寡婦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 07:41 UTC 版)
- ^ 本来は主人を亡くした後の遺族一般のことを指すものであったが、10世紀以降官物未進のまま死去した国司(受領)の責任を追及する際にその遺産を持つ遺族に対する呼称として頻出するようになる。また、同時期に家父長権が成立する反面、家父長の死後は寡婦となった妻が家父長を代行もしくは継承して亡き夫の財産を管理下に置いて将来的には次代へと引き継いでいく慣行が成立する。そのため、11世紀に入ると、主人の亡き後に遺産を管理する家父長的な妻(寡婦)が「後家」と呼ばれるようになり、それが遺族全体を指す呼称から夫を亡くした寡婦に対する一般名称に転換したのだという[2]。
- ^ 古代中国において夫が死んだら妻も共に死すという価値観があったが、その価値観に従わない者が自らを自称する「謙称」であった[3]。時代が下ってからは、自称の用法が薄くなり、一般的な他称としても用いられるようになった。
- ^ “寡婦”. デジタル大辞泉. 2021年9月20日閲覧。
- ^ 野村育世「中世における後家相続」『家族史としての女院論』校倉書房、2006年、P39-40.
- ^ 『朝日新聞』1988年1月28日 東京朝刊4面
- ^ 小川直人 (2009年11月13日). “寡婦控除 未婚シングルマザーにも 千葉市:千葉”. 東京新聞 (TOKYO Web). 2009年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月18日閲覧。
- ^ “諸外国における副業・兼業の実態調査” (PDF). 労働政策研究・研修機構. 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b “V.家族給付” (PDF). 労働政策研究・研修機構. 2019年4月20日閲覧。
- ^ “人間の安全保障” (PDF). 外務省. 2017年12月25日閲覧。
- ^ "ゴルフ用語: ゴルフウィドウ (golf widow)". Golf Digest TV. 2010年5月28日. 2019年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月6日閲覧。
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