大正製薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 01:18 UTC 版)
鷲のマーク
制定の由来とその後
1955年7月から社章として「鷲のマーク」が用いられている[26]。鷲が翼を広げた姿を図案化してあり、当時始まったばかりのテレビ放送で企業イメージをわかりやすく視聴者に提示するべく複数の候補作の中から選ばれた[27]。制定当初は12枚の羽根を持ち、顔や足をリアルに描いた「正章」とこれを若干デフォルメした「略章」(リポビタンDの蓋などに表記)が用いられたが、1976年4月にこの2つを統合し、8枚の羽根と顔をデフォルメして描いた「統一章」となり現在に至る。
由来についての誤諺
「鷲のマーク」のモチーフについて、制定当時の社長であった上原正吉の出身地である埼玉県北葛飾郡杉戸町の地図上の形を模したという俗説がある。
- しかしながら、
- 当時の杉戸町は周辺自治体と町村合併を開始したばかりであり、町村合併開始以前の旧・杉戸町の町域は、現在の杉戸町中心部である杉戸町杉戸・杉戸町内田・杉戸町清地・杉戸町倉松に相当する地域のみであった。
- 杉戸町の戦後の町村合併の概略は下記の通り[28][注釈 12]。
- 1955年2月11日、旧・杉戸町と東側の田宮村・南側の堤郷村・北西側の高野村が合併[28][注釈 12]。
- 1956年1月1日、北葛飾郡幸手町から旧・八代村の一部を杉戸町に編入し、大字本島を新設。同年9月1日、幸手町から旧・八代村の一部を大字本島に編入[28][注釈 12]。
- 1957年7月17日、東側の泉村を編入[28][注釈 12]。
- 1960年11月3日、旧・泉村の南側である大字木崎・芦橋・倉常を庄和村に分離。これをもって現在の町域が完成した[28][注釈 12]。
上記の理由から、「鷲のマーク」について当時の社長・上原正吉の出身地がモチーフになったとする説は明確に誤りである。
類似企業
大正製薬は大正元年に創業されたことに因む元号由来の社名であるが、同様の企業に明治製薬と昭和製薬が在る[注釈 13]。いずれも当社と同様に会社ロゴは鳥が翼を大きく開いた姿のデザインを採用している。
注釈
- ^ 1976年(昭和51年)に「大正殺虫ゾル」に変更。2000年(平成12年)に白元へ商標権を貸与した後「ワイパア」の名称が復活した。しかし、2014年(平成26年)に白元が経営破綻し、アース製薬傘下入りし発足した白元アースには継承されず生産を終了、親会社・アース製薬の方針に則り「アースジェット」に集約された。
- ^ a b c d e f g 医師の処方箋なしで購入できる一般用医薬品のこと。「Over the counter drug」カウンター越しに販売する薬品が由来
- ^ 当初、パッケージには「気・血・精ドリンク」と表示されていたが、厚生省や東京都から(漢方薬でないにもかかわらず)漢方としての効き目を謳っていると指摘されたため、1993年3月からはこの表示を外した[9]。
- ^ ただし朝日放送テレビのみ同番組はドラマL優先の編成上の都合で2022年4月以降放送日と時間が異なる。
- ^ 途中土曜21時枠ドラマ枠中断中の「ザ・サスペンス」や「日本が知りたい」を含む
- ^ 1987年10月以降は土曜22時枠へ移動し1991年4月以降は土曜22時の情報番組枠
- ^ 移動前の最終は「オールスター感謝祭2021春」で移動後の初回は「パパジャニWEST春のSP」だった(いずれも2021年春の特番提供)。現在同業者のロート製薬とTOSHIBAに交代した。
- ^ 2006年10月からはブルボンとUCC上島珈琲(〜2008年3月)→ 第一三共株式会社(2008年4月〜2009年9月) →同業者の小林製薬(2009年10月〜同年12月) → KEIRIN(2010年1月〜同年9月) → あいおいニッセイ同和損害保険(2010年10月〜2012年3月) →KDDI(2012年4月〜2023年3月)→ テンプスタッフ(2023年4月~)に交代。
- ^ 現在はマツダに交代。
- ^ 現在は同業者のロート製薬とTOSHIBAに交代。
- ^ 現在はマクドナルドに交代。
- ^ a b c d e f g h 町村合併の年月日については杉戸町#歴史を参照されたい。
- ^ ただし、明治製薬は明治期の創業ではなく、昭和に入ってからの創業である。
出典
- ^ “ご挨拶”. 大正製薬株式会社. 2020年4月21日閲覧。
- ^ “経営理念”. 大正製薬株式会社. 2020年4月21日閲覧。
- ^ “ラグビー日本代表トップパートナーに就任”. 株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー (2020年4月1日). 2020年4月21日閲覧。
