春田純一 来歴・人物

春田純一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 09:16 UTC 版)

来歴・人物

テレビドラマ『キイハンター』を観て千葉真一に憧れ[5][3]1970年に千葉真一が主宰するジャパンアクションクラブ(JAC) に、1期生として入団[3][注釈 1]。同期に大葉健二金田治・西本良治郎・山岡淳二などがいた。初期は本名の春田三三夫名義で活動し、スタントマンスーツアクターとして、千葉の主演作品で擬斗の相手や、特撮番組などに出演。1975年の『仁義の墓場』では主演、渡哲也ボディダブルとして15メートルのダイビングを担当したが、当時では最も高い記録であった[5]

千葉真一から芸名を春田純一と命名され、1978年時代劇柳生一族の陰謀』の裏柳生衆・ハヤテで俳優デビュー[3]。『柳生一族の陰謀』と1980年の時代劇『服部半蔵 影の軍団』では伊賀忍者・喜平次と、忍者役でレギュラー出演し、千葉と共にアクロバッティクな殺陣を披露している。

1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』でスーパー戦隊シリーズ初のブラック戦士であるゴーグルブラック・黒田官平役を演じた[3]。その次回作の『科学戦隊ダイナマン』でもダイナブラック・星川竜役を演じた[3]。『ダイナマン』では前作とイメージを変えることを意識したという[6][3]。春田の起用について、東映プロデューサーの鈴木武幸は春田のアクションを評価していたことを挙げており、人気が出たことから『ダイナマン』でも続投することになったと証言している[7]

JACに所属しながら特撮・アクションのみならずつかこうへい劇団にも参加し、アクションスターから性格俳優へと転向、舞台・映画・テレビドラマに多数出演している。スタントマン時代からのシャープな動きは今でも健在。1996年に当時のJACメンバーが普通の演劇を演じるために作った演劇ユニット「スケアクロウズ」の中心人物でもある。

2003年、30年以上所属したジャパンアクションエンタープライズ[注釈 2]から、グランパパプロダクションへ移籍。2019年にはグランパパプロダクションから独立し、個人事務所・オフィスライスフィールド(春田純一事務所)を設立した。

俳優業だけでなく、神戸三宮シアターエートーの名誉アンバサダーも務める[8]

趣味は、スキー体操[4]。特技は、乗馬、アクション、九州弁[4]


注釈

  1. ^ 春田自身は、「JACの最初期メンバー、いわゆる0期」と称している[3]
  2. ^ 2001年にジャパンアクションクラブから社名変更。
  3. ^ 実際に起用されたのは浜田治貴
  4. ^ 第6話まで"春田 三三夫"、第7話から"春田純一"名義。
  5. ^ a b c 変身後のスーツアクターも兼任。

出典

  1. ^ a b 『日本タレント名鑑2004』VIPタイムズ社、2004年、306頁。ISBN 978-4990124229 
  2. ^ JACのメンバー全員集合」『総登場! クンフースター大百科』勁文社、1983年、179頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 20th1982 2019, pp. 18–19, 「SPECIAL INTERVIEW'82 春田純一」
  4. ^ a b c 春田純一 - 日本タレント名鑑
  5. ^ a b 小杉修造 編「前人未踏! 15Mのダイビング 春田純一」『JAC特集号』 第8巻第4号通巻34号、近代映画社〈別冊 近代映画〉(原著1982年3月5日)。 
  6. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 201, 「スーパー戦隊シリーズINTERVIEW CAST編」.
  7. ^ 20th1982 2019, p. 5, 「INTERVIEW ゴーグルVの真実 鈴木武幸
  8. ^ a b 春田純一の職人旅”. サンテレビ. 2021年4月23日閲覧。
  9. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 175, 「新たな宇宙観 電撃戦隊チェンジマン」.
  10. ^ 『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』勁文社、2002年、62頁。ISBN 4-7669-3975-1 
  11. ^ 安藤幹夫 編『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 東映スーパー戦隊シリーズ大全2』双葉社、2004年、80頁。ISBN 4-575-29688-0 
  12. ^ 「各番組情報」『昭和石ノ森ヒーロー列伝』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2013年10月15日、113頁。ISBN 978-4-19-730131-7 
  13. ^ 『東映ヒーローMAX』 Vol.5、辰巳出版、2003年、60頁
  14. ^ 秘密戦隊ゴレンジャー大全集 1988, pp. 98–99, 「行動隊長ビッグワン」.
  15. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 33.
  16. ^ 東映スーパー戦隊大全 2003, p. 254.
  17. ^ 「宇宙刑事ギャバン」大葉健二、東映版アベンジャーズ参戦決定!あの悪役も復活!”. シネマトゥディ (2016年12月2日). 2017年2月16日閲覧。


「春田純一」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「春田純一」の関連用語

春田純一のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



春田純一のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの春田純一 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS