日本共産党第28回大会 日本共産党第28回大会の概要

日本共産党第28回大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

概要

前回の大会に引き続き、民共共闘に代表される非自民連携を進める野党関係者らを来賓として招き、立憲民主党国会対策委員長安住淳国民民主党幹事長平野博文社会民主党幹事長兼政策審議会長吉川元沖縄の風幹事長伊波洋一碧水会代表嘉田由紀子と各党・院内会派幹部級の他、無所属からは中村喜四郎も挨拶に立った。

この大会では第23回党大会で採択した綱領の一部改定を行い、核兵器禁止条約への態度や尖閣諸島問題チベットウイグル系住民への人権侵害などで関係が悪化していた中国を「社会主義を目指す国」という規定から削除し、全面的な対立姿勢に転換した。

この改定に伴い、「社会主義をめざす新しい探求が開始」した時代という21世紀に対する歴史認識論を撤回[2]したものの、先進国における社会主義的変革の意義を補充する修正を行い、改めて日本における社会主義的変革を目指す姿勢を示した。

ジェンダー平等の推進についても決議され、かつて党幹部だった西沢舜一らが同性愛などの性的少数者を「文化的退廃」「性的放縦」などと厳しく批判したことを誤りと認め、公式に謝罪した。また、幹部に女性の登用を積極的にし、新たにジェンダー平等委員会を設け、責任者は倉林明子、副責任者は山添拓が就くこととなった。

役員人事

中央委員193名、准中央委員28名の計221名からなる第28期中央委員会が編成された[3]。また新規6名を含む54人の名誉役員を承認した。

幹部会委員長志位和夫と書記局長小池晃の最高幹部2人は留任した。また、前議長不破哲三常任幹部会委員に再任された。

第26期の途中で持病の腎臓病を理由に書記局長を退いていた副委員長山下芳生の処遇について、書記局長と同じ位置づけの「幹部会筆頭副委員長」ポストを新たに設け就任させた。同じく第26期の途中で副委員長になった田村智子は、笠井亮に代わって政策委員長(他党の政務調査会長などに相当)に就いた。

このほか、党所属国会議員25人全員と国会議員経験者、衆院選・参院選1次公認者全員が中央委員に昇格した。理論担当副委員長の浜野忠夫は前回大会で「国会議員が増えた場合早期に中央役員になることは確かに望ましいがその際も全員自動的にという訳ではない」と述べていたが、今回全員が推薦されるにあたって「国会議員団の果たす役割と任務は一層重要性を増している」と理由を説明した。




「日本共産党第28回大会」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  日本共産党第28回大会のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本共産党第28回大会」の関連用語

日本共産党第28回大会のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本共産党第28回大会のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本共産党第28回大会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS