受 受の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/17 07:13 UTC 版)

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仏教用語
受, ヴェダナー
英語 feeling, sensation, feeling-tone
パーリ語 वेदना (vedanā)
サンスクリット語 वेदना (vedanā)
ビルマ語 ဝေဒနာ
(IPA: [wèdənà])
中国語 受 (shòu)
日本語 受 (ju)
クメール語 វេទនា
(Vaetenea)
韓国語 수 (su)
モン語 ဝေဒနာ
([wètənɛ̀a])
シャン語 ဝူၺ်ႇတၼႃႇ
([woj2 ta1 naa2])
チベット語 ཚོར་བ།
(Wylie: tshor ba;
THL: tsorwa
)
ベトナム語 受 (thụ, thọ)
五蘊(パンチャッカンダ)
パーリ仏典による
 
 
色(ルーパ)
物質的存在
  四大  
 
 
 
 
 
触 (パッサ)
     
 
識(ヴィンニャーナ)
意識
 
 
 
 
 
 


 
 
 
  心所(チェータシカ)
精神的要因
 
 
受(ヴェダナー)
感情
 
 
 
想(サムジャナ)
知覚
 
 
 
行(サンカーラ)
指向作用
 
 
 
 
 出典: MN 109 (Thanissaro, 2001)[信頼性要検証]

六識六根を通じ六境に接触し、まずそれを感受すること[2]。肉体的、生理的に感じる「暑い」「痛い」などの感じの他にも、「苦しい」「快い」などの、心で知覚的に感じるものも含んでいる[3]。例えば、桜の木を見て「美しい」と感じること[4]

仏教において、受は以下とされている。

定義

人間の肉体と精神を5つの集まりに分けて示した五蘊般若心経阿含経などに言及)の一要素であり、説一切有部五位七十五法のうち大地法(阿毘達磨倶舎論などに言及)、唯識派法相宗の五位百法のうち有為法 - 心所法 - 遍行心所(成唯識論などに言及)の一要素。また、現実の人生の苦悩の根源を追求しその根源を絶つことによって苦悩を滅するための12の条件を系列化した十二因縁の第7番目の要素でもある[5]

楽受・苦受・非苦非楽受

雑阿含経においては、次の3種類の受が挙げられている[6]

  • 楽受 - 楽しいとする感情を生じる受
  • 苦受 - 苦しいとする感情を生じる受
  • 非苦非楽受 - 楽でもなく苦とも感じない類の受

聖者も凡夫も同様に、楽受をも感じ、苦受をも感じ(、非苦非楽受をも感じ)なければならないが、凡夫は正法を聞かざるゆえに、それらを身と心との両方で受け取ってしまう。楽受を受ければ、それに愛執するがゆえに、欲貪の煩悩にとらえられ、苦受を受ければ、それに瞋恚(しんに)を生ずるがゆえに、瞋恚の煩悩にとらえられるためである。それに対し、正法を聞いた者は身における受は感ずるけれども、心における受は感じない。釈迦はこれを、あたかも、第一の矢を受けても第二の矢を受けないことと似ているとし、苦受・楽受を受けても心の平和をかき乱されないことを説いている[7]


  1. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 『ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ』 サンガ〈第3巻 心所〉、2007年、kindle版、chapt.1。ISBN 978-4901679305 
  2. ^ 櫻部建 2006, p. 62.
  3. ^ 頼富本宏 2003, p. 76.
  4. ^ 頼富本宏 2003, p. 90.
  5. ^ a b 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 396.
  6. ^ 増谷文雄 1969, p. 160.
  7. ^ 増谷文雄 1969, pp. 165-167.


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