最大と最小
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/24 02:40 UTC 版)
その他
- 統計学においては数値データは昇順にソートされており、最初の値を最小値、最後の値を最大値と呼ぶ[9]。
- 日常会話では、「非常に巨大な最小値」や「非常に小さい最大値」は最大や最小と言わずに別の表現に置き換える場合がある(数学としての定義ではその空間上に「コンビニ」という物が存在すれば、全ての場所に「最寄りのコンビニ」が存在するが、日常会話としてはあまりにも距離が長い場合は「最寄りのコンビニ」は無いという回答をするのが普通である。)。「最短ルート」という言葉も長すぎる距離の場合は最短ルートとは通常は言わない。
- 日常会話での最小の定義も文脈により異なり、「0に近い物」又は数学の定義と同じ「-∞に近い物」のどちらかとなる。
- 日常会話では「巨大な数値の集合」での最大値は「全て大きい」、最小値は「無い」となる。
- モハメド・アリは「私は最強ではない、二倍最強である」 (“I’m not the greatest, I’m the double greatest.”)と新聞のUSAトゥデイが取り上げている[10]。報道された著名人の発言であるが、数学的には反する点がある。
- 秤における「最小測定量」とはそのはかりで精度の保証ができる最小の測定値の事を示し、目盛の最小値の事ではない[11](目盛の最大値は「ひょう量」と呼ばれる。)。
注
参考文献
- 西岡康夫 『数学チュートリアル やさしく語る 確率統計』オーム社、2013年。ISBN 9784274214073。
- 松坂和夫 『集合・位相入門』岩波書店、1968年。ISBN 4-00-005424-4。
関連項目
- 完備性 (順序論)
- 極大元と極小元
- 極値
- 最大値・最小値の定理
- 上界と下界
- 整列原理
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 松坂 1968, pp. 90–97.
- ^ a b extremum: 1. Idea. in nLab
- ^ Billingsley, P. (2012). Probability and Measure (Anniversary ed.). Wiley. p. 572. ISBN 978-1-118-12237-2
- ^ Weisstein, Eric W. "Global Maximum". MathWorld (英語).
- ^ Weisstein, Eric W. "Local Maximum". MathWorld (英語).
- ^ a b Weisstein, Eric W. "Extremum". MathWorld (英語)., extremum - PlanetMath.(英語), extremum, 2. Local extrema of differentiable functions in nLab
- ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), "Maximum and minimum of a function", Encyclopaedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4。
- ^ Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), "Maximum and minimum points", Encyclopaedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4。
- ^ 西岡 2013, p. 8 「1.4 度数分布」
- ^ USA-Todayの記事[1]
- ^ [2]
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