年3月22日


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