- ^ “【浦和】大正製薬とパートナー契約締結 クラブとコラボしたリポビタンD販売へ”. スポーツ報知. (2020年3月31日) 2020年4月22日閲覧。
- ^ “日本テニス協会(JTA)のオフィシャルスポンサーに決定|大正製薬”. 大正製薬. 2021年12月16日閲覧。
- ^ a b c “大正製薬、ニュージーランドラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーに就任|大正製薬”. 大正製薬. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “大正製薬がNZラグビー協会のプレミアムグローバルパートナーに オールブラックスなど支援 | ラグビーリパブリック” (2021年10月8日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “新規クラブスポンサー契約締結のお知らせ(大正製薬株式会社)”. www.jubilo-iwata.co.jp. 2023年9月8日閲覧。
- ^ 「ミニドリンク剤CMで業界に波紋」『朝日新聞』1993年4月16日付東京夕刊、15頁。
- ^ “富士フイルム、大正製薬、および富山化学による戦略的資本・業務提携の基本合意について”. 富士フイルム富山化学株式会社 (2008年2月13日). 2020年4月21日閲覧。
- ^ 単独株式移転による持株会社の設立に関するお知らせ (PDF) - 大正製薬株式会社 プレスリリース 2011年5月13日(2020年4月22日閲覧)
- ^ 『大正製薬ホールディングス株式会社の子会社である大正製薬株式会社の簡易株式交換による株式会社トクホンの完全子会社化に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)大正製薬ホールディングス株式会社、2012年4月27日 。2020年4月22日閲覧。
- ^ トクホンOTC医薬品の販売開始について - 大正製薬ホールディングス株式会社 プレスリリース 2013年6月28日(2020年04月22日閲覧。)
- ^ 『キョーリン製薬ホールディングス株式会社の連結子会社であるドクタープログラム株式会社の株式取得に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)大正製薬ホールディングス株式会社、2016年12月26日 。2020年4月22日閲覧。
- ^ 『大正製薬株式会社-武田薬品工業株式会社間におけるビオフェルミン製薬株式会社 一般用医薬品・医薬部外品の販売に関する契約終了のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)大正製薬ホールディングス株式会社、2017年1月31日 。2020年4月22日閲覧。
- ^ 『鷲のマークの「ビオフェルミンシリーズ」新登場 10月より大正製薬の直接販売へ変更』(PDF)(プレスリリース)大正製薬株式会社、2017年10月17日 。2020年4月22日閲覧。
- ^ “日本初の内臓脂肪減少薬を4月に販売”. 2024年3月5日閲覧。
- ^ (日本語) リポビタンTVCM「3つの炎」篇_30秒 2023年7月27日閲覧。
- ^ (日本語) リポビタンD『次へ向かうチカラ』篇30秒 2023年7月27日閲覧。
- ^ a b (日本語) リポビタンD 「ラグビー日本代表×ALL BLACKS」篇 90秒 2023年7月27日閲覧。
- ^ (日本語) リポビタンTVCM「ショット」篇_15秒 2023年7月27日閲覧。
- ^ (日本語) リポビタン未来応援プロジェクト2022×東北エリア 2023年7月27日閲覧。
- ^ (日本語) リポビタン未来応援プロジェクト2022×北海道エリア 2023年7月27日閲覧。
- ^ (日本語) そんなあなたにリポビタンDX「月曜&目覚め」篇 30秒(2023) 2023年7月27日閲覧。
- ^ 株式会社ジャパネットブロードキャスティング (2022年12月13日). “PGAツアー2022-2023シーズンの大会を、 BS放送BSJapanext(263ch)で全国無料放送・アプリでの同時配信決定!”. 株式会社ジャパネットホールディングス. 2023年2月4日閲覧。
- ^ “沿革”. 大正製薬株式会社. 2020年4月22日閲覧。
- ^ 「「大正製薬」ロゴマークの由来・意味」『ブランド・社名・ロゴマーク由来辞典 -β版-』 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「1 総説 - 杉戸町 平成21年」『杉戸町ホームページ』 (PDF) 2021年8月3日閲覧。
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