函館水電
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郊外電車計画
函館水電自体は郊外に路面電車の進出をする考えは終始なかったといわれている[33]。
函館電気軌道
函館市内の民間資金で函館電気軌道が設立され、1927年（昭和2年）に上磯軌道（亀田村万年橋から上磯町富川間）の敷設請願が行われた。結局、1931年（昭和6年）7月に函館水電に特許された[34]。並行鉄道路線は国鉄上磯軽便線、上磯線。延伸により国鉄江差線、北海道旅客鉄道江差線を経て現在は道南いさりび鉄道の一部区間。
大野電軌
直接の関係は無いが、「大野電軌株式会社」（発起人代表中村長八郎）による函館市海岸町から北斗市字市渡（現在地名）までの路面電車の計画があった。レールの幅（軌間）は函館水電と同じ1372mmで、接続を念頭に置いていた[35]。延長10マイル15チェーン、建設費は60万円を予定していた。この計画は1928年（昭和3年）6月20日に鉄道省及び内務省より特許が下りている[36]。昭和4年に丸山誠吾に譲渡され、路面電車から鉄道に変更され（レール幅は1067mm）、大函急行電鉄計画になる。
戸井電気軌道
戸井電気軌道が1927年（昭和2年）12月31日に銭亀沢村大字根崎村（当時）から戸井村大字小安村字釜谷（当時）まで軌道敷設を申請していたが、1931年（昭和6年）1月に却下されている。軌間は函館水電と同じ1372mmであった[37]。並行鉄道路線は国鉄戸井線（未成線）。津軽要塞の頁も参照。
脚注
参考文献
- 国発行資料
- 自治体史
- 自治体発行資料
- はこだて人物誌 函館市
- 続函館市史資料集（第1号） 函館市総務部市史編さん室 1971年
- 函館市史資料集第十一集 （続）電気問題
- 都史紀要三十三東京馬車鉄道 東京都 平成元年
- 商業誌他
- 函館市交通局50年誌編さん委員会 編『市電50年のあゆみ』1957年。
- 走りました80年〜函館市交通局路面電車開業80周年・市営交通発足50周年記念写真集 函館市交通局 1993年
- 和久田康雄『日本の市内電車-1895-1945-』成山堂書店、2009年。ISBN 9784425961511。
- 本邦電気事業統計及景況に関する調査報告 日本電気協会調査第七部特別委員 編 日本電気協会 1911年
- 大日本電力二十年史 大日本電力株式会社 1940年
- 新編=函館町物語 元木省吾 幻洋社 昭和62年
- 北海道の私鉄車両 澤内一晃、星良助 北海道新聞社 2016年
- 函館の路面電車100年 函館市企業局交通部編 2013年
- 函館･道南大事典 南北海道史研究会編 須藤隆仙監修 国書刊行会 昭和60年
関連項目
- 事業者
- 関連人物
- ^ 函館水電株式会社の創立 Archived 2014年10月14日, at the Wayback Machine. 通説編第3巻第5編「大函館」その光と影 函館市史デジタル版 函館市中央図書館 2011年1月12日閲覧
- ^ 家内工業の動力化 Archived 2014年2月2日, at the Wayback Machine. 通説編第3巻第5編 「大函館」その光と影 函館市史デジタル版 2011年1月20日閲覧
- ^ 電気電力事業草創期の雄〜函館水電(株)専務穴水熊雄〜 Archived 2014年2月2日, at the Wayback Machine. 市史余話 函館市 2011年1月20日閲覧
- ^ 函館水電(株) Archived 2013年4月12日, at the Wayback Machine. 通説編第3巻第5編「大函館」その光と影 函館市史デジタル版 2011年1月21日閲覧
- ^ 大日本電力二十年史 大日本電力株式会社 1940年 p113-117
- ^ 1月31日に事業譲受認可。函館電燈所は1895年（明治28年）12月14日事業経営許可、1896年（明治29年）1月15日開業。『電気事業要覧、明治40年』
- ^ 森町史 森町 昭和55年3月15日 p538-539
- ^ デジタル八雲町史 第10編 文化 八雲町 2011年2月26日閲覧
- ^ 北海道のバス事業の歴史「第1章北海道にバスがきた」 一般社団法人北海道バス協会 2013年6月16日閲覧
- ^ a b c 走りました80年 - 函館市交通局路面電車開業80周年・市営交通発足50周年記念写真集 函館市交通局 p36
- ^ a b c 鹿部町史 鹿部町 平成6年3月25日 p928
- ^ a b c d 函館市交通局の沿革 (PDF) 函館市交通局 2011年1月22日閲覧
- ^ 市電50年のあゆみ 89ページ 2011年2月15日閲覧
- ^ 函館市史 通説編第4巻 p677－p681
- ^ 市電50年のあゆみ 函館市交通局50年誌編さん委員会 1957年 p31
- ^ 函館市交通局の沿革 Archived 2014年2月2日, at the Wayback Machine. 函館市交通局 2011年2月11日閲覧
- ^ 続函館市史資料集（第1号） 函館市総務部市史編さん室 1971年 p30
- ^ 和解条件と契約内容 Archived 2014年2月2日, at the Wayback Machine. 通説編第3巻第5編「大函館」その光と影 函館市史デジタル版 2011年2月6日閲覧
- ^ a b 続函館市史資料集（第1号） 函館市総務部市史編さん室 p1
- ^ a b c 鹿部町の歴史 鹿部温泉観光協会 2011年1月20日閲覧
- ^ 本邦電気事業統計及景況に関する調査報告 日本電気協会調査第七部特別委員 編 日本電気協会 1911年
- ^ 日本の近代土木遺産・北海道エリア 公益社団法人土木学会 2013年4月27日閲覧
- ^ 鹿部町史 鹿部町 平成6年3月25日 p929
- ^ 函館･道南大事典 南北海道史研究会編 須藤隆仙監修 国書刊行会 昭和60年 p117
- ^ a b 函館市史 亀田市編 p463-464
- ^ 走りました80年〜函館市交通局路面電車開業80周年・市営交通発足50周年記念写真集 函館市交通局 p20
- ^ 村木甚三郎 Archived 2013年5月27日, at the Wayback Machine.はこだて人物誌 函館市 2011年2月3日閲覧
- ^ 大火後の昭和12年に発行された「函館市明細案内新地図」[リンク切れ]によれば、当初は周辺の地名であった「柏野」を取り「柏野車庫」と呼称されていた時期があった模様。2011年2月5日閲覧
- ^ 走りました80年〜函館市交通局路面電車開業80周年・市営交通発足50周年記念写真集 函館市交通局 p138
- ^ 市内バス Archived 2014年2月2日, at the Wayback Machine. 通説編第3巻第5編 「大函館」その光と影 函館市史デジタル版 2011年1月27日閲覧
- ^ 函館の路面電車100年 函館市企業局交通部編 2013年 p139
- ^ a b “「新世界」の痕跡、発見したよ! 100年前、函館に建設された遊園地 湯川小5人 写真などで今と昔比較”. 北海道新聞. (2020年12月16日) 2020年12月16日閲覧。
- ^ 続函館市史資料集（第1号） 函館市総務部市史編さん室 1971年 p29
- ^ 函館市史 通説編3 p555-557
- ^ 北斗市歴史年表「大函電鉄」 北斗市 2013年7月6日閲覧
- ^ 官報第550号 昭和3年10月24日 p598（国立国会図書館デジタルコレクション）
- ^ 函館市史 銭亀沢編 函館市史編さん室編 1998年 p104-105
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